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桜が咲く4月に読みたい!春にぴったりのおすすめ小説10選

桜が咲く4月に読みたい!春にぴったりのおすすめ小説10選
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この記事の要点
  • 春、桜の季節に読みたいおすすめ本を10冊紹介
  • 桜は日本人にとって大切な花。単に美しいだけでなく、出会い・別れ・儚さの象徴であり、そこに、人間ドラマがある
  • 多く方に読んでもらいやすいよう、Amazonの読み放題サービス対象の本を多く選書
    • Kindle Unlimited:外相のKindle本が最初の30日間は体験無料
    • Audible:対象のオーディオブックが最初の30日体験無料
目次

桜に人間ドラマ

日本人が愛してやまない桜。
桜の季節になると毎年思い出すエピソード・シーン・情景をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

桜はただ美しいだけではありません。出会い、別れ、切なさ、儚さの象徴でもあり、そこには人間ドラマがあります。

今回は、春、桜の時期に読みたい読みたい本を10冊ピックアップ。春ならでは、桜の花びら舞う情景を情景を愉しめる作品を楽しんで頂けたらと思います。

現代人は桜を「美しい花」と見ますが、歴史をさかのぼると、日本人は「サクラ」の妖艶さの中に、怖さを感じていました。以下で取り上げた文豪、梶井基次郎、坂口安吾、ラフカディオ・ハーンの本からは、このような現代人とは異なる桜に対する文化を感じ取ることもできます。


多く方に、気軽に読書を楽しんでもらいたいので、Amazonの読み放題サービス(KindleUnlimited 読み放題、Audible聴き放題)で読める本を多数盛り込みました。

桜がテーマ・象徴のおすすめ小説:10冊

最後の医者は桜を見上げて君を想う

最後の医者は桜を見上げて君を想うKindle Unlimited読み放題対象
Audible聴き放題対象
作品:最後の医者は桜を見上げて君を想う
著者:二宮敦人

書店員が選ぶ「感動小説」第1位!自分の余命を知った時、あなたはどうするか?

死を肯定する医者×生に賭ける医者。対立する二人の医者と患者の最後の日々が、医者と患者の視点が切り替わりながら描かれる医療小説。普通の生活をしている人にとって「死」は遠い存在。しかし、「死」から逃れられる人はいない。本作は、死に向かう患者・医師の描写がリアルで、読者は「命」「死」について向き合わざるを得なくなる。
「生き方」「死に方」に正解はない。しかし、「どう死にたいか」を自分に問い、生きていくことは「よりよい人生」「後悔のない(少ない)人生」につながることは間違いがない。読了後、自分の「死に方」について、是非考えてみてほしい!

君の膵臓を食べたい

作品:君の膵臓を食べたい
著者:住野よる

デビュー作にして2016年本屋大賞 第2位。多数のランキングで上位に選出ベストセラー。涙なくして読めない青春ピュア小説。

ちょっとぎょっとするタイトル。しかし、読めば、そのストーリーに引き込まれる。

高校時代の“僕”は、膵臓の病を抱えるヒロイン・桜良の秘密の闘病日記を見つけたことをきっかけに、桜良と一緒に過ごすようになる。 主人公の名前に「桜」がつくだけでなく、桜は物語の中で重要な象徴として登場する。春の桜の花が咲く季節の出会い、そして、彼らの関係は桜の花のように、脆く、儚く、美しい。そして、その関係は、僕をの人生も大きな影響を与えていく。桜の季節に、読み直したい1冊!ボロボロの涙を覚悟!

生きてさえいれば

生きてさえいればKindle Unlimited読み放題対象
作品:生きてさえいれば
著者:小坂流加

生きてさえいれば、〝ほんとうの幸〟を見つける旅が続けられる。

著者の小坂さんが重い病の上、亡くなられた後に存在が明らかになった作品。病気に侵され、もはや自由に動き回ることすらできなくなった女性を中心に話が展開するが、決して苦しみ・悲壮感だけの作品ではない!

時間を超えてクロスしていく人間関係の妙(縁)や、悲しみや絶望を乗り越えた先にある「生きる希望」に心が熱くなる。
ストーリー展開が絶妙。読了の再読必至!2度読んでも号泣😭

小説 秒速5センチメートル

小説 秒速5センチメートルAudible聴き放題対象
作品:小説 秒速5センチメートル
著者:新海誠

桜の花びらの落ちるスピードだよ。秒速5センチメートルー。

主人公・遠野貴樹と、人生の中で出会った3人の女性との出会いとすれ違い・別れを描いた、新海誠監督の人気映画の小説書き下ろし。切ない恋に自分を重ねる方がいる一方、恋心を引きずる主人公に女々しさを感じる人までいろいろ。アニメに描かれる印象的な情景と登場人物の心模様は、小説でも繊細に表現されている。

特に、日本人にとって「春の桜」は「別れ」そして「新しい出会い」の象徴。ひらひらと秒速5秒で舞い散る花びら舞う満開の桜の風景を思い浮かべながら、春に読み返したい作品!

わたしの幸せな結婚

わたしの幸せな結婚Audible聴き放題対象
作品:わたしの幸せな結婚
著者:顎木あくみ

この結婚・嫁入りは黄泉への誘いか、奇跡の幸運か―

名家に生まれた美世。しかし、実母が早くに亡くなり、継母と義母妹、さらに実父にも虐げられて育つ。そして、命じられた「嫁入り」。相手は、多数の婚約者が3日と待たず逃げ出したという無慈悲冷酷と売笹の軍人だったー。

とても切ないく、心がきゅ~っとなるストーリー。本作にとって、「桜」はストーリーの根幹にもつながる大事な存在。
コニック化、アニメ化、映画化もされた大人気ラノベ。もし、映画しか見ていないとしたら、「心がきゅぅとなる感じ」が十分伝わっていないのではなかろうか…。おすすめの順番は、ラノベ→アニメ。アニメは小説の良さを引き出し、さらに完成度を高めた作品だと私は思う!

葉桜の季節に君を想うということ

作品:葉桜の季節に君を想うということ
著者:歌野晶午

第4回本格ミステリ大賞、第57回日本推理作家協会賞をW受賞

表紙画像の穏やかな作風をイメージし、1ページ目を読み始めると、いきなり、ギラギラした若い男性の欲望を満たす情事から始まり度肝を抜かれることに…。
タイトルの意味がわかるのも、最後の最後!あぁ、やられた…。最後の作者の仕掛けたトリックに引っかかっていたことに気づかされる。「葉桜」の意味も、その時、わかる!人って、簡単に騙されますね。Wミステリー賞の理由に納得。

桜の樹の下には

桜の樹の下にはKindle Unlimited読み放題対象
Audible聴き放題対象
作品:桜の樹の下には
著者:梶井基次郎

桜の樹の下には死体が埋まっているー

なんともインパクトのあるフレーズで始まる本作。このフレーズ鹿知らない人は、是非、本作を通読してほしい。
桜が美しいのは、樹の下に埋められた動物や人間の死体からの養分が、死体に絡んで養分を吸い取っているからだと、「俺」が桜の美しさの独自理論を説く。なんとも突飛でグロテスクな発想だが、妙に説得力あり。それは、桜にはどこか「妖艶さ」があり、「死」を連想させるからかもしれない。
つぎに紹介する坂口安吾「桜の森の満開の下」と合わせて読みたい。

桜の森の満開の下

桜の森の満開の下Kindle Unlimited読み放題対象
作品:桜の森の満開の下
著者:坂口安吾

今でこそ、桜は日本人が最も愛する木。しかし、江戸時代までは桜の下では人が狂ってしまう恐ろしい木だと認識されていたことをご存じですか?

桜がもつ「美」「儚さ」「妖艶さ」をモチーフに、坂口安吾が人間のダークサイドを描く。

旅人の金品を奪って暮らしていた山賊。そんな男が出会ったのは美しい女。男は女のわがままに翻弄され、その要望を叶えるために残酷な殺人をも犯してしまう。そして、普段から恐怖を感じていた桜の森で自分を見失った男はー。

狂気にして残忍。「美の持つ魔性」に魅せられると、一種の高揚感を感じるが、それは、自分を見失う狂気へのいざないかも知れない。美に魅せられてしまったら、要注意!

怪談・奇談

怪談・奇談Kindle Unlimited読み放題対象
作品:怪談・奇談
著者:ラフカディオ・ハーン

ラフカディオ・ハーンは、19世紀末、「怪談・奇談」などを通じて、西洋の読者に日本の神秘的な世界を紹介した人物。この中には「乳母ざくら」「十六ざくら」といった桜のお話も。

先の2作品と同様、桜にどこか妖艶で何かの化身めいた雰囲気を感じていた一昔前までの日本人。どちらの作品も、桜が人々の心を惹きつけ、あるいは彼らの運命を左右する存在、信仰の存在として描かれる。
桜が時には人の姿で現れたり、時には運命を操る神秘的な存在として描かれる、日本文化を味わいながら読みたい!

ドラゴン桜

作品:ドラゴン桜
著者:三田紀房

講談社の漫画雑誌「モーニング」にて連載され、講談社漫画賞や文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞などの受賞歴を持つ、三田紀房さんの人気漫画。

元暴走族の駆け出し弁護士桜木健二(さくらぎ けんじ)が、2人の生徒を東大に導くべく様々な個性的な教師や受験テクニック、勉強法を武器にストーリーを展開していく学園ドラマ。2人の生徒は、最後に「サクラを咲かせることができるか!」

いかに効率的に目標を達成するかー。ドラゴン桜のマンガの中に登場する言葉には、受験・勉強に限らず、人生の成功や幸せに役立つ教訓・名言がたくさん。何度再読しても、学びがある!是非、この時期、読み直したい。

最後に

今回は、春に読みたい桜をテーマにするおすすめ本を紹介しました。

以下の記事では、本を安く読む本をいろいろ紹介しています。合わせてチェックしてみてください。

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