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【書評/要約】僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方(ひろゆき) ラクして食っていきたいなら”戦略”必須。脱力系合理性が光る!生き方術

【書評/要約】僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方(ひろゆき)ラクして食っていきたいなら"戦略"必須。脱力系合理性が"生き方"の本質を突く
僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方」要約・感想
  • 「働く」ことの意味そのものが根底から覆される時代、いかに「賢くラクに生きるか」
    「真面目に働く」だけでは報われない時代に、賢く立ち回る“戦略”こそが生き抜く鍵となる。
  • ラクして食っていきたいなら、まずは「考え方」をアップデートせよ
    日本で、就職すること自体が負け組じゃね?
    時代は大きく変わっている。古い価値観では選択肢を見誤る。
  • ひろゆきさん独特の“脱力系合理性”が、本質をつく
    日本人は真面目過ぎ。考え方を変えて、「ゆるくても生き抜ける私」を手に入れよう。

★★★★☆ Audible聴き放題対象本



目次

『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』ってどんな本?

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AIの進化、少子高齢化、終身雇用制度の崩壊、リモートワークの常態化──
いま、私たちは「働く」ことの意味そのものが根底から覆される時代を生きています。「働く」ことの意味がこれほどまでに大きく変わろうとしている時代は、かつてなかったのではないでしょうか。

社会構造が激変するなかで、今を生きる若者たちは、どのような姿勢で「仕事」と向き合うべきなのか?

本書の根底にあるのは、シンプルでありながらも、ラディカルな考え方です。

「真面目に一生懸命働く」だけでは、これからの時代は報われない。
ならば、どうすれば “賢くラクに” 生き抜けるのかを考えるべきだ。

ひろゆきさんがこのような価値観に至った背景には、彼自身の育った環境があります。
彼の周囲には、働かずに昼間からお酒を飲んでいるような大人がたくさんいました。それでも、そこで育った子どもたちは立派に成長していった──そうした体験を通じて、「親が働いていなくても、子はちゃんと育つし、生きていける」という実感を得たのです。

本書は「努力をやめろ/しなくていい」と言っているわけではありません。「努力の仕方」が違うんです。ラクするためには「戦略」と「準備」が必要という話です。

ラクして稼ぐには、合理的に賢く考えることが必要。また、急速に変化する世の中では、世の中の動向のアップデートが必要。あなたが「成功法則」と信じていることも、もはや「時代遅れ」かもしれません。

本書には、ひろゆきさんらしい、合理的・戦略的に「ラクして食っていける仕組みづくりの考え方」が満載です。若者はもちろん、未来に備える「考え方」をアップデートしたい方、子供の将来の幸せを願う親御さんにも、古い考えのアップデートにおすすめです。

ラクして食っていきたいなら、考え方をアップデートせよ

日本で、就職(働く)すること自体が負け組じゃね?

これは、私が本書から最も刺激を受けた指摘です。確かにその通りです。

日本の賃金水準は1990年代後半から事実上、ほぼ横ばいが続いています。昨今は上昇傾向にあるも、実質賃金(物価を考慮した手取りベース)は減少傾向です。

OECD加盟国の平均年収ランキング 2024によると、OECD加盟国の平均年収は約$58,000。米国が4位で$80,115であるのに対し、日本は26位 $46,792。この結果は、OECD平均を下回っており、韓国(23位、$49,062)やイタリア(24位、$48,874)よりも低い水準です。

これは、1990年代以降の実質賃金の停滞や、円安による購買力の低下が影響ししていますが、もはや日本は“先進国の中で相対的に貧乏な国”になったと認めざるを得ません。さらに、この先、急速に人口が減少していく日本においては、経済規模は小さくなり、さらに「国力は低下」します。

若者はそのような環境下で、人生100年時代を食っていかなければなりません。

ひろゆきさんは、この現実を冷徹に見つめ、海外就職や移住を含め、海外に目を広げて「働き方」を考えることも大事と指摘します。

🌍 OECD加盟国 平均年収ランキング(2024年、USD、PPP調整済み)
順位国名平均年収(USD)
1ルクセンブルク 🇱🇺$89,767
2アイスランド 🇮🇸$87,421
3スイス 🇨🇭$83,332
4アメリカ 🇺🇸$80,115
5ベルギー 🇧🇪$73,206
6ノルウェー 🇳🇴$71,972
7オーストリア 🇦🇹$71,167
8オランダ 🇳🇱$70,185
9デンマーク 🇩🇰$69,525
10オーストラリア 🇦🇺$67,101
26日本 🇯🇵$46,792
35メキシコ 🇲🇽$20,474

最強の働き方:ラクに生きるための「考え方のアップデート」

「最強の働き方=賢くラクをすること」を実践するに当たって、本書で紹介される「考え方」を私なりにまとめると次のようになります。

  • 働き方は多様化している
    「職業」よりも「働き方」を選べ。
  • 「働くこと=義務」ではない
    幸せに生きるには、固定観念を捨てて選択肢を増やすことが大切だ。
  • 「満足ライン」を自覚し、切り下げよ
    月10万円でも満足できるなら、人生は圧倒的にラクになる。
  • 未来を切り開く「開拓力」「独学力」を身につけよ
    いまの環境が悪くても自ら行動を起こすことで、人生を切り拓くことができる。
  • 「英語力と大卒資格」は最低限のパスポート
    海外での働き方や選択肢を広げる上で大事

以下では、それぞれの項目を解説します。

「職業」よりも「働き方」を選ぶ時代へ

本書のキーメッセージのひとつは、「職業」ではなく「働き方」を選べという提案です。

たとえば、医者・弁護士・プログラマー──かつては安定と尊敬の象徴だった職業も、AIの進化によって代替可能になりつつあります。資格や肩書きにしがみつくのではなく、変化の波をうまく泳ぎ切る「働き方そのもの」の柔軟さが重要なのです。

今や、インターネットやツールを使えば、時間や場所にとらわれない働き方が可能です。
「企業に勤める=正解」という神話から自由になると、人生の選択肢は大きく広がります。

「働くこと=義務」という固定観念からの解放

ひろゆき氏は、「働くことは義務ではない」という考え方を強調します。

嫌な仕事を続けて、人生をすり減らしてはいけません。
自分の時間を大切にしながら、効率的に収入を得る方法を模索することが大事です。

また、仕事で失敗したり、評価されなかったりしても、「まあ、なんとかなるっしょ」「それがどうした?」と笑えるくらいの図太さが、人生を楽にします。SNS時代の若者は、他人と比較しすぎて、自分を見失っていますが、そのような生き方は疲弊するだけ。ひろゆきさんの、ゆるさの中にある合理性は、「しなやかに生きる」ために学ぶべきです。

「満足ライン」を自覚し、切り下げる

「賢くラクな生き方」をする一つ目のコツが、「お金がたくさんなくとも、幸せと感じられ」ことです。我慢することなく生活費を切り下げ、「月10万円あればなんとかなるな」と思えれば、嫌な仕事をやめ、一時的にバイトしてしのぐこともできます。

ただし、ケチればいいというものではありません。自己投資は大事特に若いうちにケチると「機会損失」が大きくかなり、結果的に得られるものが得られず損します。

山崎元さんは、若い人が極端な節約でFIREを実現する『守銭奴型FIRE』を否定しています。私もこの意見に賛成です。

未来を切り開く「開拓力」「独学力」を身につけよ

自分の満足ラインを下げ、生活費を減らして、ラクをするだけではじり貧です…
未来を切り開くために必要となるのが「開拓力と独学力」です。

「なんとかなるだろ」という気持ちで、新しいことをはじめられるか―
ラクして生きるには、好奇心からくる行動力、失敗を恐れずチャレンジ力は必要です。

また、本当に新しい情報は学校にはありません。最新の技術はネット上にあります。「独学」で学ぶ力が必要です。

「英語力と大卒資格」は最低限のパスポート

海外での働き方や選択肢を広げる上で、「英語力」と「大卒資格」は必要です。

これからの時代、語学は翻訳ツールで何とでもなるのでは?と思う人も多いと思いますが、それは間違い。語学力なしでは相手と信頼関係を結ぶことはできないからです。さらに、「日本語」と「英語」ではリーチできる情報に圧倒的な差があります。また、海外でよい企業に働きたいなら、大卒資格&成績がとても大事です。

本書には、海外留学・海外就職・ワーキングホリデーなどの情報がかなり紙面を割いて紹介されています。

親世代からは理解されにくい選択肢ですが、「子供にラクして幸せになってほしい」と考えるなら、子どもの教育のためにも知っておきたい内容が紹介されています。

終わりに──不確実な時代を、しなやかに生き抜くために

今回は、ひろゆきさんの『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』からの学びを紹介しました。

今後は“努力しても報われない”という不条理な時代は加速するでしょう。
その上で展開される、ひろゆきさん独特の“脱力系合理性”が、肩の力を抜きながらも、本質を突いてきます。

シビアな現実を見据えたうえで、どうゆるく生きるかー、

本書は、2035年を生き抜くためのヒントと知恵を与えてくれるでしょう。
ぜひ本書を手に取り、「これからの時代、自分はどう働くべきか?」を考えてみてください。

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