- 語彙力はいらない、「自分の言葉」で好きが伝わる
「やばい」「最高」だけでは届かない熱量を、あなたらしい言葉に変える方法を実践的に学べる。 - 好きを言葉にするコツは「妄想力」と「細分化」
好きの背景を膨らませ、自分が何に最も心動かされたかを分析することで、相手に響く“あなただけの言葉”がまれる - 言葉に残せば、好きが人生の軸になる
一瞬の感動を言葉として保存し続けることで、価値観や生き方そのものが豊かに育つ
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『「好き」を言語化する技術』ってどんな本?


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人生を変えた小説。心を動かされた映画。何度聴いても飽きない音楽。心ときめく歌手——
「推し」の素晴らしさを語りたいのに、出てくるのは「やばい!」「最高!」だけ。
そんなもどかしさを感じたことはありませんか?
ここでいう「推し」は、アイドルやアニメだけではありません。
“心から好きで、誰かにすすめたいと思えるもの”すべてが推し。
仕事への情熱や、進めているプロジェクトだって含まれます。
実は、ビジネスでも日常でも、プレゼンやSNS発信、友人との会話—— そのすべては 「言語化の勝負」 です。
必要なのは語彙力じゃない。“自分の言葉”を持つこと
三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』は、語彙力や文才に自信がない人でも、
自分の熱量を相手に届けるための具体的な方法を教えてくれる一冊。
最後まで読むと、「好き」を語る技術は、
単なるコミュニケーション術ではなく、生き方を磨く技術 なのだとわかります。
「自分の言葉で語ることができる人」になれれば、人も動かせます。
SNS時代にこそ必要な「自分の言葉」
SNSが当たり前になった今、私たちは無意識のうちに他人の言葉に影響され、自分の本当の感想を見失いがちです。
三宅さんは言います。
「好き」を言語化することは、自分の感情や価値観を掘り下げ、自分自身を語ることでもあるのだと。
「泣ける」「やばい」「考えさせられる」——
感動を伝えると言っても、このような“ありきたりな言葉=クリシェ”では、誰の心にも刺さりません。
あなたの感動も、相手には十分届きません。「自分の言葉をつくる」ことが大事です。
好きを言葉にする2つの技術
好きを言葉にするために、本書が教えるのは、特別な才能ではなく、次の2つの力です。
- 妄想力 — 感情を自由に膨らませ、背景やニュアンスまで想像する力
- 細分化 — 感情を要素ごとに分け、何が一番心を動かしたのかを特定する力
「泣ける」「やばい」といった平凡な言葉から抜け出し、あなただけの言葉で語るための武器になります。
【妄想力】で奥行きを与える
- なぜ、その言葉にグッときたのか?
- どんな場面が特に心に残ったのか?
- そのとき、自分は何を思い出したのか?
こうした問いをもとに、自分の記憶や経験とつなげることで、言葉は一気に立体的になります。
感情表現に奥行が生まれ、相手の感情をも揺さぶります。
これを知っているだけで、仕事でも趣味でも、あなたの発信は劇的に変わります。
【細分化】で“核心”をつかむ
「好き」の理由はひとつではありません。
色、匂い、セリフ、間の沈黙……すべてが感情を作ります。
細分化することで、「どの部分に一番心を動かされたか」が特定できるのです。
「このセリフの間の沈黙がたまらない!」と伝えた方が、あなたの「好きの熱量」も伝わります。
言葉で残すことは、人生を愛すること
好きな気持ちは、時間とともに変わってしまうかもしれません。
でも、言葉にして記録しておけば、その瞬間の熱は保存できます。
そして、その記録はやがて、あなたの「価値観」や「人生の軸」に育っていきます。感情をログに残しましょう。
【実践】「好き」を言語化するステップ

本書では、具体的なシーンごとに「好き」を言語化する技術を解説。
文章術・会話術・自己分析が一度に学べる構成になっています。
- 【準備編】 他人の言葉から自分の感情を守る
- 大切なのは、他人の感想に触れる前に、まっさらな自分の感情をメモすること
- 感動ポイントの細分化作業を通じ、「共感」なのか「驚き」なのかといった感情パターンの認識で、「好き」の輪郭をクリアにする
- 👉このプロセスは、自分の「好き」を揺るぎないものにするための土台となる
- 【会話編】相手との情報格差を埋める
- 「専門用語」は相手を引かせる
- 相手がどれくらい推しについて知っているかを把握し、その「情報格差」を埋める
- 例)興味がなさそうな相手には「興味ないのはわかっているけど…」と前置き → 相手に寄り添う
- 【SNS編】他人の言葉に流されない自衛策
- みんなと違う意見を持つことを恐れず、自分だけのメモや日記に立ち返り、純粋な「好き」を保つ
- みんなと違う意見を持つことを恐れず、自分だけのメモや日記に立ち返り、純粋な「好き」を保つ
- 【文章編】読者に届く「書く技術」
- ブ誰に、何を伝えるかを明確にし、最後まで書き切る
- 難しいのは「書き出し」と雑でもいいので「最後まで書き切る」こと。第一稿を書き上げた後、何度も見直すことで、読者に伝わる文章へと磨き上げる。
📌【文章編】は、非常に参考になる内容が多いです。読む価値大!
- 具体的な書き出しのパターン(よかった要素の描写、自分語り、文脈から始める、問いから始める)
- 仕上げの推敲方法
まとめ:感動を言葉に!生き方も磨かれる!
今回は、三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』からの学びを紹介しました。
もしあなたが「好き」を言葉にできずに悩んでいるなら、
人を感動させたい、人を動かしたい と思っているなら、
ぜひこの本を手に取ってみてください。
読了後には、「好き」を語る技術が、あなたの「生き方」そのものを磨く技術でもあることに気づかれるはずです。多くを教えられる価値ある1冊です。
