- 今のやり方を疑い、時間をケチれ!徹底的に「時間のムダ」を排除する、頭のいい人の時間術
- ノート術、脳科学、整理術、暗記術、全てムダ。もっと大事なのは、「何のために」「いつまでに」を明確に設定し、欲と危機感を利用し、集中力・やる気をUPさせること。本書ではその方法が様々紹介される
- 「面倒くさいと思った瞬間、効率は1/2に」「想像力がない人は時間をムダ使いする」など、時間の使い方だけでなく、頭の使い方に関する気づきも
★★★☆☆
Kindle Unlimited読み放題対象本
『仕事と勉強を両立させる時間術』ってどんな本?
誰もが人生に不安を抱えています。不安に備えるためにも、仕事の傍ら、勉強をしなくては…と思っています。
『仕事と勉強を両立させる時間術』は、仕事と勉強、どちらも頑張りたい人ための時間術。仕事と勉強の効率を徹底的に上げる方法を伝授してくれる1冊です。
著者の佐藤孝幸(さとう たかゆき)さんは、弁護士・米国公認会計士。入社二年目でバブル崩壊を経験。先輩社員たちが次々とリストラされていく様に不安を感じ、働きながら米国公認会計士、司法試験の勉強を始め、一発合格した実績を持ちます。
仕事をしながら勉強時間を確保するにはどうすればいいかー。佐藤さんがたどり着いた結論は、身の回りのムダをできるだけ減らし、シンプルにしていく
ことでした。中でも、特に大事なのが、「時間のムダの排除」です。
本書のアドバイスは、他の本でも目にしたことはあるでしょう。しかし、それを実践できている人はあまりいません。
故に、本書を通読すれば、「自分の一日の中に散らばる無駄」を総点検することができます。ストイックに結果を求めたい方にすすめたい1冊です。
- 仕事と勉強を両立させたい人。資格取得したい方
- 仕事も勉強も、モチベーションを維持して、効率的に進めたい人
- 今の自分の時間管理を改善し、より多くの成果を出したい人
タスクに期限を設け、やる気と集中力を高めよ
本書のテーマは、効率です。いかに無駄を省いて意味のあることに集中するかです。そのために大事なのは、
- タスクに対し、「何のために」「いつまでに」を明確に設定
- 欲と危機感を利用し、集中力・やる気をUP
「時間があればできる」なんて思ったら負け。時間は金より何倍もケチって使うことを考えなければなりません。
ただし、効率を支える、「やる気」と「集中力」を自分の意思で高く維持し続けることはほぼ不可能です。
だからこそ、「危機感」と「欲」で自分を追い込むのです。
- 「危機感」を利用:「このままだとヤバイ」という不安から、有無を言わさず、「やる気」と「集中力」を出す
- 「欲」を利用 :「手に入れたい」という思いで、 自分の心をドライブ
人間、やらなきゃ仕方ないものはやるのです。追い込まれたに、人は自分でも驚くほどのパフォーマンスを発揮します。この危機感・欲ををいかにして作り出すかがポイントです。
短時間で仕事を終わらせるコツ
- タスクを細分化する。目標を細分化し、達成に必要な時間も区切る
- 仕事は優先順位で消していく。やるべきことを残さない
- 優先順位や、納期→緊急度で見る
- 1日の生活リズムを習慣化(パターン化)する
タスクに対する時間の感覚が薄いは、まずは、ポロモードタイマーを活用し、時間管理管理してみることを奨めます。
面倒くさいと思った瞬間、効率は1/2に
仕事の大敵は「面倒くさい」という気持ち。思わず頭に浮かんでしまう言葉ですが、口に出すのはもちろん、「面倒だ」と思った瞬間、効率は1/2以下に低下してしまいます。
世の中に面倒でないことなどありません。しかも、基本的に、人間は欲望に正直な生き物で、すぐに怠けます。
その結果、いつかはやらなければならないことも、気が進まず抱えがちですが、やり終えるまで、気持ちは重いままです。時間が経てば、益々腰は重くなり、締切りがない「理想の自分」は、1年、5年、10年と先送りされます。
気がすすまないからこそ、短い時間の中で集中して片付けてしまう。割り切ってやり始めれば、「この程度のことだったか…」ということが大半です。あなたも、この事実は十分承知しているはずです。
想像力がない人は時間をムダ使いする
想像力がない人の時間の無駄は想像以上に大きい。想像力がないと、大きなチャンスを失ったり、無駄な努力で時間を損失します。また、「相手の気持ちや考えを汲み取る」ことができなければ、様々なトラブルを引き起こします。
「思考停止」の人は、想像力がありません。考えなければ、益々、想像力は衰えます。
今は簡単に情報検索できますが、考えもせずに得た情報というのは、わかった気になってすぐに忘れてしまうものです。情報が氾濫するからこそ、物事の背景にあるロジックや主張に示されている証拠など、一歩二歩踏み込んでいく姿勢が大切です。
勉強で時間をムダにしないコツ
- まずは初心者本を3冊読破
- 勉強にお金はケチらない
- 教養と知識を分離する
- 達成感を積み上げる
社会人が勉強をするときは、お金はケチってはいけません。わかりやすい本、勉強支援サービス(アプリ、オンライン授業など)を使わず勉強するのは、非効率以外の何物でもありません。まずは、初心者本を3冊読むこと。最初から難しい本に手を出すのはNG。挫折の元です。3冊読めば要点は確実につかめます。
また、短期決戦の勉強には「教養と知識を分離する」ことがとても大事。「教養」は自分を大きく底上げしてくれますが、習得に時間がかかります。資格取得などで大事なのは「知識」であり、線引きが必要です。
いずれにせよ、変化の激しい時代は、同じ知識が通用しません。「一生学び続ける」ことが大事。短時間で一つのことを取得できるスキルを身につけておくことが、「食うに困らない」下支え力になります。
伸び悩みを解決するコツ
- 役割と位置づけ、原因と結果を考える
- 本質を見抜く
- 徹底的に準備する
- 「失敗帳」を作る
因果関係の理解し、事の本質を見抜く
仕事の傍らで勉強する場合、暗記やアウトプットに頼ると効率が悪くなります。効率を上げるために大事なのは、覚えるのではなく、因果関係を理解しようとするスタンスです。
例えば、歴史を学ぶとき、背景・意図・意義を理解すると、歴史の流れ・つながりが見えます。他の勉強についても同じです。「物事のつながりや順序、それが、何のためにあるものなのか」を理解しながら先に進むと、頭の定着率は一気にUPします。
これは、「本質を見抜く」とも言い換えられるかもしれません。本質を見抜くために必要なのは「想像力とロジック」。もし、「モヤッと感」があるなら、本質に至る前の段階でつまづいているということです。初歩的ですが、言葉の定義をあいまいにしか理解していないなどもこれに該当します。これらを意識しながら物事に挑むと、勉強だけでなく、仕事でも成果が出やすくなります。
準備不足で結果はでない
仕事でも、勉強でも、その他すべてのことにおいて、必要不可欠なのは「準備」です。スポーツがわかりやすいですが、準備なくして、本番で練習以上の力が出せるはずがありません。準備不足は焦りも生みます。さらに実力が出せない状況を作り出します。自分自身の準備度合いを点検してみましょう。
失敗を記録する
佐藤さんは、ノートもメモも厳密なスケジュール管理も必要ないと考える効率主義者です。しかし、それでも、「失敗」だけは記録につけた方がいいと述べます。
人はひどく落ち込んだことさえ、1週間のすれば忘れます。人が失敗を後悔する時間は極めて短いのです。心に刻まれていなければ、人はまた同じ失敗を繰り返します。
投資をする方なら、損失を出すのは大体同じパターンです。だからこそ、書き留めて、どちょっとした時間に手帳を眺めて、何度でも復習し、過ちを刷り込み覚える必要があるのです。何度も見返せば、悪癖に対しては「次からはこれは辞めよう」と心に刻めます。あるいは、「こういう場合はチャンス」というリストも貯まります。失敗の振り返りが、「チャンスへの準備」にも発展します。
最後に
今回は、佐藤孝幸さんの『仕事と勉強を両立させる時間術』からの学びを一部紹介しました。
タイムマネジメントはビジネスマンにとって必須のスキルです。時間はお金で買えません。効率的に仕事も勉強もモノにしたい方は、是非、本書を通読してみて下さい。
普段、本は紙書籍派の方は、電子書籍にすると時間の無駄が省けます。しかも、書籍代も削減できます。時間とお金、両方の無駄を省ける「Kindle / Audible」への切替で、私は格段に本を読む量を増やせました
- ポチればすぐに読み始められる(読みたい気持ちを冷まさず、読み始めることが大事)
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