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【書評/要約】なかなか自分で決められない人のための「決める」技術(柳生雄寛)優柔不断を脱出したいあなたへ──決断力は“基準&仕組み”で磨ける!

【書評/要約】なかなか自分で決められない人のための「決める」技術(柳生雄寛)「優柔不断」を脱出したいあなたへ──決断力は“基準&仕組み”で磨ける!
なかなか自分で決められない人のための「決める」』要約・感想
  • 「決めた」と言えるのは、行動を起こしたときだけ
    決断は行動とセット。なんとなく思っているだけでは「決めた」ことにはならない。
  • 決断力は“決める基準&仕組み”で磨ける!
    本書ではそのノウハウが様々紹介される。
  • 決断力を高めるには「自分の価値観」。そして、完璧を求めるより、小さく始めて修正せよ
    迷いや優柔不断の多くは、「何を大事にするか」が不明確なことに起因。価値観を見つめ直すことで、自分軸で素早く判断できるようになる。また、完璧主義をやめ、「とりあえず決めて動く→軌道修正」せよ。

★★★★☆ Kindle Unlimited読み放題対象本 Audible聴き放題対象本



目次

『なかなか自分で決められない人のための「決める」技術』ってどんな本?

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※どちらもいつでも解約可能

「決められない」「動けない」「なんとなく時間だけが過ぎていく」

そんな自分に疲れ、また、劣等感を感じていませんか?

そんな悩みに陥っているビジネスマンにこそ読んでほしいのが、柳生雄寛さんの『なかなか自分で決められない人のための「決める」技術』です。

多くの人は“決めたつもり”になっているだけ。思っているだけ

本書で強調されるのは、「多くの人は “決めたつもり / 考えたつもり” になっているだけ」という痛烈な指摘。
実は、“決めた”とは「行動に移した状態」を指すのです。

多くの人は、決めたと思っているだけで、実際には決めていない。
本当の「決める」には、「行動」が伴う。
「決める」と「行動」はセットなので、行動の伴わないものは決めたとは言いません。
それは「ただ思っているだけ」です。

✅ タスクをメモに記した → ここまででは書いただけ
✅ 毎日、自分のスキルを上げるために情報収集している → ただ調べただけ
✅ 自分の人生がよくなるにはどうしたらいいか、日々考えている → ただの思考止まり
✅ 「こんな自分になる!」と決めた → “決めたつもり”になっただけ

長年、同じことを考えながらも変わっていない自分に嫌気がさしたことは誰でもあるはず。

書いただけ、調べただけ、考えただけで、事態が良い方向に進むことはありません。
決断と行動はセットであり、行動のない「決めたつもり」は、ただの自己満足にすぎません。

決断力は、訓練すれば身につく

本書の魅力は、「決め方」にも明確な“技術”があることを示してくれる点です。
たとえば、以下のような違いが紹介されています。

決められる人と決められない人の行動・思考比較

決められない人決められる人
なんとなく人生を歩んでいる自分の人生を経営している
あれもこれもと欲張る一つに絞って他を捨てる
悪い方へ悪い方へと考える考えても仕方がない事は考えない
じっくり考えて動けないまず動いてから調整する
決断を先送りにする今この瞬間を大事にしている

「決められない人」「決められる人」の違いで理解:正しい決め方術

メモ活用でアイデアを生み出す3ステップ

決め方=「正しく」かつ、「スピーディーに」決めるにはコツがあります。

【決めるコツ1】基準=価値観の優先順位をもつ

決められないビジネスマンに多いのが、「決める基準」を持っていないケースです。

「決められない」「迷ってばかりいる」──その原因は、情報の多さやリスクの存在ではありません。
最大の原因は、“自分の判断基準(=軸)”がないことです。

他人の目、世間の評判、短期的な得失。
これらに振り回されている限り、決断するたびに迷いが生じ、後悔や不安がつきまといます。

自分の軸とは、「何を大切に生きたいか」「どうありたいか」という価値観の優先順位であり、「迷ったときのコンパス」です。自分の軸が明確なら、悩む時間が短くなり、行動が速くなります

決断力を身につけたいなら、まずは「自分にとっての幸せ」「自分が大切にしたいもの」を見つめ直すことから始めてみましょう。

【決めるコツ2】決める仕組み=決めるために必要なことを押さえる

決め方のノウハウ」として、以下の11の視点を意識すれば、速く決められます。

  • 誰が
  • なぜ
  • 何を
  • 誰に
  • 誰のために
  • 誰と 
  • いつからいつまで
  • どのように
  • いくらで
  • いくつ
  • どこで

何をどう考えたらいいかわからない… ということはよくあります。
しかし、ビジネスの決断も、プライベートの決断も、この視点があれば決められます。

毎回すべての視点をチェックする必要はありません。必要に応じて用いればいいだけ。
まずは、いろんな課題にこの視点を持ち込み、【習慣化】しましょう。
慣れれば意識することく、決められるようになります。

【決めるコツ3】完璧主義をやめる

“決める”ためには「不完全でも始める勇気」が必要──
完璧主義はまさに、「行動を先延ばしにする最大の原因のひとつ」です。

完璧主義の人は次のような傾向があります。

  1. 「失敗=悪」と思い込んでいる  → 最初の一歩を踏み出せず、決断も実行もできない。
  2. あらゆるリスクを潰したくなる  → 情報収集や検討に時間をかけすぎ、結局何も選べない。
  3. 「これがベスト」と思えるまで動けない  → 他の選択肢を捨てられず、判断を先延ばしにしてしまう。

こうした思考パターンに陥ると、「決める技術」は機能しません。

「完璧より、実行」。それが決断力の本質

本書でも、「とりあえず決めて、後から微調整する」という思考法をすすめています。
完璧主義を手放したとき、あなたの意思決定はもっと軽く、早く、そして自由になります。

また、撤退基準失敗した時の“逃げ道”(リカバリー策)をあらかじめ決めておけば、不安が軽減され、動きやすくなります。

「決めたことを続ける」ために:続ける仕組み

決断だけで終わらせない。「継続」もまた、大事な要素です。
本書では、続ける仕組みづくりにも具体的なアドバイスがあります。

  • 宣言して、自分を逃げられない状況に置く
  • 小さな目標から始めて、徐々にハードルを上げる
  • 習慣化している行動とセットにする(例:通勤中に英語学習)
  • 成果を数値で可視化する

これらは、ビジネスのPDCAにも通じる、実行可能なテクニックです。

最後にー 「選ぶ力」があなたの人生を変える

今回は、柳生雄寛さんの『なかなか自分で決められない人のための「決める」技術』のポイントを紹介しました。

ビジネスでも人生でも、迷ってばかりいる人にチャンスは回ってきません。
チャンスをものにする人は、決断が早く、失敗しても軌道修正できる人です。

本書を読み終えたとき、こう感じるはずです。
「決断は特別な才能じゃない。明日からでも磨けるスキルだ」と。

『決める技術』を通じて、“行動できる人”へと変わりましょう!

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