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【書評/要約】金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん) 忙しいのにお金がない。「ジリ貧地獄」から脱出するための思考法

【書評/要約】金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン(やまもとりゅうけん) 忙しいのにお金がない。「ジリ貧地獄」から脱出するための思考法
金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン」要約・感想
  • 資本主義は「お金がすべて」の世界。忙しく働いているのに、お金の不安が尽きないサラリーマンに、「ジリ貧地獄」からお金持ち思考にチェンジする方を指南
  • 会社員の中でも最も割を食っているのは「そこそこできる中堅サラリーマン」。その能力を活かし、フリーランスになれば、自由が手に入り、ストレスからも解放され、さらに年収を上げる道も開かれる
  • フリーランス化は、リスクもあるが、リスクは思うほど高くない。その理由、フリーランスとして資本主義社会で生きるコツが紹介される

★★★★☆ Kindle Unlimited読み放題対象本



目次

『金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン』ってどんな本?

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サラリーマンは、安定を求めて「ジリ貧」に陥る
フリーランスは、安定を得ながら「お金持ち」になる─

私たちが生きる資本主義の世界。この世界は、はっきり言えば、「お金がすべて」の世界です。

フランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』で示した有名な公式は、

トマピケティの公式

r > g (r:資本収益率、g:経済成長率)

詳細は、以下の記事にゆだねますが、この式がが端的に示すことは、「資本主義の世界では、お金持ちはどんどんお金持ちになり、貧乏人はどんどん貧乏になる」ということです。

であるならば、資本主義の世界で悠々と生き続ける方法はひとつ。「お金持ち」になることです。お金を稼ぐことから逃げてはいけません。

やまもとりゅうけんさんの著書『金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン』には、これまでの「サラリーマンは安定。フリーランスは不安定」といった一昔前の常識を真っ向から否定。お金の不安が尽きないサラリーマンに、「ジリ貧地獄」から「お金持ち思考」にチェンジする方を指南します。

サラリーマンとしてストレスまみれで働く人生も一つの人生ですが、フリーランスとして「人生を逃げ切る」という生き方もあります。そんな方に、「お金持ち」への思考・マインド・行動を変えるコツが惜しみなく紹介されます。

サラリーマンの真実

サラリーマンの真実

サラリーマンは、毎日、自分の時間を削って、仕事をする職業です。その分、自分の人生の時間が奪われます。そして、アクセク働いているのに、お金の心配が消えません。社会変化も相まって、そのまま行けば、「ジリ貧地獄」ということもあり得ます。

確かに、日本の正社員サラリーマンは労働基準法に守られているという点では安心です。仕事ができなくとも、会社にぶら下がる気満々なら、しがみつき続けられます。しかし、だからこそ、損しているサラリーマン(のクラス)が存在します。

仕事のできる中堅サラリーマンは最も損をしてる

仕事ができない人をも雇用して成り立っているのが会社です。つまり、できない人の代わりに働き、企業に貢献している人がいます。それが、「仕事ができるサラリーマン」。

使えない社員」「新人・新入社員」の給与を「使える社員」が賄っていると考えれば、割に合っていません。

一方、社内・社外の競争に常にさらされ続けるのもサラリーマンの宿命。同僚の昇進をやっかみ、ストレスを抱えて、最終的にトップに上り詰めるのはごく一部。上に上り詰めれば、上層部の特権を享受できますが、そんな恵まれた席に座れるのは、ごく一部。

このように考えると、「仕事ができる中堅サラリーマン」は割に合いません。報酬・待遇面での美味しいところはもらえず、また、できない人の尻ぬぐいもしなければなりません。

まずは、自分の需給を把握。納得できなければ、会社を飛び出せ

そんな、「中堅サラリーマン」に対し、著者は、「まず自分の時給を把握する」ことを奨めます。そして、割に合わないと考えるなら、「会社を飛び出す」ことを奨めます。

サラリーマンでい続けることには以下のデメリットがあります。

サラリーマンで生きるデメリット
  • 会社に飼いならされる
  • 限定的なコミュニティにとどまることで視野が狭まる
  • 「仕事」も「人」も選べない理不尽に耐え続けなければいけない
  • 一個人としての責任だけでなく、組織としての責任も負う
  • 同僚を含め、ライバルが多い
  • 上記を背景に、精神をすり減らす

会社を飛び出るにしても、時給の把握は大事です。自分の生産性を意識することにつながるからです。以下のページで、「サラリーマンの平均年収の推移」と超簡単算出!「時給計算方法」を紹介しています。

フリーランスとして、資本主義社会で幸せに生きるために大切なこと

資本主義社会で幸せに生きるには

では、フリーランスとして、幸せに生きるためには何に気をつけなければならないでしょうか。また、会社員を継続するとしても、どうすれば「お金持ち思考」を手に入れられるでしょうか?

お金から目を背けてはいけない

資本主義は「お金」で評価される世界です。「お金」から目を背けてはいけません。
資本主義の中では「お金」から目を背けると貧乏になります。

世の中には「お金がすべてじゃない」と言う人も多くいます。しかし、これは、お金のために頑張る人たちを揶揄することで「自分たちは正しい」と自分に言い聞かせ、お金を稼ぐ努力から目を背けているだけです。

勝ち組と仕事をしたいと人々が考えるのも、お金持ちのもとには、人も情報も、そしてお金も集まってくるからです。そしてお金持ち同士が集まり、ますますそこに「おいしい情報」が集まります。

フットワークが大事

お金持ちは「やってみる」を前提に行動します。

多くの場合、チャレンジにはお金がかかります。貧乏人思考な人ほど、細かなことに悩み、ぐずぐずと動きません。何もする前から、お金に縛られるが故に、ますます、フットワークが重くなります。

鶏たまごの話ですが、お金があるから、思い切れる。つまりフットワークは軽くなります。最初は、フットワーク軽く動くしかありません。

フリーランスのリスクは思うほど高くない

多くの人は、フリーランスになることを躊躇します。しかし、フリーランスは実に身軽です。会社から成績を査定されることもなく、上司部下の関係者もなく、人に押し付けられた数字を負う必要もありません。

フリーランスの場合、「数字に追われる」のではなく、「数字を追う」楽しみを見出すことができ、ビジネスにより前向きに取り組めるようになります。なんたって好きなことをやっているのですから、頑張る力も強いのです。

確かに、フリーランスには収入保障はありません。しかし、日本はいざというときの「セーフティネット」が充実しています。やってみない事には始まりません。

フリーランスで生きるための最大の注意点

フリーランスは縛りがありません。嫌なことから自分の意思で逃げることができます。しかし、数字から逃げた瞬間に「堕落」が始まります。収入という壁にぶち当たったとき、数字から目を背け、数字以外のものに評価の基準をすげ替えるようになったら危険です。

稼ぎが頭打ちになったとき、 「やりたいことをやっているから、儲からなくてもいい」といった考えを持つようになったらアウト。数字は「お金」だけとは限りません。

資本主義を上手に生き抜くコツ

私たちは、「資本主義の仕組み」「世の中の流れ」に逆らえません。どんなに世の中が変わろうと、「お金」は頼りになりますが、それだけに頼ってはいけません。

世の中の変化に対応し、生き残るために役立つ力、つまり、自分の「頭脳」「スキル」「人脈」「影響力」が必要です。4つの中でも特に大事なのは「頭脳」と「影響力」です。

頭脳頭脳を磨き続けていれば、世の中がどのような混乱に陥ろうとも、生き残る 術 を探して凌ぎ切ることができる
影響力頭脳だけを磨き続けるのでは 人として脆い
人は、自分ひとりだけで生きていくのはどうしても限界がある
見ず知らずの他人の行動を左右する力=影響力があれば、世の中、渡り切れる

最後に

今回は、やまもとりゅうけんさんの「金持ちフリーランス 貧乏サラリーマン」の要点をまとめました。

私はフリーランスになって本当に良かったと思う一人。サラリーマンという枠を飛び出すと、見えてくる世界は変わり、生き方も広くなります。

ただし、思い立ってすぐに転身できるほど甘くはありません。本書のような本を読みつつ、転身するためにどんな「財(スキル、知識も含む)」を積み上げていくことが大事です。本書は、そのための気づきを与えてくれますので、是非、ご自身で読んでみることをお勧めします。

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