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【書評・感想】カフネ(阿部暁子)|家事代行×人間ドラマ。料理と掃除が心と人生を整え、人をつなぐ。2025年本屋大賞受賞作《48%還元中》

【書評/感想】カフネ(阿部暁子) 静かな感動を呼ぶ“喪失と再生”の物語。“家事代行”✕人間ドラマが気づかせてくれる"つながりと幸せ" 2025年本屋大賞 受賞
カフネ」あらすじ・感想
  • 2025年 本屋大賞受賞!静かな感動を呼ぶ“喪失と再生”の物語
    最愛の弟を失った主人公が、遺された“誰か”と心を通わせ、少しずつ前を向いていく──。丁寧に描かれる心の機微に胸を打たれる。
  • 料理と掃除が人を救う
    料理や掃除といった“地味な家事”が、人の人生を少しずつ整えていく。キレイな部屋と温かい食事が、登場人物たちの心を回復させていく過程が、派手な演出なしに深く胸に響く。
  • 何気ない日常の大切さを気づかせる温かな小説
    本作には寄り添うような優しさが流れる。読み終えた後、日常のありがたさを静かに噛みしめたくなる。読後、「今日のごはん」を少しだけ大事にしたくなる一冊。

★★★★★ Audible聴き放題対象本

目次

『カフネ』ってどんな本?

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2025年本屋大賞を受賞した、阿部暁子さんの小説『カフネ』。
それは、大切な人を失ったあと、人はどのようにして再び生き直していくのかを、静かに、しかし確かな手触りで描いた物語です。

本作は本屋大賞に加え、【第8回未来屋小説大賞】【第1回「あの本、読みました?」大賞】を受賞し、三冠を達成。
派手な話題性ではなく、読者一人ひとりの心に深く入り込む力によって支持を集めた一冊です。

物語の中心にいるのは、最愛の弟を亡くした姉・野宮薫子と、その弟の元恋人・小野寺せつな。

二人をつなぐのは、家事代行サービス「カフネ」。
掃除をし、料理をし、誰かの生活を整える仕事を通して、彼女たちは少しずつ、言葉にならない悲しみと向き合っていきます。

食卓に並ぶ料理の湯気。
片付いた部屋の静けさ。
誰かと向かい合って食べる、ごく当たり前の時間。

それらが、傷ついた心にそっと染み込んでいく様子は、読んでいるこちらの呼吸まで、自然とゆるめてくれます。

『カフネ』:あらすじ ※ネタバレを含みます

主人公・野宮薫子(ののみや・かおるこ)は、法務局に勤める41歳の独身女性。
几帳面で誠実、感情を表に出さずに生きてきました。
彼女の人生は、最愛の弟・春彦の突然の死によって、大きく揺らぎます。

元夫との離別。
子どもを持てなかった過去。
そして、心の支えだった弟の喪失。

日常を保つことすら困難になった薫子のもとに、春彦の遺品とともに一通の手紙が届きます。
そこには、「小野寺せつな」という女性の名前と、彼女に財産を譲るよう記されていました。

せつなは、春彦の元恋人。
つなぎ姿にお団子ヘア。快活で飄々とした雰囲気の裏に、深い傷を抱えています。

最初はぎこちなく、距離のある二人。しかし、共通するのは「春彦を失った」という深い悲しみ。
しかし、薫子の生活と健康の乱れに気づいたせつなは、真意を告げず、薫子の自宅に上がり、荒れ放題の部屋に苦言することもなく、黙って料理を作り、健康を気遣います。
それがきっかけで、薫子の止まっていた時間は、少しずつ動き始めます。

やがて薫子は、せつなが働く家事代行サービス「カフネ」の仕事を手伝うように。
そこで出会う、孤独な高齢者、ネグレクトに傷つく子ども・病んだ母、介護に疲れ果てた男性など、
彼らの生活を支える中で、薫子自身もまた、「誰かの役に立つこと」に救われていきます。

キレイな部屋とおいしい食事が人を変えること(汚い部屋と不健康な食事が人生をマイナスに導く)。
誰かの役に立ち感謝されることで、心が救われること。
そして、自分を支えてくれたせつなを、大切な存在となったこと。

しかし、せつなにもまた、大きな試練が待ち受けていました。今度は、薫子が支える番。

他人だった二人が、唯一無二の理解者へと変わっていく過程は、静かで、切実で、胸を打ちます。

『カフネ』:感想

カフネ』は、料理や掃除という一見地味な家事を通して、人の心の繋がりや再生を描いた物語です。私が本作に惹かれた理由を挙げてみます。

食卓とキッチンが、人を救う物語

私は、「食卓が描かれる優しい小説」が好きです。食卓は、日常の中でもっとも身近な“回復の場所”だから。

『カフネ』には、キッチンと食卓の風景が何度も登場します。
病気、多忙、孤独、心の疲れ――様々な理由で生活が崩れてしまった家庭に、薫子とせつなが足を運びます。

荒れた部屋を、淡々と片付ける。その人の体調や生活リズムを考え、料理を作る。
すると、不思議なことに、人は少しずつ、自分を取り戻していくのです。

喧嘩のあとに差し出されるおにぎり。誰かのために作られた、名もない家庭料理。

それらは、長い説明よりも雄弁に、人と人との距離、感情の変化を語ってくれます。

『カフネ』は、料理や掃除が、人の人生を静かに立て直していく物語です。

「カフネ」というタイトルに込められたもの

「カフネ」とは、ポルトガル語で、”愛する人の髪にそっと指を通すしぐさ”を意味する言葉。
この小説には、まさにその言葉どおりの、声高ではない、けれど確かに伝わる“やさしさ”が溢れています。

誰かを抱きしめる代わりに、料理を作る。
励ます代わりに、部屋を整える。
「大丈夫」と言う代わりに、黙ってそばにいる。

そんな不器用で、だからこそ誠実な寄り添いが、物語の隅々まで行き渡っています。

読み終えたあと、胸の奥に残るのは、涙ではなく、じんわりとした温かさ
「大丈夫じゃない自分のままで、もう少し生きてみよう」
そう思わせてくれる小説です。

喪失からの再生は、静かに始まる

人生には、どうしても立ち止まってしまう喪失があります。けれど、『カフネ』は教えてくれます。

再生は、劇的な出来事からではなく、日常のごく小さな行為から始まるのだと。

掃除をする。ごはんを食べる。誰かの話を、ただ聞く。それだけで、人は少しずつ前を向ける。
当たり前の日常が、どれほど尊いか―― を教えられます。

この本を読んでから、私は一人の食事でも「いただきます」「ごちそうさま」と言うようになりました。

『カフネ』は、何気ない日常の中にある幸せと癒しを、そっと思い出させてくれます。

そしてまた、立ち止まってしまうタイミングは、自分にとって本当に大切なものを見つめ直すきっかけになります。
そして、前を向くきっかけを与えてくれるのは「人」。
これらに気づくことで、新たな人間関係、人生が始まっていきます。

失ったことをバネに強くなれるかー
自分を見直し、そこから、再び、大事なものを見つけ、つながっていけるかー

そんな大切さも教えられます。

最後に

2025年本屋大賞 大賞に輝いた『カフネ』のあらすじ・感想をまとめました。

大きな声で感動を押し付けてくる物語ではありません。
けれど、読み終えたあと、確実に心のどこかが整っている。
そんな不思議な力を持った一冊です。

疲れている人に。優しさに触れたい人に。そして、静かに立ち上がる物語を読みたい人に。
ぜひ、手に取ってみてください。

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