- なぜ、人はお金が欲しいのかー。それは、「お金がなくなったら怖いから」。本当に欲しいのは「安心」
- お金持ちになってもお金の心配はなくならない。ただし、不安を減らす方法はある
- ベーシックインカム、お金との付き合い方、お金との付き合い方 など、ひろゆきさんらしい、ロジカルな考え方に触れられる。小難しさ一切なしで、内容わかりやすく、腹落ちしやすい
★★★★☆
Kindle Unlimited読み放題対象本
『これからを生きるための無敵の―お金の話』ってどんな本?
誰でもお金が欲しい。では、なぜ、お金が欲しいのか?
お金が欲しい理由は人それぞれ。しかし、ひとつはっきりしているのは、「お金がなくなったら怖いから」。
本当に欲しいのは「安心」です。
金はたくさんあっても幸せになれるわけではありません。不安だらけのお金持ちは世の中にたくさんいます。彼らが不安なのは、「お金を失うのが怖い」からです。
このことは、お金持ちに限った話ではありません。それは、日本の金融資産の多くが「老人」に偏っていることからもわかります。死ぬのも怖いけど、お金が減るのも怖い。しかし、ストレス抱えて会社勤めして、資産を作って、それなのに、大半を使い切ることも死ぬってどうなのよ?(だから、私は「資産ほぼ0で死ぬ」ことを目指して人生設計しています)。
さて、話を元に戻しますが、ひろゆきさんの『これからを生きるための無敵の―お金の話』は、ひろゆきさんのお金に関する考え方をまとめた1冊。本書では以下が語られます。
- お金の不安が解消されるする社会の仕組みとして「ベーシックインカム」
- お金持ちを実現したからこそ自信をもって言える「お金との付き合い方」
- これからの「お金の稼ぎ方」
いずれのテーマにおいても、ひろゆきさんらしい、ロジカルな考えが示されます。ひろゆき本の特徴ですが、難しい言葉を一切使わないので、話がするっと頭に入ってきます。小難しいお金の本・投資本を読むより、腹落ちするのではないでしょうか。読んで損のない1冊です。
- お金の真実を知りたい方
- できるだけラクして、幸せに生きるために、何に気をつけたらいいか知りたい方
ベーシックインカムがもたらす、明るい未来
ベーシックインカムがもたらす、明るい未来の可能性
もはや、誰もが知る将来の社会保障のあり方「ベーシックインカム」。政府が国民全員に対して、無条件に生活に最低限必要であると考える現金を定期的に支給する制度のことで、世界的に真剣に検討がされています。
ひろゆきさんはベーシックインカム導入の賛成派。の他の著書でも、仮に一人7万円が支給されれば、一人暮らしはやや難しいかもしれませんが、家族4人・月28万円があれば、場タラかなくとも住む場所次第で生計を立てることができます。
家族が安心して暮らせるだけではありません。社会にも以下のようなメリットがあります。
- ブラック企業が減る(生きるために嫌な仕事をする人が減る効果)
- 安かろう悪かろうな製品が減る(同上)
- 働きたい人だけが働くようんいなることで、企業の生産性が上がる(無駄な経費も減る)
お金を人のために使う幸せ
「お金を配る」ことに関し、世の中に変な軋轢を生まないためには、安易にお金をあげるべきではありません。少なくとも、生活保護などで働いていない人の方が働いている人より金銭的に恵まれているような制度は取り締まられるべきです。
しかし、一方で、よほどの強欲者でない限り、「お金は人のために使った方が幸せ」に生きられます。損得を含まない、心のつながりのある贈り物は、たとえ、1000円分で合っても、お互いを幸せにします。
大きな金額である必要はありません。例えば、、「アメちゃん、あげる♪」は、お互い幸せ。私の父はや野菜作りが趣味なので、食べきれない野菜を近所に配っています。これは、言葉を変えれば「数円~数百円の寄付」です。投げ銭も同じです。
こういう寄付文化はもっと活発になってほしいし、「ベーシックインカム」もこの拡大版とも位置付けられます。
お金との付き合い方
お金を持っても、生活レベルを上げない
ひろゆきさんはお金持ちになって「お金を持っても、人生は大して変わらない」とわかったと言います。
まず、お金買えるものは「値段がついているものだけ」です。例えば、「時間」は買えません。「信用」「友情」なども、一部の人には通用するかもしれませんが、それは、長く続く価値ある信用・友情ではありません。
また、冒頭でも述べたように、いくらお金があろうが「お金の心配」はなくなることはありません。だとしたら、「お金の心配」をしなくてもいいような生活をした方が、幸せです。
では、どうするか?「お金を持っても、生活レベルを上げない」「お金を使わないでも楽しく暮らせる能力を身につける」ことに尽きます。
生活レベルを上げず、その分を金融資産に回せ
生活レベルを上げずに、余剰の資産は投資に回します。
投資すべき理由は、フランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』で示した資本主義の法則により、「自分の労働を売って稼いだ所得」<「株式を持つ資本家としての所得」だからです。お金に働いてもらった方が、労働するより、お金が増えるペースが速いからです。
【トマ・ピケティの法則】解説
ただし、何に投資すべきかは、考慮すべきです。ひろゆきさんの考えは、本書でご確認を。
お金のかからない趣味を持つ
会社員の方の場合、支出は「休日」「休日前日の夜」に増える方が多いでしょう。買い物・趣味などに興じるのが休日だからです。この支出をより増やしてしまう原因が「ストレス」です。ストレスをためすぎないためにも、「趣味」などでお金を適度に使うことは大切でしょう。
ここで大事なのが「お金のかからない趣味」を持つことです。ショッピングでストレス解消していたらお金は貯まるはずがありません。
私は多趣味。❶読書、❷ジム、❸サウナ、❹旅行 等…
この中で❹はお金がかかりますが、❶は2つの本の読み放題サービスを利用し、また❷❸はジムの月会費が1万円強なので、全部足しても月1万5千円未満。しかも、❶❷❸は脳と体へのメリットが大で使いたい放題。ちなみに❷の利用で、我が家のガス代は1000円ぐらいです。かつて、月に何度も利用していたマッサージ代も不要になりました。
お金をあまり使わない趣味を持って、それが「心から楽しい!」と思えれば、毎日は幸せです。私は毎夜、水風呂につかりながら「今日も楽しかった!」と思っています。
あと、お金がかからないようにするには「健康」であることが、極めて大事と思います。
人生を無駄遣いしない
さらに、「人生を無駄遣い消費はしない」ことです。これは、お金の話だけではありません。「時間」についてもです。
自分にプラスになるお金・時間の使い方をして、自分を高めれば、「人生の不安」がゼロになることはなくても、確実に減ります。「大体のことは何とかできる/何とかなる」と思えれば、人生を悲観することもなくなります。
あと、「仕事をがんばる」場合は、自分の価値が高まるがんばり方をすること。日本人は、「仕事をがんばる」といった際、組織の歯車として一生懸命頑張りがちです。これは、ストレス・過労死につながるので、注意が必要です。
最後に
今回は、ひろゆきさんの『これからを生きるための無敵の―お金の話』からの学びを紹介しました。
なぜ、人はお金が欲しいのかーの理由が、「安心」であることを知り、そのために必要なことが「お金を使わないでも楽しく暮らせる能力を身につける」こととわかれば、あなたらしい幸せのカタチを摸索することは容易になります。
是非、本書を参考にしてみて下さい。
Kindle Unlimited や Audibleを利用すれば、「お金・投資の本」をあまりお金をかけず&大量に読むことができます。私は過去に「マネー本を読む趣味」没頭した時期がありますが、人生に有益な学びがいろいろありました。
以下、おすすめ本を紹介しているので、ご参考に!書評もついています!活字が苦手な方も、オーディブルなら、ラジオを聴くように、学べます。