- 暴落は株式市場の「仕様」
戦後の日本市場で発生した暴落を詳細分析した一冊。暴落は想定外ではなく市場の仕様。だからこそ、「暴落を避ける方法」を探すのではなく、「暴落を前提に資産運用する方法」を学ぶことが重要である。 - 暴落が大きいほど大きくリバウンドする
歴史は多くの暴落は想像以上に短期間で回復することを示す。故に、暴落の最中に市場から退場する人と、暴落後まで市場に残る人では、将来の資産形成に大きな差が生まれる。 - 暴落を味方にする「はっしゃん流投資法」
暴落で狼狽売りする投資家ではなく、暴落時に買い向かえる投資家になることが重要。本書では、そのための考え方や10倍株を狙う「スロートレード法」を具体的に学ぶことができる。
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『株の爆益につなげる 暴落大全』ってどんな本?

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株式投資を続けていると、避けて通れないのが「暴落」です。
ニュースでは暴落のたびに悲観論が飛び交い、多くの投資家が不安や恐怖に襲われます。しかし本書『株の爆益につなげる 暴落大全』で、資産3億円超の個人投資家・はっしゃん氏は、暴落こそが「資産形成の最大のチャンス」であると説きます。
本書の最大の特徴は、戦後の日本市場で発生した17回の株価暴落と8つの個別株暴落を徹底分析している点です。
- 暴落はなぜ起きるのか
- どれくらい下がるのか
- どれくらいで回復するのか
- 暴落時にどう行動すべきか
- 暴落をどう利益につなげるのか
といったテーマを、豊富なデータとともに解説しています。
さらに、著者自身が実践する「スロートレード法」も紹介。短期売買で利益を狙うのではなく、暴落時に割安成長株を仕込み、10年以上かけてテンバガー(10倍株)を狙う長期投資戦略です。
暴落は異常事態ではなく株式市場の一部

本書で最も重要なメッセージは「暴落は例外ではなく前提である」ということです。
多くの投資家は「平時が正常で暴落が異常」と考えがちですが、歴史を振り返れば、市場は上昇と暴落を繰り返しながら成長してきました。
つまり——— 暴落は株式市場のバグではなく仕様 なのです。
だからこそ投資家は、「暴落を避ける方法」を探すのではなく、「暴落を前提に資産運用する方法」を学ぶ必要があります。
本書では、過去の暴落後の回復過程が詳細に分析されています。これは本書最大の価値の一つでしょう。
投資経験が浅い人ほど、「暴落時に市場で何が起きていたのか」を歴史から学ぶ意義は大きいと感じます。
暴落の原因は8パターンに集約される
暴落のきっかけは毎回異なります。
しかし著者は、歴史的な暴落を分析した結果、その原因は大きく8つに分類できると説明しています。
| 暴落の原因 | 暴落例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 天災 | 東日本大震災 コロナショック | 地震や感染症など |
| 景気後退・金融危機 | リーマンショック 平成金融危機 | 企業倒産が急増する最も危険なタイプ |
| 戦争・テロ | 同時多発テロ 地政学リスク | 相場格言「遠くの戦争は買い」 |
| 為替変動 | ブラックマンデー リーマンショック 他 | 多くの暴落でドル安転換が見られる |
| バブル崩壊 | 市場の過剰期待が剥落したときに発生 | |
| 政策金利 | 利上げや金融引き締めによるショック | |
| 政治・選挙 | 政策変更や選挙結果による混乱 | |
| テクニカル要因 | 指数入れ替えや需給悪化による暴落 |
重要なのは、暴落の原因が異なっても、人々の反応は驚くほど似ているという点です。
暴落時には必ず、「今回は違う」「もう株は終わりだ」「さらに下がる」という悲観論が広がります。
歴史を学ぶことは、次の暴落で冷静に行動するための準備でもあるのです。
暴落が大きいほど大きくリバウンドする
日本ではバブル崩壊後、日経平均が高値を更新するまで34年を要しました。
そのため、「暴落からの回復には非常に長い時間がかかる」というイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、本書の分析から見えてくるのは、
「100年に一度」と呼ばれる歴史的大暴落であっても、多くは想像以上に短期間で回復している
という事実です。
- ブラックマンデー → 約5か月で回復
- コロナショック → 約6か月で回復
- 東日本大震災 → 約1年9か月で回復
- リーマンショック → 約4年半で回復
もちろん例外はあります。しかし歴史的に見ると、暴落が大きいほど反発も大きい。
実際、歴史上の株価上昇率ランキングの上位は、暴落後の急反発によって占められています。
つまり、
暴落の最中に市場から退場する人と、暴落後まで市場に残る人では、将来の資産形成に大きな差が生まれる
ということです。
ただし、暴落は予測できない
だからこそ、大事なのは「予測ではなく準備」です。
- キャッシュを持つ
- 良い企業を調べて、暴落時の解リストを作っておく
- 長期視点を持つ
暴落を当てることはできません。しかし、暴落に備えることはできます。
はっしゃん流投資法「スロートレード法」
著者の投資スタイルの根底にあるのは、、「株価暴落は避けるものではなく、利用するもの」という考え方です。
印象的だったのは、次の視点です。
- 株価暴落は10倍株の起点になる
- 長期的には優良企業の価値は成長する
- 暴落時こそ割安で仕込める
実際、著者が分析した平成バブル崩壊後のデータでは、約4割の銘柄が一度は10倍株を達成しています。
暴落は損失の局面であると同時に、大きな資産形成の出発点にもなり得るのです。
具体的な「はっしゃん流 投資法」
スロートレード法の対象は割安成長株。そして、大事なのは資金管理です。
- 平時と暴落時で資金を半分ずつ使う
- 暴落が来なければ待機資金は積み上がる → 次の大きな下落局面で一気に活用
- 暴落買いのタイミングは、セリングクライマックス後
- 暴落の終息は、前回安値を割れるで判断
- 成長が続く限り長期保有
- 買った後は原則として売らない
- 3年保有後、成長が見込めない場合は売却
- 重要なのは、株価の上下ではなく、企業の成長
- 判定基準は、今後、売上・利益の伸び+株価上昇が期待できるか
- 含み損は持たない
- 買値を1円でも下回ったら、即売却
- ダメな銘柄を持ち続けると… 投資期間に比例して買値の1/10以下に下げる銘柄も増える
- 「利大損小」につとめる
- 10年または10倍で利益確定
- 一度10倍になった銘柄の半数以上は、その後10倍を割り込む
- 「まだ上がりそう」と感じても、半分だけ売るなど機械的なルールを設けることを推奨
より詳細な投資法は、本書でご確認下さい。
最後に
『株の爆益につなげる 暴落大全』は、暴落の歴史を学ぶ本であると同時に、暴落との向き合い方を学ぶ本でもあります。本書の魅力は、「暴落は怖いもの」という一般的な常識を、豊富なデータによって覆してくれる点にあります。
重要なのは、暴落で売らされる投資家ではなく、暴落時に冷静に買い向かえる投資家になること。
本書には、そのために必要な歴史的な知識、データ分析、そして具体的な行動指針が詰まっています。
次の暴落が訪れたとき、それを恐怖ではなくチャンスとして迎えるために、ぜひ一度手に取ってみてください。
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