- 「頭のいい人」は、脳科学的に理にかなった行動を習慣化している
- 特別なことをやっているのではなく、脳の機能をうまく使えているからこそ、高いパフォーマンスを発揮できる
- 本書で紹介される31のコツは、すぐに実践可能。実践あるのみ!
★★★★☆
Audible聴き放題対象本
『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』ってどんな本?
頭のいい人は、なぜ、高いパフォーマンスで仕事ができるのか?
それは、頭のいい人たちががやっていることは、脳科学的にも理に適っているからです。特別なことをやっているのではなく、脳の機能をうまく使えているので、高いパフォーマンスが発揮できます。
本書は、実際に世界の頭のいい人たちとの交流を通じてわかった「世界で通用する、本当に賢い人達」が実践している方法をまとめた本です。脳を活用してパフォーマンスを最大限発揮する31の方法が紹介されています。
著者は、脳科学者の中野信子さん。上位2%の高い知能指数IQを持つ人々の国際的な団体 MENSA(メンサ)のメンバーです。
紹介する方法は、優秀な頭脳を持つ人だけにしかできないことではありません。簡単なコツやテクニックで、すぐに始められることばかりです。一読の価値があります。
- 脳科学に基づき、頭がよくなりたい方
- 頑張っているのに、なぜか成果が上がらない方
- 仕事の成果を上げたいビジネスマン
「世界の頭のいい人」はどんな人か?
「頭のいい人」は合理的です。闇雲に精神論で頑張ったりしません。以下は、「頭のいい人」の行動の特徴です。
空気は読まない | 自分が好きなことと得意なことを貫く |
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あえて勝ちを譲る | 相手に花を持たせ、絶妙なタイミングでスマートに自分の能力をアピールする |
決まった儀式を行う | 勉強や仕事の前に、集中力が高まる動作をする |
ニコニコしながら主張する | 角を立てずに相手を操縦 |
断られたくらいであきらめない | 情熱をとにかく、どんどんぶつけていく |
自分の得と相手の得を考える | 誰かのためになることをする人は、快感を得られる |
話し上手より聞き上手 | 知らないうちに、相手を自分の思い通りに動かす |
欠点を悠然と受け止める | 自分のマイナス部分を、冷静に分析する |
いつでも仕事が楽しそう | どんな仕事でも楽しいものに変えてしまう |
嫌いな仕事は他人に振る | 他人の適性を見極めて、仕事を上手に分担する |
皆を上手に褒められる | いい人が寄ってきて、良い関係が築けられる |
全体を通じて言えることは、「得意なこと、やりたいことだけを貫く姿勢」です。スペシャリストであって、ゼネラリストではありません。一見自己中ですが、それを認めてもらえるように工夫します。
- 自分がやりたいことは、とことん楽しみワクワクする
- やりたくないことは、考え方、やり方を変えて、面白くなるようにする
- それでもやりたくないことは、やらない。断る。ただし、人間関係に問題が出ないように、工夫する
「世界の頭のいい人」が心がけていること
周りにいる人たちを虜にする | 相手の自尊心をくすぐって好意を寄せてもらう |
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敵を味方に変えていく | 面倒な相手ごとに対応を、考えていく |
過度なストレスを与える | 試験やプレゼンなど、アウトプットの場を持つ |
グチを全く言わない | 周りの人や環境のせいにしない |
本からなんでも吸収する | 本を先生だと考えれば、先生は学び放題 |
ライバルを見つける | 足の引っ張り合いではなく、長所の盗みをする |
楽観主義である | 「なんとかなるさ」ではなく「やればできる」 |
自分が苦手なこと、やりたくないことをしなくてもOKにするために大事なのは、自分のファンになってもらうことです。周囲に敬意を払えば、それは自然と伝わります。また、愚痴を言うこともなく、頑張っていれば、いい印象持ってもらえます。また、楽しそうに仕事していれば、相手も楽しさが伝搬し、自然と手伝ってもらえるなど、相手を味方につけることができます。
ちょっとした気遣いや意識で、仕事のパフォーマンスは大きく変わります。
「世界の頭のいい人」のスケジュールの立て方
やらないことリストを作る | 時間制限を設けて、やるべきことだけをやる |
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自己診断書を作る | これまでの努力を書き留め、目標を数値化する |
To Doリストを作成しているビジネスマンは多いと思います。しかし、「やらないこと」は決めているでしょうか?
最も時間を無駄にするのは、「やりたくないこと、やらなくてもいいことを”やる”こと」です。これらはやっても、パフォーマンスは出ません。
対策は、一日ごとに、「やるべきこと」「やらないこと」のチェックリストとその振り返りです。
人は、本当に自分がやりたいことなら、自然にそれを達成します。しかも、能力もフルに発揮できます。これを自覚するためにも、「やるべきこと」「やらないこと」リスト化&見直しを行いましょう。
「世界の頭のいい人」の自己分析と自己改良
流れ星に願い事は必ずできる | いつでも自分の夢について考えている |
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飽きっぽいことを知っている | 飽きないように多くの楽しいことを見つける |
「見た目」を大切にする | 「好感度の高い外見」を心がける |
強気のふりをする | 自己イメージが自分を作る |
食べ物で脳をチュンナップ | 脳に良い食材を取り、良くない食材を控える |
人との付き合い方で「頭の良さ」から生まれる成果は変わってきます。ここで大事なのが「見た目=外見」です。コンビニ定員や浮浪者などはどうしても軽んじられます。恰好だけで判断されます。それが職場なら、見た目がだらしない人は軽んじられ、見た目が自信がありそうなだけで、一目置かれることもあります。つまり、実力が同じなら、外見が良い方が勝ちます。だから、自信がありそうなフリは大事です。これで自己イメージがつくられます。
強気のふりをするに当たっては、自分の「長所」い重きをおき、短所は一旦目をつぶるのは効果的です。また、否定的なネガティブな自己暗示を生むので、「肯定語」で話しましょう。
「世界の頭のいい人」に近づくために
集中力を身につけない | 「集中しなきゃ」でなく、集中できる状態を作る |
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身近な目標を作る | すぐ実現できる目標が、怠けグアのある脳を活性化 |
脳内に検索タグを付ける | 記憶力がいいとは、上手に思い出すことを指す |
五感を総動員させる | 働かせる感覚器官が増えれば、記憶も強化される |
よく寝る | 覚えたらすぐに寝て、起きたらまた覚えるを繰り返す |
感情を震わせて覚える | 勉強中に笑ったり感動したりすると、記憶が定着化 |
私たちはパフォーマンスを上げるために「集中力」を上げようとします。しかし、脳が集中しやすい環境を整える方が、ずっと簡単で効果的です。
何事も、「ただただ頑張る」という姿勢は辞めましょう。上記のような方法を利用すれば、ただ頑張るより、圧倒的にラクに効果が得られます!
最後に
今回は、中野信子さんの、『世界の「頭のいい人」がやっていることを1冊にまとめてみた』からの学びを紹介しました。
頭をよくする31個のコツは、すべて、今すぐできるモノばかりです。まずは、簡単なものからでも、実践してみましょう。具体的な方法は、是非、本書を手に取って学んでみてください。