- 八咫烏シリーズは、人の姿に転身できる「八咫烏」が支配する異世界・山内を舞台にした和風ファンタジー小説。シリーズ累計200万部超
- 弟1作『烏に単は似合わない』は史上最年少 松本清張賞受賞作に輝いた実績を持つ。全巻あらすじ紹介
- 原作小説は八咫烏シリーズ全12巻。コミック、アニメも人気
阿部智里著『八咫烏シリーズ』とは
八咫烏シリーズ(やたがらすシリーズ)は、人の姿に転身できる「八咫烏」が支配する架空の異世界「山内」を舞台にした和風ファンタジー小説。
舞台は八咫烏の一族が支配する世界「山内」。緻密な世界観、貴族たちの権力闘争、事件、そして、キャラクターたちの成長・葛藤・複雑な人間関係などを巧みに織り交ぜたストーリーが人気を呼び、シリーズ累計200万部超の大人気シリーズです。
八咫烏シリーズ弟1・2巻は、四家の貴族間の権力争い
『八咫烏シリーズ』は現在12巻。弟1作目の『烏に単は似合わない』は、史上最年少 松本清張賞受賞作に輝いた実績!
原作小説弟1作目『烏に単は似合わない』は、四家の姫君のうち誰が若宮・奈月彦に嫁ぐのかという入内バトル。
弟2作目『烏は主を選ばない』は、4姫の入内バトルの裏で奈月彦が何をしていたかが、奈月彦の従者であり、もう一人の主人公である雪哉と共に描かれました。
NHKではアニメがスタートし、1・2巻が話を織り交ぜ、わかりやすくアニメ化されました。単なるファンタジーの域を超え、欲にまみれる人間社会を風刺する内容に、大人をも魅了しています。
NHKアニメ:14話はより小説弟3作『黄金の烏』に:あらすじ&登場人物
アニメ「烏は主を選ばない」は、14話から原作小説弟3作『黄金の烏』に突入。山内にかつてない脅威が出現。巨大猿が八咫烏たちを襲い、さらに謎の薬「仙人蓋」が山内の社会そのものを揺るがせる様が描かれます。NHKアニメでも、弟14話『禁断の薬』から、弟3作に突入しています。
『黄金の烏』編では、山内の中央に住む平民の少女・小梅が初登場。もともと小梅の家は水売りでしたが、井戸が涸れ、落ちぶれ賭博にうつつを抜かす父親が、巨大猿を村に導いたという嫌疑をかけられています。
一方、雪哉は、長束の命で、北家当主の孫として、若宮に代わって地下街随行を命ぜられます。そこで、地下街の王・朔王(さくおう)と出会い、猿の秘密を教えてもらうために穴から取ってきた白い物体が「外界に住む人間という生き物の骨」であることを知ります。
結界の力が弱まり、その結界の外には「人間界」があるらしいことが明らかに!
アニメ第19話「涸れ井戸」では、小梅の父・治平(じへい)が変わり果てた姿に。吊られた遺体にくくりつけられた治平の文には、中央山の古井戸に潜む“何か”についての記載が…。その正体を確かめるため、雪哉は若宮とともに井戸へ向かうが……。その翌日。北領の郷吏からは、仙人蓋(せんにんがい)を売り歩く女の目撃情報が届く。小梅を疑う雪哉。しかし、小梅はそれが母であることに気づき、会いに行くのです。
さて、次回はどうなるか!?今後も、大どんでん返しとも言えるストーリー展開に益々目が離せません!
『黄金の烏』編新キャラクター小梅(画像:NHK)
主は烏を選ばない『黄金の烏』編: 人物相関図
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『黄金の烏』のその後の展開(原作第一部:ネタバレ)
弟3作『黄金の烏』から始まる山猿関係の話は、、4作、5作へと続き、6作目で第1部が完結します。5作目『玉依姫』に突入すると、なんと、ファンタジー小説を読んでいたと思ったら、現実世界(人間の世界)へとつながっていく、どんでん返し!
八咫烏とは何か?
八咫烏の神である「山神」とは何か?
烏たちを襲う猿と八咫烏にはどんな関係があるのか?
八咫烏の世界と現実世界の関係は?
など、シリーズ1巻から張られた伏線が回収されていきます。
八咫烏シリーズの緻密な世界観、謎に満ちたストーリー展開は、ワクワクせずにはいられません。小説には、叙情トリック(意図的に事実や描写を省き、読者を誤認させる手法)も仕込まれていて、これが、ミステリーをより面白くしています。
アニメの前に小説を読むことで、アニメ化に当たってのご苦労が垣間見えるなど、二重の楽しみもありますし、また、小説では気づけなかったことに気が付けます。両方を見比べることで、さらなる楽しみを味わえること、間違いなしです!
是非、皆さんも、そんな面白さを堪能してみてください。
八咫烏シリーズ:弟1巻・弟2巻までの疑問
八咫烏シリーズは、長編です。ミステリー要素も多いので、テレビアニメで放映済み分(第1シーズン『烏に単は似合わない』『烏は主を選ばない』放送分)だけでは、いろいろと疑問が残ります。そこで、以下では、山猿事件前以前に出てきた疑問について、まとめてみます。
八咫烏シリーズ原作第一部の疑問❶:若宮と浜木綿の関係
まず一つ目が、とても親しげな若宮と浜木綿の関係です。浜木綿は若宮の后となった女性です。
この関係が描かれているのが、第1幕 1~6巻のサイドストーリーをまとめた 第1部の外伝:弟7作『烏百花 蛍の章』です。本編では描かれなかった、魅惑のストーリーが描かれます。
異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちは、どんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのかーが描かれています。
立場と身分に悩む明留と澄尾を描く「しのぶひと」
浜木綿の生い立ちと幼少期の若宮との出会いを描く「すみのさくら」
金烏代皇后の配下のひとり・松韻を描く「まつばちりて」
雪哉の産みの親である冬木と育ての親である梓を描く「ふゆきにおもう」
雪哉と若宮の夏の面白エピソードを描く「ゆきやのせみ」
澄尾と真赭の薄のエピソードを描く「わらうひと」
この中の一つ「すみのさくら」で、浜木綿の生い立ちと若宮の出会いが描かれています。こんな生い立ちがあったのか!とわかって面白いです。
ほとんどの編は、恋心・切ない気持ちがテーマとなっていますが、「ゆきやのせみ」だけは、若宮と雪哉の面白エピソードで、笑えます。
どの短編も心温まるストーリーが満載で、本作を読むと本編のストーリーに深みが増す!ヒューマンドラマとして面白い!より八咫烏シリーズの世界観が楽しめます。
八咫烏シリーズ原作第一部の疑問❷:「あせび」のその後は?
気になるのが、『烏に単は似合わない』の主人公だった、あせび(馬酔木)のその後です。アニメでも妙な終わり方をしています。
東家の二の姫として若宮の花嫁候補の一人として東殿した姫は、世間を知らない美しい少女。あせびの母・浮雲は現天皇のかつての愛人。あせびは長琴の名手であり、その才能は母から受け継いだものです。
しかし、あせびの行動は多くの悲劇を生み出します。本当に世間を知らない純真からなのか、それとも、計算高いのか?彼女の言動にはダークさが伴います。
今後、あせびは、若宮の父である今上陛下と密かに関係を持ちます。今上陛下は、偶然聞いたあせびの長琴の演奏に彼女の母・浮雲の面影を見てしまうのです。そしてー。
原作第2部『追憶の烏』であせびは再登場。なんと、今上陛下の息子・凪彦を出産するのです。さらに、息子は最終的に若宮の次の金烏に即位することで、あせびは不動の地位を築いていくのです。
あせびのしたたかな戦略。「ゆるふわな姫」にして天然サイコパスでダークなところが怖くて、ぎょぎょっとさせられます。あせびに限らず、物語進行で、4姫の印象が全く変わってしまうところも、八咫烏シリーズの魅力です。
八咫烏シリーズ最新刊:望月の烏(第二部 4作目)
八咫烏シリーズの最新刊『望月の烏』についても触れておきます。あらすじは以下の通り。
望月の烏:あらすじ
絶対権力者・博陸侯の後ろ盾のもとで、新たに異世界〈山内〉を統べる金烏代となった凪彦。その后選びのため、南北東西の大貴族の家から選ばれた、四人の姫君たちが、宮中での〈登殿の儀〉へと臨む。しかし下級官吏として働く、絶世の美姫の存在が周囲を引っ搔き回していくー
凪彦の后選び 登殿の一年を描く巻。登殿は4姫から選ぶ昔のスタイルとは異なり、政治的に誰が后、側室になるかを決める出来レースに。しかし、凪彦は下級官吏の澄生に惹かれていくのです。
八咫烏シリーズ最新刊:望月の烏:相関図
相関図も、アニメ放映巻(3巻)と比べて、様変わりしています。
原作小説:八咫烏シリーズの読む順番(発売順と時系列順)
八咫烏シリーズは最新刊まで含めて12冊。通常のシリーズのように「〇巻」といったタイトルではなく、それぞれ個別のタイトルがついているので、読むべき順番がちょっとわかりにくい。また、シリーズ本編とは異なる「外伝」もあります。
八咫烏シリーズ:原作小説版
– 第一部 – | |||
❶烏に単は似合わない |
❷烏は主を選ばない |
※NHKアニメで放送中 |
❹空棺の烏 |
❺玉依姫 |
❻弥栄の烏 |
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– 外伝 – | |||
❼烏百花 蛍の章 |
❾烏百花 白百合の章 |
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– 第二部 – | |||
❽楽園の烏 |
❿追憶の烏 |
⓫烏の緑羽 |
⓬望月の烏 |
八咫烏シリーズの読む順番は、発売順。ただし、2冊の外伝のみ、時系列が前後します。
八咫烏シリーズの外伝は、数話の読み切りエピソードから成るサイドストーリーです。外伝を読むと、登場人物の人となりや秘話がわかって、より、八咫烏シリーズが好きになります。
私は、Audible版で、八咫烏シリーズを楽しんでいます。主人公・雪哉は、Audible版でも元気な感じで雰囲気が合っています。その他、登場人物は、テレビアニメとは印象が異なる登場人物もいますが、違いも合わせて楽しめばよいでしょう。
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八咫烏シリーズ:コミック版
八咫烏シリーズ コミック版は、『烏に単は似合わない』が全4巻、『烏は主を選ばない』が全5巻となっています。原作小説には全く追いついていません。
八咫烏シリーズ:あらすじ(1巻から最新刊まで)
Audibleならシリーズ全巻聴き放題対象!利用しない手はありません。はじめて利用する方は、以下の記事で利用方法など紹介しています。
烏に単は似合わない
舞台は、「八咫烏」の一族が支配する世界「山内」。世継ぎである若宮の后選びが今まさに始まろうとしていた。
美しく華やかな宮廷生活の水面下で若宮の来訪を妨害し、后選びの行方を不穏なものにしようと企んでいるのは果たして四人の姫君のうち誰なのか? 若宮に選ばれるのはいったい誰なのか?
若宮の后選びをめぐり、立場も性格もまったく違う4人の姫君たちが競い合う。4家の思惑が絡み合い、若宮暗殺や関係者の殺害も… 誰が犯人かといったミステリー要素もあるのが面白い。
最後には、予想だにしない展開!あっと驚かされる結末も魅力!
作品:烏に単は似合わない
著者:阿部智里
烏は主を選ばない
八咫烏が支配する世界山内では次の統治者金烏となる日嗣の御子の座をめぐり、東西南北の四家の大貴族と后候補の姫たちをも巻き込んだ権力争いが繰り広げられていた。賢い兄宮を差し置いて世継ぎの座に就いたうつけの若宮に、強引に朝廷に引っ張り込まれたぼんくら少年雪哉は陰謀、暗殺者のうごめく朝廷を果たして生き延びられるのか……?
作品:烏は主を選ばない
著者:阿部智里
黄金の烏
八咫烏が支配する世界〈山内〉を揺るがす危険な薬と人喰い大猿。故郷の危機に敢然と立ち向かう世継ぎの若宮と元近習・雪哉は危険を顧みず――。
物語は世継ぎの若宮と、郷長のぼんくら(とされる)次男坊が、危険な薬〈仙人蓋〉の探索にでかけるところからはじまる。不穏な気配を漂わせた旅先で、何と彼らが出会ったのは、人を喰らう大猿だった! 壊滅した村の中でたったひとり残されたのは、謎の少女・小梅。――いったい僕らの故郷で、何がが起こっているのか?
作品:黄金の烏
著者:阿部智里
空棺の烏
人間の代わりに八咫烏の一族が住まう世界「山内」のエリート武官を養成する全寮制の学校「勁草院」に入学した少年、雪哉。次の日嗣の御子たる若宮派と巻き返しを図る兄宮派との間で激化する対立の中で次々と起こる事件に雪哉は立ち向かう。競争の中で少年たちは友情を深めていく―
作品:空棺の烏
著者:阿部智里
玉依姫
高校生の志帆は、かつて祖母が母を連れて飛び出したという山内村を訪れる。そこで志帆を待ち受けていたのは、恐ろしい儀式だった。人が立ち入ることを禁じられた山の領域で絶体絶命の少女の前に現れた青年は、味方か敵か、人か烏か? ついに八咫烏の支配する異世界「山内」の謎が明らかになる。
作品:玉依姫
著者:阿部智里
弥栄の烏
八咫烏の一族が支配する異世界・山内を舞台に繰り広げられる、お后選び・権力争い・外敵の進入。大地震に襲われた山内で、100年前に閉ざされていた禁門がついに開かれた。
崩壊の予感が満ちる中、一族を統べる日嗣の御子・若宮は、失った記憶を取り戻すことができるのか。そして、人喰い猿との最終決戦に臨む参謀・雪哉のとった作戦とは――
作品:弥栄の烏
著者:阿部智里
烏百花 蛍の章
異世界「山内」の壮大な歴史の流れの中、主要人気キャラクターたちはどんな風に育ち、一方でどんな関係を結び、事件の裏側でなにを思っていたのか。
美貌の姫君へのかなわぬ想い、愛を守るための切ない大嘘、亡き人が持っていた壮絶な覚悟、そして、「命をかけた恋」…… 本編では描かれなかった、「恋」の尊い煌めきが満ちる魅惑の短編集
作品:烏百花 蛍の章
著者:阿部智里
楽園の烏
新宿の片隅でたばこ屋を営む青年・安原はじめ。7年前に失踪した父から「山」を相続した途端、「山を売ってほしい」という依頼が次々と舞い込み始める。そこへ現れたのは、“幽霊”を名乗る美しい女。山の秘密を知るという美女に導かれ、はじめはその山の“中”へと案内される。その場所こそは、山内と呼ばれる異界。人の形に変じることのできる八咫烏の一族が統治する世界だった――
猿との大戦(『弥栄の烏』)より20年の時を経て、物語は現代の風景から始まる。舞台は次第に「山内」へと移り、動乱の時代を生き抜いた八咫烏たちの今、そして新たなる世代の台頭が!
作品:楽園の烏
著者:阿部智里
烏百花 白百合の章
とんでもない意気地なし、と噂の少年・雪哉に剣の指導を頼まれた腕に覚えのある市柳は、おびえる雪哉に自信満々で打ち込むが、まもなく違和感を覚え始める――(「ふゆのことら」)
貴族の少年たちが、父の跡を継いだ職人が、全身全霊で守りたいものとは何か。山内に生きる人々の幸せを誓った彼、そして、権力闘争のはざまに育つ姫君の心の奥にある思いとは……
作品:烏百花 白百合の章
著者:阿部智里
追憶の烏
猿との大戦後、正式に即位した金烏・奈月彦。山内の存続のため、大貴族四家に協力を請いつつ、娘の紫苑の宮を自らの跡継ぎとするべく動き始める。下界への留学を控えた雪哉は、美しい夜桜の下で紫苑の宮としばしの別れを惜しむのだった。
滅びゆく山内の、新しい時代が始まろうとしていた――外界で忙しい日々を送る雪哉にある日、信じがたい一報が。『楽園の烏』に至る20年間になにがあったのか? 戦慄の真実がいま明かされる。
作品:追憶の烏
著者:阿部智里
烏の緑羽
生まれながらに山内を守ることを宿命づけられた皇子。葛藤と成長、彼らのその先には――
長束は側近路近のことが恐ろしいと感じている。それを奈月彦に相談すると、清賢という元教官に会うことをすすめられる清賢と翠寛、路近には強いかかわりがあることが分かった。八咫烏シリーズの本筋からは少し離れるサイドストーリーのような巻。清賢、路近、羽緑の三人の生い立ちや考え方、価値観が異なり面白い。
作品:烏の緑羽
著者:阿部智里
望月の烏
絶対権力者・博陸侯の後ろ盾のもとで、新たに異世界〈山内〉を統べる金烏代となった凪彦。その后選びのため、南北東西の大貴族の家から選ばれた、四人の姫君たちが、宮中での〈登殿の儀〉へと臨む。しかし下級官吏として働く、絶世の美姫の存在が周囲を引っ掻き回す。
凪彦の后選び 登殿の一年を描く巻。登殿は4姫から選ぶ昔のスタイルとは異なり、政治的に誰が后、側室になるかを決める出来レースに。しかし、凪彦は下級官吏の澄生に惹かれていく。
作品:望月の烏
著者:阿部智里
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八咫烏シリーズ相関図:相関関係&人物特徴
『烏は主を選ばない』主な登場人物
八咫烏シリーズは多数の登場人物が登場します。
人物 | 読み方 | 人物特徴 |
---|---|---|
雪哉 | ゆきや | 北家の地方貴族、垂氷郷(たるひごう)の次男 四大貴族の一つである北家当主の正当な孫 生みの母は雪哉を産んですぐ死亡 育ての親の元、兄弟とも仲良く暮す 育ての親の家族を立場を第一に考え、「垂氷郷のぼんくら次男」として、実力を隠して、平穏な生活を送ることを望んでいたが、若宮の近習に取り立てられ、実力を認められる |
奈月彦 | なつきひこ | 「真の金烏(きんう)」と呼ばれる特別な存在。若宮 幼少期から継承者争いに巻き込まれ、命を狙われる 合理的で冷静な思考の持ち主 無駄な権力争いを好まず、「うつけの若宮」を装う |
4家の姫:若宮の妃候補として登殿した姫君たち | ||
あせび | あせび | 東家の二ノ姫、春殿に登殿 第1巻の主人公 異母姉の双葉の代わりに登殿 おっとりとした性格の箱入り娘で、病弱であったことから、世間知らず |
真赭の薄 | ますほのすすき | 西家の姫、秋殿に登殿 薔薇色の肌と赤味がかった髪を持ち、きらびやかな装いが似合う 若宮とはいとこ同士 自分をしっかりと持った人物 ⇒出家し、浜木綿付きの筆頭女房に |
浜木綿 | はまゆう | 南家の姫、夏殿に登殿 先代の南家当主の娘として生まれるが、両親が政争に敗れたことから叔父にあたる次の当主の養女となり、孤児たちが集まる寺に預けられて育つ 男勝りな気性 幼少期時代に若宮と出会って、若宮の親友・悪友となる ⇒奈月彦の正室となり、桜の君に |
白珠 | しらたま | 北家の姫、冬殿に登殿 祖父母の養子となり若宮の后候補となるべく教育を受けて育つが、庭師の息子・一巳と密かに恋仲 |
その他の重要人物 | ||
澄尾 | すみお | 若宮を護衛する筆頭の山内衆 若宮の幼馴染。最大の味方であり、友人 西領出身の山烏であるも、文武両道の秀才 |
長束 | なつか | 若宮の兄で宗家の長男 朝廷は長い間、長束派と若宮派に分かれて争うも、長束自身は弟を愛し守り続ける 出家後、明鏡院院主に |
大紫の御前 | おおむらさきのごぜん | 長束の母にして、長束と若宮の父である金烏代の正室 若宮の政敵 後宮の実験を握る |
路近 | ろこん | 長束の護衛 明鏡院所属の神官 |
『烏は主を選ばない』主な登場人物:宗家・四家別
家 | 人物 | 登頂 |
---|---|---|
宗家 | 大紫の御前 | 皇后、長束の母 |
長束 | 異母兄、奈月彦の兄 | |
奈月彦 | 主人公、真の金烏 | |
藤波の宮 | 奈月彦の妹 | |
北家 | 玄哉 | 北家当主 |
雪正 | 垂氷郷の郷長 | |
梓 | 幸正の妻 | |
雪馬 | 雪正の長男、次期郷長 | |
雪哉 | 雪正の次男、主人公 | |
雪雉 | 雪正の三男 | |
白珠 | 若宮の妃候補、三の姫 | |
一巳 | 庭師、白珠と両思い | |
南家 | 融 | 南家当主 |
浜木綿 | 一の姫、后候補 | |
撫子 | 二の姫、后候補 | |
路近 | 長束の護衛 | |
東家 | 遥人 | 東家当主 |
浮雲 | 東家当主、故人 | |
双葉 | 一の姫 | |
あせび | 二の姫、后候補 | |
嘉助 | 下男、故人 | |
西家 | 顕 | 西家当主 |
十六夜 | 若宮の母、故人 | |
真赭の薄 | 一の姫 | |
澄尾 | 奈月彦の幼馴染、奈月彦)の唯一の護衛 | |
明留 | 次男 |
八咫烏シリーズ相関図:舞台設定 -政治の中心「山内地図」
八咫烏シリーズは、「山内(やまうち)」「桜花宮(おうかぐう)」「花街(はなまち)」「招陽宮(しょうようぐう)」「明鏡院(めいきょういん)」など、いろいろな場所も出てきます。これらも理解していると、よりストーリーが楽しめます。
八咫烏たちが暮らす山内の中でも、物語の中心となるのが「山内中央」。
山内中央は、一つの大きな山であり、この山内中央を中心に、東西南北に4家が統率する領地が広がります。
山内中央は、政治経済すべての中心です。そして、地図の地図の下部に位置する「中央門」の先は宮中となり、身分が高い八咫烏たちの世界です。物語に登場する登場人物たちが住まう場所であり、特に、大門からはじまる山頂の部分にその多くが集まっています。
最後に
今回は、阿部智里さんの人気和風ファンタジー小説「八咫烏シリーズ」の読む順番・登場人物相関・あらすじをまとめて紹介しました。
7月20日からは、NHKアニメ 弟2シーズン『黄金の烏』編 が始まっています。これに合わせて、八咫烏シリーズを読んでみてはいかがでしょうか。