- ひとり言は「脳の活性化スイッチ」
8つの「脳番地」を刺激し、記憶力・思考力・感情コントロール力がアップ! - 言葉が現実を引き寄せる
ポジティブな独り言は行動を変え、夢の実現を後押しする自己成就の鍵に。 - 独り言は“自分との対話”である
情報に振り回されず、自分の本音と向き合い、ブレない軸を育てるツール。
★★★★☆
Audible聴き放題対象本
『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』ってどんな本?

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「ひとり言が多いと、周りから変に思われるかも…」そんな心配はもういりません!
実は、ひとり言には私たちの脳のパフォーマンスを劇的に高める、とんでもない効果が隠されています。
『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』は、発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家である加藤俊徳さんが、その驚きのメカニズムと活用法を徹底解説する1冊。
キーワードは「脳番地」。脳には8つの機能別エリア(思考・感情・伝達・理解・運動・視覚・聴覚・記憶)があり、独り言によってそれらを活性化させることができるのです。
この記事では、ひとり言の持つ意味と価値、そのすごい効果、そして「良いひとり言」と「悪いひとり言」に焦点を当ててご紹介します。
なぜ「ひとり言」に意味と価値があるのか?

脳番地の役割とひとり言の効果
思考の整理、記憶力向上、感情コントロールなど、ひとり言は脳を活性化させ、さまざまな面で私たちの能力を引き出す鍵となります。
脳番地名 | 独り言との関係・効果 |
---|---|
① 思考系 | 思考は声に出すと、無意識の思考が意識され、整理される。論理的に考えやすくなる 例)「今日は嫌なことがあったな」「でも、明日は頑張ろう」 |
② 感情系 | 感情を言葉にすることで、ストレス発散や感情の整理・コントロールがしやすくなる 例)「この問題の原因は何だろう?」 |
③ 伝達系 | 自分の考えを口に出すことで、表現力・伝達力・プレゼン力が向上 例)「こういう話し方をしたほうが伝わりやすいかな?」 |
④ 理解系 | 声に出すことで理解が深まり、学習効率が向上し、記憶にも定着しやすくなる 例)「この問題はこういうことか」 |
⑤ 運動系 | 動作を言葉にすることで、体の動きがスムーズになり、パフォーマンス向上に貢献 例)「ここで、ジャンプ!」 |
⑥ 聴覚系 | 自分の声を聞くことで、発音や語学などの記憶定着に役立つ 例)音読 |
⑦ 視覚系 | 見ているものを言葉で説明することで、視覚情報の整理・記憶がしやすくなる 例)「これは青色で、大きい」など、あえて声に出す |
⑧ 記憶系 | 声に出して言うことで、短期記憶から長期記憶への定着を促進し、忘れにくくなる 例)「明日は朝7時に起きるぞ」 |
以下のように、複合的に脳を使っています。
「よし、今日はこれをやるぞ!」(思考系 + 伝達系) → 目標を決め、脳を活性化
「この道をまっすぐ進んで、右に曲がる」(視覚系 + 記憶系) → 道順を覚えやすくする
「プレゼンの流れを確認しよう」(伝達系 + 理解系) → スムーズな話し方を身につける 等
ひとり言のすごい効果:「思考が現実化する」メカニズム
ナポレオン・ヒルの名著にもある「思考は現実化する」という言葉は、脳科学的にも、私たちの脳は自分が発した言葉や思考を現実として認識し、それに基づいて行動を最適化する働きを持っています。
- 自己肯定感を高める
「できる」「やってみよう」「きっと大丈夫」と自分に声をかけることで、脳はその言葉を“現実”として受け取り、自信と行動力が引き出される
→セルフ・アファメーション:ポジティブな言葉が自己効力感を高め、挑戦する意欲を引き出す - 夢を言葉にすると、脳が「目標達成モード」に入る
「3年以内に独立する」「海外に住む」など目標を口にすることで、潜在意識に浸透。
→無意識のうちにその目標達成のための行動を取るようになる。 - 自己認知の向上
現代の若者が夢を持ちにくい背景には「自己認知能力の低下」。
→自分が本当に何をしたいのか、何が得意なのかを独り言で自問自答することで、自分の本音に向き合い、夢を見つけ、実現するための行動が促される
直感的な右脳のメッセージを、論理的な左脳のひとり言で言語化することで、夢や目標が現実へと具体化していきます。
成功者が実践する「自分との対話」

成功者には「ひとり言」を言う人が多いって知ってました?
最も重要なコミュニケーションは「他人との会話」ではなく、「自分との対話」。
成功者は、ひとり言で「自分との対話」をしています。
情報過多の現代において、私たちは外部の情報に振り回されがちです。しかし、本当に必要な答えは、すべて自分自身の脳の中に眠っています。ひとり言は、その「内なる声」を引き出し、自己理解を深め、成長するための強力なツールです。
✨ 実践的な使い方
- 朝、鏡の前で目標を口に出す
- 落ち込んだときは、励ましの言葉を自分にかける
- 道順や手順を言葉にすることで記憶力がアップ
- 勉強や練習の場で「説明しながらやる」ことで理解が深まる
- ときには、「思考を書き出す」。より深く考えてみることで、さらに自己認識・分析が高まる。
「良いひとり言」と「悪いひとり言」
ひとり言には素晴らしい効果がある一方で、使い方を間違えると逆効果になります。
- 良いひとり言
「自分ならできる」「次こそは成功させる」といったポジティブな言葉。
→ 気分を高め、脳を活発化。成功している人は、意識的に良いひとり言を使っている。 - 悪いひとり言
「どうせ無理」「もう嫌だ」といったネガティブな言葉。
→脳の働きを抑え、思考をフリーズさせる
もしネガティブなひとり言が出てしまったらーー。実は、使い方次第でチャンスに!
「なぜ、こんなひとり言が出たんだろう?」と、その原因を考えてみましょう。
例えば、イライラしていて、ちょっとしたことに「くそっ!」と悪態をついてしまうことがあります。こんな時はその原因を考えてみる。すると、何か原因が見つかるはずです。そのための対策を考えて改善していけば、アンガーマネジメントにもなります。
日頃からポジティブなひとり言を心がけ、ネガティブなひとり言が出てしまった時にはその理由を考える。
これこそが、ひとり言を最大限に活用し、自己成長を促す鍵です。
最後に
今回は、加藤俊徳さんの『なぜうまくいく人は「ひとり言」が多いのか?』からの学びを紹介しました。
「ひとり言」が変われば、あなたの“脳”も人生も変わる。
脳科学に基づいたその仕組みを理解し、日常生活で積極的に取り入れることで、脳のポテンシャルは引き出されます。
この本を読めば、あなたの「ひとり言」に対する見方がきっと変わるはずです。
ぜひ一度、手に取って読んでみてください。