いい本との出会いを応援!

『かくりよの宿飯』とは?原作ラノベ&アニメ徹底ガイド|あらすじ・世界観・登場人物・TVアニメ版 何巻まで放送されたか《まとめ》

『かくりよの宿飯』とは?原作ラノベ&アニメ徹底ガイド|あらすじ・世界観・登場人物 | TVアニメ版 何巻まで放送されたか《まとめ》
本記事の要点:「かくりよの宿飯」シリーズ
  • 現世と隠世が交錯する、心温まる異世界ファンタジー
    “異世界もの”でありながら、派手なバトルよりも人と妖の心をつなぐ物語に焦点を当てた、癒し系ファンタジー。原作13巻、コミック2社から発刊の人気作品。
  • 2025年10月からTVアニメ 第二期が放送中
    舞台は、「天神屋」から、「八葉」と呼ばれる強大なあやかしたちが統治する領域へ――。
  • 初めて読む人にもわかりやすく、あらすじ・主要登場人物・シリーズの魅力を紹介
目次

『かくりよの宿飯』とは?

人が暮らす「現世(うつしよ)」のすぐ隣に、あやかし(妖)たちが生きるもうひとつの世界がある。
それが、“隠世(かくりよ)”。

女子大生・津場木葵は、亡き祖父の借金が原因で、ある日突然「かくりよ」へと連れ去られてしまう。
しかも待っていたのは――かくりよの宿「天神屋」を束ねる鬼神の大旦那👹との「嫁入り」話。

しかし葵はひるまない。
「結婚なんていやよ。おじいちゃんの借金、私が働いて稼ぐわ!」
そう宣言した彼女は、かくりよで身を立てるべく、奔走を始める。

美味しいごはんで心をつなぎ、あやかしたちの孤独を癒やしながら、自分の居場所を探していく――。
これは、“料理の力”で異世界に温もりを灯す、優しくてちょっぴり切ない成長物語

富士見L文庫の人気シリーズ『かくりよの宿飯(やどめし)』(著:友麻碧)は、2015年から2022年までに全12巻+1巻が刊行され、シリーズ累計260万部突破の大ヒット!
あやかしの繊細な世界観と、葵のまっすぐな生き方が、多くの読者の心を掴んで離しません。

「かくりよの宿飯」の魅力

かくりよの宿飯』の魅力は、「異世界×料理×人情」という唯一無二の組み合わせ。
読む人の心をじんわり温める、極上の“癒やし系ファンタジー”です。

  • 異世界×料理=“心をほどく癒やし”
    九州の郷土料理が多数登場。
    香りまで伝わってきそうな料理描写と、心通わせるエピソードが満載。
    葵の一皿が、傷ついたあやかしたちの心をやさしく溶かしていきます。
  • 主人公・葵の成長
    見知らぬ世界でも決してくじけず、自分の信念を貫く葵。
    その前向きさと優しさに、きっとあなたも勇気をもらえるはず。
  • 魅力的なあやかしたち
    鬼神の大旦那、九尾の狐・銀次、眷属で葵のかわいらしいマスコット・チビ 等、
    どのキャラも一癖ありつつも愛すべき存在。彼らとの交流が、物語に深みを添えます。
  • 和の幻想世界「隠世」
    「天神屋」「折尾屋」「妖都」など、日本的な情緒と幻想が織りなす世界観。
    アニメ版では、その雅な空気が色彩豊かに再現されています。
  • 控えめなラブロマンス
    葵と大旦那の関係は、少しずつ距離を縮めながら変化していく。
    恋愛要素を控えめにしながらも、読者をときめかせる絶妙な距離感。
    静かに心を揺らす“想い”の物語の先が知りたくなる!

TVアニメ『かくりよの宿飯』シリーズ

只今のTVアニメ第2期『かくりよの宿飯 弐が放送中。

  • 第1期(2018年4月〜9月)
    • 原作1〜5巻をアニメ化。
    • 葵が“隠世(かくりよ)”というあやかしの世界で、自分の居場所を探していくストーリーが中心。
    • 舞台は「天神屋」
    • 美味しい料理と人情ドラマが毎話の見どころ。
  • 第2期「かくりよの宿飯 弐」(2025年10月〜放送中)
    • ついに物語は原作第6巻からの新章へ。
    • 舞台は「八葉」と呼ばれる強大なあやかしたちが統治する領域へ――。
    • 陰謀が渦巻く「八葉夜行会」。
      その裏で、大旦那を引きずり降ろそうとする者たちの策略が動き始める。
    • いなくなった大旦那を救うため、葵も、天神屋の面々も動き出す――。

政治と陰謀、そして“絆”の物語が動き出す、シリーズ最大のターニングポイント。
そして、大旦那様の謎、祖父とかくりよ、葵と大旦那様との関係などが徐々に明らかになっていく!

📌TVアニメと原作の違い
基本的には原作に忠実にアニメ化されています。
ただし、細かなところで、構成が異なるところがあります。
それらの違いを見つけるのも、アニメと原作を読み比べる魅力だです。

原作『かくりよの宿飯』 各巻あらすじ一覧

かくりよの宿飯』シリーズは全13巻。
只今、Kindle UnlimitedAudible 共に12巻まで読み放題対象!
個人的には、Audibleをおすすめ。天神屋の面々の空気感、料理シーンでの和やか感じ、問題発生時の緊迫感が伝わってきます。個人的には、「チビ」のかわいらしさも味わってほしいです。

6巻以降を読むと、アニメ第2期の先の展開を先取りできます! 
なお、2025年11月1日時点では第7巻に突入中です。

🔥特に面白さが増すのは8巻以降。かくりよの謎が明らかに

第6巻以降、物語は一気に加速。特に重要なのが、第8巻第9巻第10巻
葵の祖父の秘密、大旦那の正体、隠世の真実――

これまでの優しい日常が、一転して“かくりよの根幹”に迫るドラマへ。
物語の核心に迫る展開が次々と明かされ、驚きの連続!

  • 葵が隠世に連れてこられた理由。葵の祖父と隠世との因縁
  • 行方不明となった神屋の主・大旦那の行方。渦巻く陰謀
  • 隠世に迫る危機
  • 大旦那の正体、葵との深い関係

かくりよに渦巻く陰謀、葵の勇気、涙を誘う真実。
「読まずに終われない」熱量が詰まっています。

そして、緊迫した展開を乗り越えた後には、再び“ほっこり”が待っています。
心が温まる余韻まで、計算し尽くされた構成です。

各巻のあらすじ

巻数サブタイトル内容概要
第1巻あやかしお宿に嫁入りします。祖父の借金のかたに「あやかし」の世界へ連れてこられた葵。
かくりよで働く決意をする。
第2巻あやかしお宿で食事処はじめます。食事処「夕がお」を開店。
葵が料理であやかしたちの心をつかみ始める。
第3巻あやかしお宿に好敵手きました。大旦那様が不在の天神屋に、
ライバル宿「折尾屋」の幹部たちがやって来た! 
葵も無関係ではいられず…
第4巻あやかしお宿から攫われました。ライバル宿・折尾屋に攫われてしまった葵。
地下牢から脱走を試みるが…
第5巻あやかしお宿に美味い肴あります。料理支援で、折尾屋とも少しずつ関係ができてきた葵。
しかし、それを快く思わない者が現れ…
第6巻あやかしお宿に新米入ります。無事、天神屋に戻った葵。
北の地の八葉の元に嫁ぐ中居・春日が「夕がお」につかの間の仲間入り。
第7巻あやかしお宿の勝負めし出します。かくりよの中心・妖都へ向かった大旦那様が行方不明に。
かくりよを支える最重要会議「八葉夜行会」で、大旦那様を八人の実力者・八葉から引きずり降ろそうとする政治的陰謀がうごめく。
天神屋最大の危機に、葵は白夜から、大旦那様探しの密命を受けるが、捕まって…
第8巻あやかしお宿が町おこしします。妖都から脱出した葵は、北の地を治める八葉のもとへ向かう。
この巻以降、
大旦那様の過去、葵・祖父のつながりが徐々に明らかになっていく。
第9巻あやかしお宿のお弁当をあなたに。 黄金童子に導かれ、葵は文門の地へ辿り着く。
かくまわれた大旦那様 救出のために葵は奮闘。
天神屋の面々も、各地の八葉の元に赴き、旦那様支援の協力を仰ぐために奔走。
第10巻あやかしお宿に帰りましょう。ついに始まる八葉夜行会。
大旦那の“真実”と自分の気持ちに向き合った葵は、彼を救う協力者を得るため妖都を奔走する。葵が向かったのは、かつて彼女の料理を否定した大湖串製菓の八葉・ザクロのもとだった――。
第11巻あやかしお宿の十二ヶ月。あやかしお宿「天神屋」の大旦那に嫁入りした葵。
旦那様は、葵にある提案をする。
第12巻あやかしお宿の回顧録。過去を振り返るサイドストーリー。
葵とあやかしたちが過ごした、優しさ溢れる日々が綴られる
第13巻あやかしお宿の社員旅行。天神屋総出で現世へ!
社員旅行は新たな波乱と消えない過去につながって…

コミック版『かくりよの宿飯』は2種類!それぞれの魅力

項目B’s-LOG COMIC版月刊少年シリウス版
表紙
出版社KADOKAWA講談社
作画衣丘わこ冬葉つがる(構成:泉乃せん)
掲載誌B’s-LOG COMIC月刊少年シリウス
雰囲気原作に忠実・繊細なタッチエンタメ性が高くテンポの良い展開
読者層女性向け(ライト文芸寄り)少年誌読者向け(漫画的演出重視)
特徴心情&料理描写が丁寧アクションやギャグ要素も強め
巻数(2025年現在) 既刊12巻 既刊10巻

同じ物語でも、出版社の個性が生きる“二重コミカライズ”。
薬屋のひとりごと』などの成功例と同じく、異なる読者層を狙ったメディア戦略です。

💡 どちらも読むことで、同じ物語の別の表情が楽しめるのが醍醐味。

登場人物 一覧表

登場人物 画像: TVアニメ「かくりよの宿飯 弐」公式サイト

主要キャラクター紹介

キャラクター説明
津場木葵(つばきあおい)現世の女子大生。祖父・清十郎の残した借金を理由に、妖の世「かくりよ」へ。
鬼神・大旦那の「嫁」となることを命じられるが、それを拒否。
自らの力で道を切り開く。
心優しく芯の強い少女で、かくりよの世界に光をもたらす存在。
大旦那(おおだんな)かくりよの宿「天神屋」を束ねる鬼神。東の地を治める「八葉」の一人。
穏やかで威厳に満ち、天神屋の者たちから深く慕われている。
しかしその心には、鬼としての宿命と重い業を抱えている。
葵の前では、時に厳しく、時に優しく——彼女にとって特別な存在。
銀次(ぎんじ)天神屋の若旦那で、九尾の狐。
常に穏やかで柔らかな物腰を見せる、葵の良き理解者。
葵にとって、かくりよで最も信頼できる存在の一人。
白夜(びゃくや)折尾屋の若主人。宿の懐事情の一切を取り仕切るお帳場長の長。
厳格で冷徹な性格だが、ふとした瞬間に見せる可愛らしさも魅力。
お涼(おりょう)天神屋の中居。かつて若女将を務めていたが、降格した過去を持つ。
最初は葵を敵視していたが、彼女の料理にすっかり魅了。
実は大の食いしん坊で、作中の“食”シーンに欠かせない存在。
春日(かすが)天神屋の中居として働く化け狸。明るく元気なムードメーカー。
のちに北の地を治める八葉・キヨに嫁ぐことに。。
チビ自称・葵の眷属である手毬河童。
葵と共に現世からかくりよへやって来た、少し臆病だけど健気な妖。
語尾に「〜でちゅ」とつける赤ちゃん言葉がチャームポイント。
物語全巻を通して、場を和ませる愛されキャラ。
アイもとは大旦那の鬼火だったが、葵の霊力によって眷属となる。
葵に変身して「夕がお」を守るなど、頼れる存在として活躍。
津場木史郎(つばきしろう)葵の祖父で、すでに故人。
自由奔放な性格で、かくりよにも多くの伝説を残した。
葵の料理の原点ともいえる存在であり、物語の鍵を握る人物。

物語後半で登場。物語を左右する重要キャラクター

キャラクター説明
雷獣(らいじゅう)妖都の大貴族で、雷を操る高位の妖。
混乱と陰謀を好み、かくりよの均衡を揺るがす存在。
白夜とも深い関係を持つ。
竹千代(たけちよ)妖王家の幼い御子。
心に深い傷を抱え、食事を拒んでいたが、葵の料理によって笑顔を取り戻す。
今後の物語で大きな鍵を握る存在。
妖王(ようおう)隠世(かくりよ)の頂点に立つ“あやかし”の王。
八葉の上位に位置し、大旦那の過去や立場にも深く関わる。
物語の核心に関わる存在。
八葉(はちよう)かくりよの八つの地を治める実力者たち。
世界の均衡を保つ最重要会議「八葉夜行会」を構成する。
大旦那は東の八葉、乱丸(折尾屋)は南の八葉。
そのほかの八葉として——
南東の八葉:大湖串製菓のザクロ
西の八葉:朱門山の葉澄
北西の八葉:文門大学院の夏葉
北の八葉:氷里城の城主キヨ
といった面々が登場し、第7巻以降では彼らとの関係が描かれていく。
黄金童子(おうごんどうじ)非常に高位の妖。
「隠世の均衡」や「大旦那の真実」、
そして「葵と祖父・史郎の関係」にも深く関わる、物語の最重要人物の一人。

彼らの登場によって、物語の核となる謎が明らかになっていきます。
思わぬ展開に、ページをめくる手が止まらなくなること間違いなしです。

まとめ

かくりよの宿飯』は、“あやかし×料理×癒やし”が紡ぐ、唯一無二の和風ファンタジー。

心が疲れたとき、優しい料理と人の想いがあなたを包んでくれる。
葵と大旦那、天神屋のみんながくれる温もりは、きっと読むたびに沁みるはず。

アニメで世界を味わい、原作で心を深く知る。
――そんな二重の楽しみ方ができる、珠玉のシリーズです。

どうぞ、あなたも隠世(かくりよ)へ。
その世界は、今日を少しだけ優しくしてくれます。

Kindle Unlimited:12巻まで読み放題

解約はいつでもOK・「特別プラン」が利用できるかも

Audible :12巻まで聞き放題

いつでも解約可能

よかったらシェアしてね!
目次