- Kindle Unlimitedで読み放題で読めるおすすめの小説を紹介
- 読み放題対象本は、主に月初に入れ替わり
対象本変更に合わせ、本ページ「おすすめ本」は毎月月初に更新
Kindle Unlimited:神サービス!最初の30日間無料キャンペーン

Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は、
月額定額で500万冊以上のKindle本が読み放題になるAmazonの電子書籍サブスクです。
ビジネス書、マンガ、小説、雑誌、実用書まで──幅広いジャンルが好きなだけ楽しめます。
- 只今開催中のキャンペーン一覧
- 1️⃣ 最初の30日間無料
- 2️⃣ あなたへの特別プラン:人によって〇か月X99円プラン
- 3️⃣ Kindle電子書籍リーダー購入者限定:3か月無料(購入時にオプション選択で)
- サービスの特徴
- ビジネス書、小説、マンガ、アダルト、雑誌、洋書まで、500万冊以上が読み放題
- 同時貸出は20冊まで。ダウンロードでオフラインでもで読書可
- スマホ、タブレット、PCなど、端末を選ばず、どこでも読める ※利用状況:端末間同期
解約はいつでもOK
あなただけの特別プランが利用できる方も
🙁【Kindle本自体がはじめてで不安】→ スマホやタブレットでKindle本を読む方法
🤔【どっちがお得?】結論は「〇か月99円」→ 比較:「30日無料体験」VS「〇か月99円」
Kindle Unlimited おすすめ小説:紹介ジャンル
読書は、人生に様々なプラスの影響をもたらします。「小説」も読み方次第で単なる娯楽にとどまりません。
物語から「何かを感じる」ことで、「人としての基礎力」が高まります。
- 「人生を追体験」して共感できる
- 「自分と異なる価値観」「多様な感性」に触れられることで、視野が広がる
- これまで興味・関心がなかった分野に興味が持てる
以下では、Kindle Unlimited読み放題対象のおすすめ小説をジャンル別で紹介していきます。
- 2026年3月の推し本
- 只今人気、映像化作品
- 芥川賞・直木賞・本屋大賞 他 「文学賞受賞作」
- 深く考えさせられる「社会派小説」
- 人・家族のつながりの大切さを描く「ヒューマン小説」
- ページをめくる手が止まらない「ミステリー小説」
- 背筋がゾッとする「ホラー小説」
- 号泣必至「感動小説」「悲しい小説」
- 未来はどうなるのか?深い洞察が得られる「近未来SF小説」
- 笑える!着眼点・発想が面白い! 「エンタメ小説」
- 時空を超えて「歴史小説」
- 自分を変えたい!やる気がUP!「自己啓発小説」
- お金・金融について学べる「経済小説」
2026年3月、月内に読み放題に追加された小説
2026年3の「推し本」
木挽町のあだ討ち
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
直木賞・山本周五郎賞をW受賞の傑作
2026年2月、柄本佑主演で映画公開!
涙を誘う真実と“美しき仇討ち”の本質
美談として語られた仇討ちの裏に潜む真実――。復讐を超えた「忠義と人の情」が胸を打ち、最後には芝居を観るような感動と涙が押し寄せる。
人間模様と江戸の芝居町に息づくリアル
江戸の町に紛れ込んだかのような臨場感。芝居町に生きる人々の姿が、温かさと哀しみを伴って立ち上がる。
ミススリーのような緊張感
仇討ちを、多様な人物の証言から浮かび上がらせる斬新な構成。ミステリーのような緊張感。すべてが最終章でつながる!
作品:木挽町のあだ討ち
著者:永井紗耶子
スター
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
あまりに他人事でないリアル “現代の歪み” が、胸を刺す
評価が価値を決める時代の怖さを描く社会派小説
一貫して「時代の空気」を描いてきた朝井リョウが本作で切り取るのは、評価と承認に支配された世界。私たちにとって、あまりにも他人事ではないリアルが胸に刺さる。
評価はどんな仕組みで回り、どのように社会を歪めていくのか
評価にさらされ続けることで、作り手だけでなく、受け手の価値観や感性までもが、知らぬ間に侵食されていく怖さ。『スター』はその構造を、容赦なくえぐり出す。
評価と承認で回る世界の中で、自分の感性をどう守るか
物語はやがて、「スターとは何か」から「評価とは何か」、そして「自分とは何か」へと思考を導いていく。読み終えた後も問いが残り続ける、深く鋭い一冊。
作品:スター
著者:朝井リョウ
新装版 BT’63
池井戸潤が描く本作は、父の遺した“謎”をきっかけに、息子・大間木琢磨が過去と向き合っていく感動長編。物語は現代と昭和を行き来しながら、父・史郎の知られざる人生と、そこに込められた想いを少しずつ明かしていく。
失われた時間、すれ違った親子の心——
そのすべてが、やがて一つにつながる瞬間は胸を強く打つ。緻密な伏線とテンポのよい展開で、ページをめくる手が止まらない。家族の絆、再生、そして希望を描いた、池井戸作品屈指の感動作だ。読み終えた後、きっと大切な人を思い出したくなる一冊。
作品:新装版 BT’63
著者:池井戸潤
さかさ星
凄惨な殺人事件の裏に潜む“呪い”の連鎖を描くホラーミステリ
地震の夜、大人四人が惨殺され、子ども三人だけが生き残った不可解な事件。中村亮太は祖母と共に、大伯母の屋敷で起きた惨劇の調査に向かう。霊能者によって明らかになったのは、屋敷中に掛け軸や人形など、数々の呪物が仕掛けられているという事実だった——。
呪いの真相を巡り霊能者たちの証言は対食い違い、事件は混迷を深めていく。やがて通夜の夜、怨霊を呼び込む儀式が行われる可能性が浮上する。黒幕は誰なのか、そして真の目的とは——。
圧巻の読み応え
呪いの上にさらに呪いが重なる展開は、ミステリーで言えば大どんでん返しの連鎖。ホラーと謎解きが高密度に絡み合う、まさに貴志祐介らしい一作。歴史や伝承も織り込まれ、物語に厚みを与えている。呪物、怨霊、人間の怨念が渦巻く重厚な長編ホラー。覚悟してページを開きたい。
作品:さかさ星
著者:貴志祐介
マイクロスパイ・アンサンブル
小さな偶然が物語を動かす
社会人一年目・松島くん、謝っているばかりの上司、元いじめられっ子で謎の異世界でスパイとなった「ぼく」。彼らの世界が猪苗代湖で重なり、物語を動かす。
物語のテーマの象徴「グライダー」
風や周囲の力を借りて、はじめて空を飛ぶことができるグライダー。その飛行は偶然の連鎖。人も自分の力だけでは進めないときも、誰かの支えがあれば前へ進める。世界は案外やさしくできている――そんな気持ちにさせてくれる物語。
見えている世界がすべてではない
本作の「アンサンブル」とは、人は独立しているようでありがたら、実は互いに影響し合っている状態。
現実世界で人々の行動が連鎖し、マイクロスパイは人間界を観察し、ときに小さく介入する。
その結果を、私たちは「奇跡」と呼ぶのかもしれない。
作品:マイクロスパイ・アンサンブル
著者:伊坂幸太郎
殺人出産
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
「命の価値」「倫理・正義」を問う衝撃作
少子化対策として「殺人出産制度」が導入された未来社会。主人公の姉は「合法的に人を殺すため」に出産を繰り返す。恋愛や母性ではなく、殺人という目的のための出産。制度を当然のものとして受け入れる社会と、それに違和感を抱く人々の姿を描く。
極端な設定で現代社会の倫理を問う
物語の世界は、我々の常識では、命を生む行為と命を奪う行為が制度として結びついた、異様な世界。制度として“日常化した合法殺人”が、倫理や常識の危うさを浮き彫りにする。生命の価値、国家と個人、社会の正義とは何か——思考実験的ディストピアな世界が、読者に多くを考えさせる!
作品:殺人出産
著者:村田沙耶香
イクサガミ 天
デスゲーム×明治時代——剣士たちが命を賭けて挑む、究極のバトルロワイヤル
舞台は明治11年・京都。
「武技ニ優レタル者ニ、金十万円ヲ与フ」——
謎の怪文書に導かれ、292人の猛者たちが集まる。そこで告げられたのは、《蠱毒(こどく)》という名の、最後の一人になるまで終わらない死の戦いだった。
金か、命か、誇りか——
元・会津藩士の嵯峨愁二郎は、家族を守るため、この過酷な戦場へ身を投じていく。
剣から銃へと時代が移り変わる中で、失われゆく武士の魂と、生きる意味が鋭く描かれる本作。息もつかせぬ展開と圧倒的な臨場感に、ページをめくる手が止まらない。歴史×デスゲーム×人間ドラマが融合した、極上のエンタメ小説!
作品:イクサガミ 天
著者:今村翔吾
深い河
第35回毎日芸術賞受賞作。
遠藤周作の晩年の代表作。様々な理由で、インドツアーに導かれた参加者を描く群像劇。
妻を病気で亡くし、その死に責任を感じ続ける男性、神父となった過去の同級生を追ってきた元教師、戦時中の体験を引きずるビジネスマン、倫関係の末に自分の存在意義を模索する女性ー。彼らはそれぞれの苦しみや悩みを抱えながら、インドという異文化と触れ合い、人生や死、救済の意味を問い直す。
最後に彼らが行き着く場所は、ガンジス川――人々が死者を流し、生命の循環を象徴する神聖な川。彼らはそこでどんな答えを見つけるのか―。遠藤周作が一貫して追求してきた宗教観と人間の救済が色濃く描かれる。とても深い作品
作品:深い河
著者:遠藤周作
推しの殺人
夢と罪の狭間でもがく少女たちのクライムサスペンス
地下アイドル「ベイビー★スターライト」は、ライブだけでは活動を維持できない崖っぷちのグループ。人気も伸び悩み、ルイ・テルマ・イズミの三人の関係もぎくしゃく。だが、事務所社長殺害事件をきっかけに、彼女たちは死体隠蔽という重い秘密を共有し、後戻りできない運命の中へ。互いに支え合いながら生き残る道を模索していく——
登場する男たち、見事なまでにろくでなし
物語は、芸能界の搾取構造や若者の孤独も描く。人生経験の浅い少女たちを利用する大人たちの存在が、物語に重みを与える。
ミステリー初心者向き
タイトルとは異なり、中心にいるのは地下アイドル本人たち。テンポよく物語が進むので、初心者向き。重厚なミステリー好きにはやや物足りないかも。
作品:推しの殺人
著者:遠藤かたる
芥川賞・直木賞・本屋大賞 他 まず読みたい 「文学賞作品」
地雷グリコ
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
相手を揺さぶる 思考・心理戦 が半端ない!
グリコ・じゃんけん・だるまさんがころんだなど、誰もが知る遊びを独自ルールで魔改造し、運ではなく「思考」で勝敗が決まる頭脳ゲームへと進化させたミステリー。
読む側も“プレイヤー”になる没入感
射守矢真兎の推理と心理戦は、読者にも「次に何を出す?」「相手は何を考えている?」と常に思考を要求する。ページをめくるたびに自分も勝負の盤上に立たされる感覚が、この作品の最大の中毒性!
知的快感と青春ドラマを両立
殺伐とした賭博ものと違い、軽やかな雰囲気の中で物語が展開。高度なロジックと登場人物たちの人間ドラマが融合し、ミステリーとしてもエンタメとしても極上の読後感!
作品:地雷グリコ
著者:青崎有吾
銀河鉄道の父
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
宮沢賢治の父・宮沢政次郎は息子にどんな思いを描き、成長を見守ったのかー
町会議員を務める地元の名士でもある父。一方、賢治は身体が弱く、家業を継ぐ度量を持ち合わせない不祥の息子。厳格な父であろうとするも、看病・仕送り、仕事選択の自由を許すなど甘やかしてしまう。
賢治は『雨にも負けず』などの作品の印象から、真面目で繊細な人物イメージがあるが、本作では自由奔放な変わり者。日本を代表する文豪・宮沢賢治の印象がガラリと変わる。また、病に倒れた妹・トシに自作の物語を読み聞かせるなどの優しさも。トシに文筆の才を褒められたことが、賢治が世に作品を出すきっかけとなるなど、この家族があったからこそ、後世に残る文学が生み出されたことが描かれる。無名だった作家・宮沢賢治を支えた父と家族の愛の物語!
作品:銀河鉄道の父
著者:門井慶喜
僕は、線を描く
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
涙をぬぐい、前を向き、自然・世界と心を通わせ、心を描け。心震える感動作。
第59回メフィスト賞を受賞
「私の弟子になってみない?」心を閉ざし、喪失感の中で生きていた大学生が、水墨画の巨匠との出会い、戸惑いながらも成長していく姿を描く。
原作小説は「静」、映画は「動」。小説は哲学的で、映画はダイナミック。原作小説と映画を合わせて味わうのがおすすめ。この作品ほど、小説と映画が互いに作品の価値を高め合うタイトルに出会ったのははじめて!
作品:僕は、線を描く
著者:砥上裕將
流
第153回直木賞受賞作
1960年代の台湾を舞台に、主人公は祖父の不可解な死の真相を追いながら、自らのルーツと向き合っていく。そこには、家族が背負ってきた歴史と、時代に翻弄された人々の哀しみが静かに刻まれていた。
中国大陸から渡った家族の過去、政治的混乱、裏社会との関わり——
個人史と時代史が重なり合い、物語は深みを増していく。そこに描かれるのは、喪失や孤独、誇り、そして生き抜こうとする人間の強さである。
過去を知る痛み過去を知る痛みが、未来を照らす
過去を知ることは、ときに胸を締めつけるほどの痛みを伴う。しかし、その痛みと向き合うからこそ、人は前へ進む力を得る。本作は、ルーツを探す旅を通して「生きる意味」を問いかける。ミステリー性と人間ドラマ、歴史性を併せ持つ、深い余韻を残す一冊。
作品:流
著者:東山彰良
密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック
密室殺人好きに
「密室」「館」「トリック」――
この三語に心が躍るミステリ好きなら、間違いなく惹かれる一冊。舞台は“密室なら無罪”という判例が存在する日本。雪山の孤立した「雪白館」で、次々と起こる密室殺人。そして、その難事件の挑むのは主人公・葛白香澄。過去の事件と現在の謎が絡み合い、物語は思わぬ方向へ展開していく
次々に飛び出すトリックは、驚きと納得の連続。イラスト付きの新設設計で、謎解きが苦手な人にも読みやすい。純粋に“謎を解く楽しさ”を味わいたい人に強くおすすめ!
作品:密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック
著者:鴨崎暖炉
生存者ゼロ
人類が追い詰められていく様を、圧倒的なリアリティとスケールで描くクライシス・サスペンス
北海道沖の掘削基地で起きた大量死を発端に、感染被害は瞬く間に拡大していく。黙示録的モチーフや生物学的視点を織り交ぜた構成は説得力に満ち、科学と恐怖が交錯する物語世界を鮮烈に描き出す。単なるパニック小説にとどまらない深みがある。
人類の傲慢さや無力さを突きつける展開は、現代社会の脆さとも重なり、読後に重く深い余韻を残す。
人類史における大量絶滅の可能性を示唆する構造はスリリング。最後まで緊張感と壮絶な恐怖が途切れない、読み応え十分の一冊!
作品:生存者ゼロ
著者:安生正
体育館の殺人
第22回鮎川哲也賞受賞作
どしゃ降りの雨の日、高校の旧体育館で放送部の部長が何者かによって殺害された。 現場となった場所は完全な密室。警察が容疑者として疑ったのは、密室状態の体育館に居合わせた卓球部の部長。無実を訴える部長を救うために、部員の柚乃は校内一の頭脳を誇るアニメオタクの裏染天馬に協力を仰ぐ。
推理オタク・天馬は現場に残された些細な点から、次々と推理を展開し犯人に迫っていく!
些細な矛盾から推理を展開し、犯人を見つけていく探偵ミステリー小説。『地雷グリコ』で2024年のミステリー賞を総なめにした青崎有吾さんのデビュー作。高校が舞台、強烈キャラの主人公、知的で鋭い推理力は『地雷グリコ』に通じるものあり!
作品:体育館の殺人
著者:青崎有吾
Aではない君と
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
吉川英治文学新人賞受賞作
同級生殺害の容疑で逮捕された14歳の息子・翼。しかし翼は、なぜ殺したのかを決して語ろうとしない。沈黙を貫く少年。家族は真実を求めながらも、世間の厳しい視線にさらされることになる。
やがて、時を経て少しずつ明らかになる事件の真相。胸を締めつけるような展開の先に待つラストは、涙なしでは読めない。
少年犯罪における「更生」とは何か
被害者遺族の痛み、加害者家族の苦悩、そして贖罪のあり方——。
罪を償うとはどういうことなのか。本作は、読者に重い問いを突きつける重厚な物語
さらに、加害者家族と被害者遺族の双方を追い詰める社会の視線にも鋭く切り込む。社会が向き合うべき責任とは何か。読み進めるほどに、簡単には答えの出ない問いが胸に深く残る。
作品:Aではない君と
著者:薬丸岳
いつか、虹の向こうへ
ある事件がきっかけで職も妻も失った尾木遼平、46歳、元刑事。売りに出している家で、3人の居候と奇妙な同居生活を送っている。そんな彼のところへ、家出中の少女・早希が新たな居候として転がり込む。彼女が持ち込んだのは、「皆を和ませる陽気さ」と「厄介な殺人事件」だったー
『罪』の本質とは何か。加害者も被害者も、昨日まで普通に暮らしていた人たちが些細なきっかけで陥ることがある。テンポもよく、話も面白い。最後まで一気読み!
作品:いつか、虹の向こうへ
著者:伊岡瞬
チーム・バチスタの栄光
心臓移植の代替手術“バチスタ”手術専門の天才外科チームで原因不明の連続術中死が発生。不定愁訴外来の田口医師は、病院長に命じられて内部調査を始めた。そこへ厚生労働省の変人役人・白鳥圭輔がやってきてー
映画・ドラマでも大人気作品。小説で読んでも、グッチーとロジカルモンスター・白鳥の会話が掛け合い漫才のようで面白い!小説の全体構成として、多くが会話で構成されていて、スラスラ読める。作家・海堂さんの言葉のセンスも絶妙!うまくてクスクス笑える!過去に映画・ドラマを見た人でも、読んで楽しめる傑作ミステリー
『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラル・ルージュの凱旋』読み放題対象!
作品:チーム・バチスタの栄光
著者:海堂尊
千年の黙 異本源氏物語
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
平安時代を舞台に、源氏物語の筆者「紫式部」とその女房をの二人を探偵役としたを探偵役とした歴史ミステリー
大河ドラマ『光る君へ』の視聴者なら面白く読めること間違いなしのミステリー。藤原道長、清少納言、中宮定子、一条天皇、紫式部の夫も登場!しかも、しっかり、平安時代の宮中の様子もしっかり描かれている
❶上にさぶらふ御猫ー出産で宿下がりした中宮定子に同行した、帝の寵愛した猫はどこへ消えた?
❷かかやく日の宮ー源氏物語最大の謎とも言うべき、幻の一帖の行方を追う
❸雲隠ーもう一つの幻の帖の行方とそこに込められた式部の想いと真実
単なる架空ミステリーとして面白いだけでなく、源氏物語の面白さにも気づかされる!
作品:千年の黙 異本源氏物語
著者:森谷明子
深く考えさせられる「社会派小説」
HACK
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
橘玲らしさ炸裂!の社会派小説
本作は単なるハッカー小説ではない
ビットコイン、マネーロンダリング、国家権力、公安、北朝鮮のハッカー集団、東南アジアの裏社会――ニュースで目にする断片が、すべて一つの物語として結晶化した作品。
舞台は物語の舞台は、タイ・バンコク。税制の抜け穴、移住者コミュニティ、国際犯罪ネットワークが交差する都市で、天才ハッカーの主人公は資金洗浄を依頼される。
本書が突きつけるのは「世界はバグだらけだ」という事実
税制も、金融システムも、サイバー空間も、国家権力も、完璧ではない。だからこそ、知識と技術を持つ者は、そのバグを利用して自由を手に入れることができる。一方で、「知性は人を自由にするが、同時に世界を歪める力にもなる」という危うい真実をも突きつける!
作品:HACK
著者:橘玲
地球にちりばめられて
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
国に頼らず、個として生きる姿を描く現代社会派小説
祖国を失ったHirukoは、大陸で生き延びるために、自分だけの言語を生み出し、同じ母語を話す仲間を探す旅に出る。設定だけを見れば、国家消滅・難民化という重たいディストピア。しかし本作には、悲壮感はほとんどない。
描かれているのは、拠り所を失ったあと、どう生きるか—。国に頼らず「個」として前を向いて生きる人の姿。
難民が世界中に溢れる現代。災害大国・日本も、決して“安全地帯”とは言い切れない。その時、自分は前向き生きられるか——本書は、そんな問いを突きつけながら、それでも人は 環境が変わっても、生き抜く力があることを示す。
また、「言語」「母国語」の大切さにも多くの気づき。未来が不安な時代だからこそ、今、手に取りたい一冊。
作品:地球にちりばめられて
著者:多和田葉子
海と毒薬
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
その一言で、人はどこまで残酷になれるのか。
実際の事件をもとに描かれる戦争小説
舞台は、太平洋戦争末期。実際に起きた「九州大学生体解剖事件」をモデルに描かれる、衝撃の物語。捕虜となったアメリカ兵を前に、医師たちは「研究」「国家」「使命」という名目で、“人としての一線”を越えていく。
本作が描くのは、“生きている人間を殺すこと”に、どう折り合いをつけてしまうのかというリアル。
最初は葛藤していたはずの良心も、やがて麻痺し、沈黙し、消えていく——。
恐ろしいのは、彼らは本来、良心のある「普通の人」であること。死に慣れ、罪に慣れ、倫理を手放していく人間の姿に、背筋が凍る。
人間の弱さ、正義の危うさ、良心が壊れる瞬間を容赦なく突きつけてくる1冊。重く、苦しいが目を背けてはいけない“覚悟して読むべき名作”
作品:海と毒薬
著者:遠藤周作
空白を満たしなさい
知らされたのは——「3年前に死んだ」という事実だった。
「自分とは何か」を深く問う社会派小説
世界各地で、死者が蘇る「復生者」のニュースが報じられる時代。自分が復活者であると知った主人公・土屋徹生は、なぜ自分は死んだのか——その理由を求めながら、彼は家族や職場、過去の人間関係と向き合っていく。人と関わりを通じて浮かび上がったのは、関係ごとに異なる「自分」として生きる弱さと孤独だった。
平野啓一郎が提唱する「分人主義」を物語化
分人主義とは「人は一つの固定した人格ではなく、関係ごとに複数の“自分”を持って生きている」という思想。本作では、その考えが主人公の葛藤を通して鮮やかに描かれる。
「消えたい」という衝動の奥に潜む、「それでも生きたい」という願い。
本作は、この問いを静かに問いかけてくる。読むほどに、自分自身の空白と向き合わされる、深く胸に残る一冊。
作品:空白を満たしなさい
著者:平野啓一郎
護られなかった者たちへ
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
本作が取り上げるテーマは「生活保護の実態と貧困」。護られてしかるべき人が護られず、切り捨てられてしまったことで悲しく悲惨な死を迎えたことから始まる悲劇の物語。最後の最後にどんでん返しに、さらに涙…。
貧困の過酷さに、涙が止まらない😭ズルズルになるまで泣いてしまった…。「貧困」がいかに、人を不幸たらしめるかを、これでもかと見せつける。映画もよかったけど、原作の方が深い&泣ける。
作品:護られなかった者たちへ
著者:中山七里
境界線
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
2011年3月11日に発生した東日本大震災が「人生の境界」となった人たちの人生を描いた作品。家族・住処・仕事など様々なものを失った人たちが立ち直るに当たって避けられなかった復興の闇を描く。
震災によって人生に狂いが生じた登場人物たちの人生が、折り重なって描かれる。人生を翻弄された人々の思いに胸が絞めつけられ、涙が流れる。震災が震災だけに終わらない現実を、多くの人に知ってほしい。
作品:境界線
著者:中山七里
プロパガンダゲーム
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
自国の領土を守るためのの戦争に賛成か、反対か? 最終選考に残った8人の大学生は、政府・レジスタンスの2チームに分かれて、SNS上の市民100人に「戦争の是非」を問う宣伝戦が繰り広げていく。
政治、広報、宣伝、… 私たちが触れる情報の多くには「誘導」が仕組まれている。私たちはいかに誘導されてしまうのか、そして、それを操る側は何を考えているのか、かみしめながら読みたい1冊。
作品:プロパガンダゲーム
著者:根本聡一郎
パッとしない子
教え子で人気絶頂の男性アイドル 佑が、番組収録で母校を訪れる。10数年前、佑とその弟を授業した教師 美穂は、そのことで同僚や佑ファンの娘に羨ましがられてた。しかし、再開はゾッと背筋が凍るようなものだったー。
短編なのに非常にインパクトがある作品。佑が先生に言い放つ言葉は、ナイフのように読者の心をも抉る。
教師/生徒、どちらの視点で読むかで感想は大きく異なるはず。ただ、本作のテーマは他人事では決してない。何気ない言葉が一生相手を傷つけて怒らせてしまうことがあり、感情次第で記憶も作り上げられる。読者は最後までドキッとさせられっぱなし。
作品:パッとしない子
著者:辻村深月
ナベちゃんのヨメ
大学時のサークル仲間がどよめく。ナベちゃんは非常識な嫁の言いなり。とにかく嫁を傷つけないように、友達からの電話対応すらセーブしている。しかし、なぜ!?
世の中には、「あの人、いい人だよね」と言われる人がいる。そんないい人だって、恋愛には強い興味・関心がり、大切にしたい/大切にされたいと思っている。女性はそんな「いい人」をどこか軽んじて友達付き合いをしていないかー。巷によくある光景への鋭い指摘に、読者はドキッ!
作品:ナベちゃんのヨメ
著者:辻村深月
総理にされた男
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
総理にウリそっくりな売れない舞台役者・加納が、拉致された先で官房長官に依頼されたのは意識不明に陥った「総理の替え玉」という密命。はじめは短期のつもりが、日本が直面する、政治・経済・官僚・国民の声などの最前線に立たざるを得なくなっていく…。
ストーリーに弾きこまれ、一気読み!政治・経済・外交が苦手な方にも、学びが多い1冊。怒涛の展開に息を呑む 、熱い🔥政治エンタテイメント!
作品:総理にされた男
著者:中山七里
アノニム
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
たった1枚の絵で、世界を変えてみないか?
舞台は、アジア経済のハブであり、タックスヘイブン、そして民主主義と資本主義の間で揺れる「香港」。アメリカの偉大な画家ジャクソン・ポロックの幻の名画を中心に、当時と現代香港の「グローバル経済」×「美術の転換点」をシンクロさせながら話が展開する。
キュレーターとして美術知識に支えられた小説は、単にエンタテイメントとして面白いだけでなく、グローバル経済と美術の深い関係、そして、偉大な芸術作品をより興味深く鑑賞するコツ(視点)などを教えてくる。美術鑑賞がより面白くなる1冊。
作品:アノニム
著者:原田マハ
人・家族のつながりの大切さを描く「ヒューマン小説」
ヴィクトリアン・ホテル
お忍びで滞在する女優、文学賞を受賞作家、ホテルとの最後の思い出を作りに来た老夫婦、そして彼らを見守るベルマン。それぞれの人生が、閉館前のホテルで交差する。高級ホテルに集まるのは、決して“成功者”だけではない。
ここには、逃げ場を求める人、最後の望みを託す人も。それぞれに、ここに集ったドラマがある。
騙されるのは、誰か
本作は巧妙な仕掛けが張り巡らされた長編ミステリー。帯にある「二度読み必至」の言葉どおり、物語が進むほど読者の認識は揺さぶられていく。ヒントは“叙情ミステリー”。人生ドラマ・情景描写の中に、静かに罠が仕掛けられている。
終盤に近づくほど、「あれ?」という違和感に包まれるはず!
作品:ヴィクトリアン・ホテル
著者:下村敦史
三人屋
朝は喫茶店、昼は讃岐うどん屋、夜はスナックへと変貌する店「三人屋」。切り盛りするのは、個性も生き方も異なる三姉妹──長女・夜月、次女・まひる、三女・朝日。それぞれが時間帯ごとに店を担い、訪れる客を迎え入れる。
店を訪れるのは、人生に迷いや悩みを抱えた人々。そして三姉妹自身もまた、それぞれの葛藤を抱えている。客と三姉妹の交流は時にユーモラスで、時に切なく心に響く。読み進めるうちに「誰もが悩みを抱えて生きている」という普遍的な真実に気づかされる。温かな余韻が残る作品。
作品:三人屋
著者:原田ひ香
大事なことほど小声でささやく
ゴンママは、身長2メートルを超える超マッチョなオカマちゃん。
昼間はジムで体を鍛え、夜はスナックを営む。ゴンママの元には、悩みを抱えた人たちが集う。
人間の絆や優しさを改めて感じさせてくれる作品。
ゴンママが放つ下ネタに笑い、お客さんの悩み、そして、悩みに合わせた特別なカクテルと励ましの言葉が心に染みる。ゴンママの存在が、物語全体に温かみを与える。気持ちが落ち込んでいる人、ジム好き・筋トレ好きにも好きにすすめたい。
作品:大事なことほど小声でささやく
著者:森沢明夫
すぐ死ぬんだから
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
見た目にこだわる78歳のハナ。若く見せる努力を重ね、気合を入れて老いを遠ざけ生きている。そんな彼女を襲ったのは「夫の突然死」。そして明らかになった「不倫」と「子ども」の存在。落胆し、憤り、そして、それを乗り越え、再び歩き出す。
ハナさんのように老後を行きたいと思う人は多いはず!人生100年時代の痛快「終活小説」
作品:すぐ死ぬんだから
著者:内館牧子
終わった人
定年とはどういうものか、とても参考になる。ストーリーも面白い!
作品:終わった人
著者:内館牧子
幸福な食卓
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
この「当たり前の幸せ」を疎かにしていないかー
本作の舞台は、父が自殺に失敗したことで、随分ヘンな家庭になってしまった中川家。予備校でバイトしながら大学浪人生を送る父、家出し一人暮らしをしながらも家族に料理を届けに来る母、元天才児なのに人生を放棄してに暮らす兄、そして、主人公の佐和子。傍からはかなり不幸な家庭環境ながら、中川家の面々は今の生活を楽しみ、一緒に食卓を囲む。そこに起きた、不幸な事故死ー。それぞれが切なさ・心配・不安を抱えながらも、再びつながり、再生していく家族の姿を温かく描く。
傷ついた心をささえてくれるのは「家族のつながり」と「温かい食卓」。「当たり前の幸せ」の大事さに改めて気づかせてくれる、とても温かい小説!すごくいい。絶対、読んで欲しい。
作品:幸福な食卓
著者:瀬戸まいこ
一億円のさようなら
お金と自由、家族と孤独、過去と未来。人生の岐路に立つとき、人は何を選ぶのか?
加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。30年前、妻が引き継いだ巨額の遺産。哲一のまま預けられていた額、48億円。家族や会社を信じられなくなった52歳の男が、妻の隠し遺産をきっかけに「もうひとつの人生」を歩み出す、再生と決断の物語。
家族の秘密、裏切り、そして金。重くなりがちなテーマを、軽快に描く。ラストには、夫婦や家族の「顔の多面性」に気づかされ、思わず自分自身の「人生」、そして、「人生の選択」を問い直してしまう――そんな余韻が心に残る一冊。
物語の舞台は金沢。リアルな街並みの描写は、かつて訪れた読者には懐かしさを、まだ知らない人には旅情を書き立てる!
作品:一億円のさようなら
著者:白石一文
塀の中の美容室
髪を切るという行為を通して女性たちの人生をそっと描き出す6つの連作短編集
その美容室には、堀の中ゆえのルールがある。店内ではスマホは禁止、受刑者に関することは聞いてはいけないなど。しかし、その美容室には。失恋、孤独、家族関係など、様々な理由で悩む人たちがやってくる。
日常と非日常が交差する不思議な空間で交わされる会話。そして、カットで気持ちを一新することで、彼女らは人生観を変えていく。心の変化が、読む者の胸を温かく打つ。派手な展開はなくとも、じんわりと沁みる一冊。
2025年8月にドラマ放送予定。それを前に、読んでみてはいかが。
作品:塀の中の美容室
著者:桜井美奈
神様の定食屋
どの話も、とにかくハートフル。人生には、たとえそれがお店で提供されるものでも「温かく、おいしい料理」が必要。おいしい食事は「笑顔」も連れてくれる。気持ちほっこり、優しい涙が流れる作品。続編もあり。
作品:神様の定食屋
著者:中村颯希
ページをめくる手が止まらない「ミステリー小説」
罪の境界
やがて浮かび上がる、慟哭の真実——社会派ミステリー
「約束は守った……伝えてほしい……」と言葉を残し、通り魔から女性を守り命を落とした男・飯山。彼に命を救われながらも重傷を負った明香里は、深い傷を抱えながら、その言葉の意味を知るために彼の人生を辿り始める。
誰に向けられた言葉なのか。「約束」とは何だったのか。やがて明らかになる真実は、想像を超える悲しみと想いに満ちていた——
人の罪と赦し、言葉の重みを問いかける重厚な物語
物語は、被害者、加害者、遺族、関係者など複数の視点から描かれ、事件の裏側にある人生や苦悩が少しずつ浮かび上がる。明らかになる、加害者の背後にあった虐待や孤立、被害者側の罪・喪失・葛藤。「罪とは何か」「どこからが加害者なのか」——虐待や家庭崩壊が絡み合うなか、緊張感と人間ドラマが重なり、読後には「善悪の線引き」の難しさを問いかけてくる。
作品:罪の境界
著者:薬丸岳
殺人鬼フジコの衝動
不幸と悪意に押し潰され、殺人鬼へと変貌していく女を描いた“極限イヤミス”
主人公フジコは、一家惨殺事件の唯一の生存者。
その後の人生でも、彼女は周囲の悪意や不運に翻弄され続け、やがて人を殺す側へと堕ちていく——。
「読んでいて心が削られる」ほどの重さ
あまりに救いのない展開に、読むのがつらくなる人も多いはず。だがその分、フジコが殺人鬼になっていく過程のリアリティと残酷さが強烈に胸に残る。
仕掛けられた構成に驚き
珍しい三部構成で描かれ、最後に明かされる“ある仕掛け”が物語の印象を一変させる。
読み終えた後、作品の序盤がまったく違って見えてくる——そんな読書体験を味わえる一冊。
作品:殺人鬼フジコの衝動
著者:真梨幸子
誘拐遊戯
息詰まる緊張感のサスペンスミステリー
東京・白金で女子高生が誘拐。犯人を名乗るのは、4年前の事件で自殺したはずの「ゲームマスター」。交渉役に指名されたのは、過去の失敗で警察を辞めた元刑事・上原真悟。彼は池袋や豊洲など東京中を奔走し、次々と課されるミッションに挑む。だが犯人の目的は金ではなく、もっと深い謎が隠されていた——。
物語は、読者を翻弄するどんでん返しの連続。最後に明かされる真相は衝撃的。過去の事件との繋がりに思わず息を呑む。「リアルフェイス」が天久鷹央シリーズのような軽快さを持つのに対し、本作は人間ドラマが重厚。ズシリとした読み応え。
作品:誘拐遊戯
著者:知念実希人
公開処刑人 森のくまさん
ネット掲示板に犯行声明を残し、法で裁けぬ悪人を次々と処刑する連続殺人鬼「森のくまさん」。標的は性犯罪者やいじめ教師など糾弾されて当然の人物たち。誰もが知る童謡の無邪気なモチーフが、残虐な事件の恐怖を覆い隠し、やがて世間には犯人を支持する声が広がり、掲示板には煽りや嘲笑までもが溢れだす。読者はネット社会の闇を突きつけられ、複雑な感情へと追い込まれることに。
匿名性の暴走、ネット私刑、そして「正義」とは何か—。
「法と倫理の境界」を問い直させる――そんな問題作に、読者は、モヤモヤとした気持ちを抱くはず!
作品:公開処刑人 森のくまさん
著者:堀内公太郎
殺戮にいたる病
都内で猟奇殺人を重ねるサイコ・キラー「蒲生稔」。永遠の愛をつかみたいと男は願う男は、惨殺と死体からの切り
取りを繰り返す。蒲生稔の恐るべき行為と、それを追う刑事、母親、被害者遺族。果たして事件の結末は?
ストーリーはおぞましくて、グロテスク。読むに堪えない描写も多いので、苦手な方はご注意を。しかし、それでも面白い。
読了して、読者をミスリーディングさせる巧妙なひっかけ・伏線が大量に仕込まれていたことに気づかされる。こんな早くから騙されていたのか…と、著者のミステリー作家としての構成力に脱帽。この面白さ・やられた感は、実際に読まなければわからない!
作品:殺戮にいたる病
著者:我孫子武丸
ハサミ男
少女殺しの犯人「ハサミ男」。次のターゲットを決め犯行に及ぼうとするも、その少女はすでに他の誰かに殺された後だったー。自分以外の誰がなんの目的で殺害?ハサミ男は自ら推理をはじめるー。
読む前から、「どんでん返し」が待っている!とわかっていても騙される。素直に読み進めても、勘ぐっても、騙される。大どんでん返し作品の読み方は、とにかく騙されたうえで、どこで自分が勘違いしたのか、どこに伏線があったのかを後で読み返して楽しむのが面白い!それが、読者の頭の体操もなり、日常での推理・推測力にも役立つ。ネタバレ記事を読んで考察するのは、読んだ後で!
作品:ハサミ男
著者:殊能将之
神様ゲーム
もともとは、「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」講談社ミステリーランドから発刊されたミステリー。確かに、主人公は、探偵団の一員である小学四年生。しかし、ストーリーは、とても、子供向けとは言えません。何故って、ラストが…. 探偵団の謎解きの結末としてふさわしい内容とは言えません… この辺の型破りさが面白いとは言え、後味悪い系のミステリー。事件の真相と、ラストはご自身の目でご確認を。
作品:神様ゲーム
著者:麻耶雄嵩
石の繭 警視庁殺人分析班
そして警察を愚弄するかのように第二の事件がー
自らヒントを提示しながら頭脳戦を仕掛ける知能犯 VS 新人刑事。心理的な駆け引きと論理的な推理が交錯する警察ミステリー
1件目の「石の繭」殺人事件発覚後、特捜本部に入った犯人からの電話。なぜか交渉相手に選ばれたのは、新人刑事の如月塔子。
犯人の狙いは何なのか? 次の犠牲者は誰なのか? 追い詰められる塔子たちの前に、衝撃の真相が待ち受けていた——。
新米刑事・塔子の視点で、スピーディーに物語が進む。単なる刑事ものではなく、心理的な駆け引きと論理的な推理が交錯。元警察官で亡くなった父の事件も絡まる。伏線が回収されるたびに「そういうことか!」と唸る快感あり。
作品:石の繭 警視庁殺人分析班
著者:麻見和史
連続殺人鬼カエル男
猟奇事件の背後に潜む、人間の狂気と社会の歪みを鮮烈に描き出す衝撃作。
埼玉のマンション13階から吊るされた女性の全裸遺体。その傍らには、幼稚な文体の犯行声明文。これが「カエル男」と名づけられた殺人鬼による、戦慄の第一犯行だった。警察の捜査が迷走する中、第二、第三の事件が連続発生。市民は恐怖と混乱に包まれる。果たして犯人の狙いとは――?
中山七里ならではの“読者への裏切り”が炸裂する本作は、ただのミステリーにとどまらない!司法・医療・メディアといった社会制度への鋭い批判、そして市民の倫理意識の危うさにまで切り込んでいく。
シリーズ続編・完結編では、さらに衝撃的な展開が待ち受ける。そして、意外な形で登場人物がリンクする「嗤う淑女」シリーズもぜひ併せて読みたい。合わせ読みで、中山七里の作家としての真価を、見せつけられる!
作品:連続殺人鬼カエル男
著者:中山七里
嗤う淑女
あ~これは、悪女だわ…。悪女の素養は中学生から。友達を貶めていくやり口は、とても中学生とは思えない。大人になった美智留の人を貶めるテクニックはさらにパワーアップ。美貌・頭脳・話術・行動力で、老若男女、次々に狙った獲物を自在に操っていく。そして、いつもながらの「どんでん返し」も!
痛快に悪女を描く、ミステリー小説。
作品:嗤う淑女
著者:中山七里
嗤う淑女 二人
「連続殺人鬼カエル男」と合わせて読みたい『嗤う淑女』シリーズ最終巻
読者の心を震わせるサイコサスペンス。前作で美智に人生を狂わされた者たちが、それぞれの復讐心を胸に、新たな事件に巻き込まれていく姿を描く。前作のテーマをさらに掘り下げ、美智の異常性がいかにして他者を巻き込み、連鎖するのかを鮮烈に描き出す。
単なる続編に留まらず、前作を凌駕する深みと緊迫感。サイコパスの異常性に、読者は震えることになる。『連続殺人鬼カエル男 完結編』と話がオーバークロスする点も面白い。ミステリー・サスペンスファンにはたまらない1冊。
作品:嗤う淑女 二人
著者:中山七里
帝都地下迷宮
「廃駅マニア」の生活保護担当の公務員・小日向は、立入禁止の廃駅・萬世橋駅へと潜り込み、地下生活する謎の集団「エクスプローラー」と出会う。彼らは、政府が隠したい”ある事情”で太陽の下で生活できない社会的弱者。そこで、起こる殺人事件…
高速増殖炉・放射能事故、警察、公安… 小日向は彼の鉄オタ知識で社会的弱者を救えるのか!?
社会派ミステリーでありながら、内容軽めでサクサク読める。政府・権力に対する皮肉は健在!
作品:帝都地下迷宮
著者:中山七里
逃亡刑事
ページをめくる手が止まらないノンストップ・ミステリー。中山さん得意の大どんでん返しはもちろん、男勝りの冴子が少年に対して時折抱く「母性」、そして、母の愛を知らずに育った大人びた少年が時折見せる「甘え」が実にいい!特に、ラストがいい!最後にほっこりで、顔がにんまりする!
作品:逃亡刑事
著者:中山七里
贖罪の奏鳴曲
どんでん返しが止まらない! 怒濤のリーガル・サスペンス。
主人公は弁護士・御子柴。しかし、かつて少女を殺害し,少年院で過ごした過去を持つ。そして、残りの人生を「人を救うために生きる」。それが彼の贖罪だ。しかし、この弁護士はとても癖がある。なぜなら、とにかく高額の依頼料をぶんどる。たあす、絶対に負けない。彼は徹底的に調査し,法廷ではどんな検察官が相手をも打ち負かす。
型破りな主人公が見せる法廷ミステリーは、読み出したらページを読む手が止まらない。この後の御子柴の活躍が知りたくて、続編が読みたくなる!
作品:贖罪の奏鳴曲
著者:中山七里
福家警部補の挨拶
「福家警部補シリーズ」第一弾
日本の本格派倒叙ミステリーとして高く評価される1冊
倒叙ミステリーとは、「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」シリーズのように、読者が犯人の犯行の一部始終を目撃するところから始まるミステリー。「犯人がどのようにボロを出すか」が焦点におかれる。
主人公の福家警部補は、刑事らしくない風貌。誰もが警察の偉い人だとは思わない。そんなつかみどころのない彼女が、犯人にじわじわと知性で犯人を追い詰めていく!犯人との知的な心理戦も読みどころ。一話完結型の短編なので、ミステリー初心者でも気軽に楽しめる。長大な伏線や複雑なトリックよりも、論理的なほころびを見つけ出す過程に重点がおかれ、ストーリーが進行する!
作品:福家警部補の挨拶
著者:大倉崇裕
リアルフェイス
整形外科の裏側に潜む人間ドラマの謎を解く 医療ミステリー
大学院生で麻酔科医の朝霧明日香は、天才美容外科医・柊貴之のクリニックで働くことに。依頼者の顔を完璧に作り変える柊のもとには、訳ありの客が次々と訪れる。整形の裏に隠された秘密。4年前の連続殺人事件との奇妙な符合。明日香は葛藤しながらも、柊の過去と向き合っていく。
整形がテーマのミステリー。伏線の張り方が巧み。読み進めるほどに点と点がつながっていく!登場人物の掛け合いが楽しく、重くなりすぎないバランスが絶妙。ラストのどんでん返しには思わず唸る!
美とは何か。正しさとは何か。問いかけの読了後の心に残る作品。
作品:リアルフェイス
著者:知念実希人
レゾンデートル
死を前にした人間の葛藤と、正義とは何かを問うサスペンス。
末期がんを宣告された外科医・岬雄貴が主人公。不良に暴行されたことをきっかけに復讐を果たすが、現場に残されたトランプが連続殺人鬼“切り裂きジャック”の犯行を示唆する。やがて岬はジャックと接触し、命を削るような駆け引きに巻き込まれていく。
家出少女との出会いも含め、岬の残された時間が濃密に描かれる。医療と犯罪、そして人間の“存在理由”をめぐる問いが重層的に絡み合う。切なさと緊張感が交錯する読後感。
作品:レゾンデートル
著者:知念実希人
崩れる脳を抱きしめて
脳外科医を目指す26才の研修医・蒼馬は、地域医療の実習として高級療養型病院へと赴任。そこで、いつ爆発するかわからない脳腫瘍を患うユカリと出会う。蒼馬はユカリを親身に診察、一方、蒼馬は家族にまつわる重たい過去をユカリに告白。トラウマを持つ二人は次第に惹かれ合う。しかし、実習は終わり、蒼馬は元の病院へと戻ることに。しかし、ほどなく、ユカリの死の一報。再び病院に向かうと、医師らに「あなたは、彼女を診察したことなどなかったはずだと」と言い渡されるのであったー。
不可解なユカリの死。一体何があったのか? 最後に待ち受ける大どんでん返し!現役の医師であり、ミステリー作家でもある著者が描く、恋愛ドラマとミステリーの融合作!
作品:崩れる脳を抱きしめて
著者:知念実希人
ドグラマグラ
難解、頭がおかしくなるとも言われる不思議な長編ミステリー。「夢Q」という愛称で今でも読者を離さない夢野久作。「日本探偵小説三大奇書」に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得。理解は難しいが、じっくり味わいたい「癖」のある作品。
作品:ドグラマグラ
著者:夢野久作
配達あかずきん
成風堂書店で働くしっかり者の主人公・杏子と、不器用だが頭がよく感も鋭い多絵。二人が本屋の日常で起こるちょっとしたトラブルや事件を、解決していく!
「書店×日常ミステリー」という独自の設定が魅力の作品。殺人事件が起こるわけではなく、本屋ならではのトラブルが、巧妙な伏線と論理的な推理で解決される点が特徴。
収録されるのは短編5編。日常ミステリーというと、ミステリーとしてゆるそう感じがしますが、推理は本格派。巧妙に仕組まれた伏線が論理的な推理で回収されていくので、ミステリー愛好家も退屈することはありません。ちなみに著者の大崎梢は元書店員。経験に基づくストーリーなので、ミステリー好きだけでなく、書店好き・本好きにもすすめたい。共感シーンに出会えるはずです。
作品:配達あかずきん
著者:大崎梢
犬にきいてみろ
本作では、花咲舞は支店での不正融資事件に巻き込まれる。事件の中心には、取引先である中小企業の社長とその周囲の人物たちが関与。銀行内部でも不正が行われている疑いが浮上。舞は持ち前の鋭い洞察力と行動力を駆使して、事件の真相に迫る!
銀行業界のリアルな描写とスリリングな展開が魅力。池井戸潤のファンはもちろん、ミステリーファンや金融業界に興味のある読者にもおすすめ
作品:犬にきいてみろ
著者:池井戸潤
神保町奇譚 花咲舞シリーズ
舞台は、神保町の一見客お断りのこだわりの寿司屋。東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っているとき、上品なご婦人と出会う。婦人は、5年前に病死した娘の口座がつい最近まで”動いていた”という。一時3400万円まで増えた残高。しかし、1か月前には残高ゼロになっていたという。娘に何が起こったのか?舞が幽霊口座の謎に挑む!
幽霊通帳の口座が、半沢直樹が勤めていた産業中央銀行である点がニクイ。テンポよく、話が展開。時間をかけずにミステリーを楽しみたい方におすすめ!
作品:神保町奇譚 花咲舞シリーズ
著者:池井戸潤
婚活中毒
狩人の悪夢 「火村英生」シリーズ
本長編ミステリーのテーマは、タイトルにもある「悪夢」。泊まると必ず悪夢を見る部屋がある人気ホラー作家・白布施正都の自宅〈夢守荘〉を訪れたアリス。〈悪夢の寝室〉での一夜を過ごした彼を、翌朝、待っていたのは、現実の悪夢だったー。
「火村英生」シリーズ特有の、知的で冷静な火村のキャラクターが冴え渡る!犯行の手法や動機を論理的に解き明かす様は圧巻。シリーズ屈指の緊迫感。火村×アリスのコンビが実にいい!
作品:狩人の悪夢 「火村英生」シリーズ
著者:有栖川有栖
D坂の殺人事件 ~明智小五郎シリーズ
日本における本格推理ホラー小説の草分けである江戸川乱歩による短編探偵小説。江戸川乱歩特有の怪しげな世界観。「名探偵コナン」の毛利小五郎の名前の由来ともなった世紀の名探偵「明智小五郎」が初めて登場した記念碑的作品。名探偵コナンもいいけど、こちらも読んでみて!
作品:D坂の殺人事件 ~明智小五郎シリーズ
著者:江戸川乱歩
刺青殺人事件~神津恭介シリーズ
テレビドラマでも様々な役者さんが役を演じてきた神津。本職は東京大学医学部法医学教室助教授で高身長の美男子。当然、名探偵明智や金田一とは、推理の解き方も異なる!
この神津が初めて登場するのが本作。 野村絹枝の背中に蠢く大蛇の刺青。艶美な姿に魅了された元軍医・松下研三は、誘われるままに彼女の家に赴き、鍵の閉まった浴室で女の片腕を目にすることになるー。
頭キレキレの天才はいかに謎を解くのかー。どの作品から読んでも困ることはありませんが、まずは、シリーズの1作目としてどうぞ。
作品:刺青殺人事件~神津恭介シリーズ
著者:高木彬光
シャーロック・ホームズの冒険
本作は、12編を含む短編集。「ボヘミアの醜聞」「赤髪組合」「花婿失踪事件」他を収録。短編集で最初の1冊としても読みやすい。シリーズ最初の1冊に最適。
作品:シャーロック・ホームズの冒険
著者:アーサー・コナン・ドイル
オリエント急行殺人事件
「そして誰もいなくなったとともに」に並ぶ名作が本作。雪に阻まれて立ち往生した豪華寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺。そこに偶然乗り合わせたポアロ。どう考えても犯人は乗り合わせた12人の上客しかいない。しかし、12人にはアリバイが存在する。
閉鎖された空間で起こる完全犯罪を、ポアロはどう解決するのか!?
小男でカッコよくもなく、ピン跳ねあがった口ひげが特徴のオジサン探偵ながら、賢さを自認する自信家の名物探偵。映画で見た方も多いと思うが、小説でも読んでみて!
作品:オリエント急行殺人事件
著者:アガサ・クリスティ
ミス・マープルのご意見は?1
ミス・マーブルもテレビシリーズで人気。マーブルは、イギリスの架空の田舎村セント・メアリ・ミードに住む老婦人。探偵でもないご婦人。しかし、ウワサ好きで、どんな出来事にも興味を持ち、好奇心旺盛で記憶力も抜群。長年の経験、そして、鋭い人間観察によって得た洞察を元に、事件の犯人を暴いていく。
本作は、ミス・マープルが登場する短編4編を収録。ミス・マープルが初登場する「火曜クラブ」や、「血にそまった敷石」「アスタルテの祠」「コンパニオン」など、知人数人が集まって謎を出し合い推理する夜会「火曜クラブ」の作品を収録。
作品:ミス・マープルのご意見は?1
著者:アガサ・クリスティ
モルグ街の殺人
一人の探偵が残忍な密室殺人に挑む!
舞密室状態の部屋で惨殺された母娘。侵入経路不明、錯綜する証言に、警察は完全に行き詰る。そんな状況に興味を示したのが、私立探偵デュパン。独自の観察力と論理的推理を駆使し、現場の矛盾点を読み解いていく。やがて彼は、常識では到底考えられない犯人像に辿り着く、果たして事件の真相は——。
現代ミステリーの原点
著者・ポーは、推理の過程そのものを読者に提示し、論理の積み重ねがどのように真相へ至るかを丁寧に描く。現代のミステリに比べればトリックは粗削りにも映るが、当時としては革新的!ここに、探偵小説の原点があると思うと、一読の価値は高い。密室という舞台設定、ストーリー展開など、短編ながら推理小説の源流として読んでおきたい。
作品:モルグ街の殺人
著者:エドガー・アラン・ポー
アリバイ崩し承ります
連作短編ミステリでありながら、アリバイ崩しが本格的!
ドラマ化ミステリー
古い時計店を営む若き女性店主・美谷時乃が、警察も崩せなかった鉄壁のアリバイを、時計の知識と鋭い観察力で見事に解きほぐす。依頼人は捜査一課の若手刑事「僕」。録画のタイムスタンプ、電車の発車時刻、レシートの打刻など、日常に埋もれた“時間のズレ”を手がかりに、静かにアリバイを崩していく。
「2019本格ミステリ・ベスト10」第1位
論理の筋道が明快。推理の手順が丁寧。1話完結の構成でテンポも良く、短時間読書でも楽しめる!
作品:アリバイ崩し承ります
著者:大山誠一郎
京都寺町三条のホームズ
骨董品に秘められたドラマが絡み合う、人気ミステリーシリーズ
高校生の真城葵がアルバイトをはじめた『蔵』の店主・家頭清貴は端正な顔立ちと卓越した鑑定眼を持つ京男子。苗字をもじって「ホームズ」と呼ばれる清貴は、まるで名探偵ホームズのように骨董品にまつわる事件や依頼を解決していく。
ミステリー、葵と清貴の淡い恋愛と彼らを取り巻く人々との人間ドラマが面白いだけでなく、随所に描かれる京都の町並み・歴史・文化が京都への興味・関心を高めてくれる&ためになる!
ライトな謎解きと温かみのあるストーリーで、ミステリー初心者や京都好きには特におすすめ!
作品:京都寺町三条のホームズ
著者:望月麻衣
アマテラスの暗号
世界的ベストセラーとなった「ダビンチコード」はキリスト教であるのに対し、本作は、日本神話の神「アマテラスオオミカミ(天照大神)」の謎に迫る!
緻密な調査をもとに書かれたストーリーに圧巻!作品内には様々な史実も登場。日本人のアイデンティティにもつながるテーマで、本書をきっかけに、日本のルーツについて、もっと知りたくなる!神社仏閣巡り・パワースポット巡りが好きな方は、行きたい場所が増える!
作品:アマテラスの暗号
著者:伊勢谷武
背筋がゾッとする「ホラー小説」
禁じられた遊び
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
幼い子供に「トカゲのしっぽを土に埋めてあげると、トカゲが生えてくるんだよ」と教えた父。子供の好奇心を裏切りたくないと思っての言葉だったが…
子どもは素直。素直だからこそ、子どものためにと思った言葉が悲劇を生むこともある。親御さんは、発言に気を付けて。 怖いけど、一気読み必至のホラー小説。
作品:禁じられた遊び
著者:清水 カルマ
少女地獄
美しさと狂気が紙一重で交錯する、戦慄の心理小説集
本作は、三つの独立した短編からなるオムニバス形式の作品集。虚言癖の少女、命がけで恋に溺れる少女、復讐に身を焦がす少女——。それぞれの物語は、「少女」という繊細な存在を通して、人間の弱さ、歪み、そして狂気を鮮烈に映し出しす。読み進めるほどに、”純粋さの裏に潜む危うさ”が浮かび上がり、読者は次第に物語の深みへと引き込まれていく。
読後に心をえぐられる、日本心理文学の到達点
『少女地獄』が描くのは、華やかな青春ではなく、人の心に潜む「闇」の正体——承認欲求、嫉妬、虚栄、依存。その鋭さと完成度は、今なお色あせることがない。読み終えた後、しばらく余韻から抜け出せなくなる。文学としても、エンタメとしても一級品の名作!
作品:少女地獄
著者:夢野久作
人間椅子
おぞましい結末に鳥肌必至のホラー小説。
作品:人間椅子
著者:江戸川乱歩
未来はどうなるのか?深い洞察が得られる「近未来SF小説」
1984年
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
読者に「社会(支配)や人間の本質」、そして、現代社会人がそれらの罠に知らず知らずはまっていることを気づかせてくれる名著。全体主義を批判というレベルを超越し、現代人に対しても、「今の現在進行する社会の危機」にも警鐘を鳴らす。こんな芸当ができるのも、オーウェルの人・社会の本質を見る目が確かだからに他ならない!
作品:1984年
著者:ジョージ・オーウェル
タイムマシン
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
タイムマシンが登場する、ドラえもん、バック・トゥ・ザ・フューチャー、スタートレックといった科学技術が超進化を遂げた世界はそこにはない。そこにあるのは「技術、そして、人の退化」。
なぜ、人類はこんな風に進化してしまったのだろうと想像力を駆り立てられる。そし、健全な進化とは言えない退化に「人間の成れの果て」を見る、考えさせられる一冊。
作品:タイムマシン
著者:H・G・ウェルズ
地底旅行
鉱物学教授リーデンブロックは、骨董屋で入手した手書きの古典から、暗号が書かれた1枚のメモが滑り落ちた―。難解な暗号を読み解くと、そこに書かれていたのが、「地球の中心にたどり着けるという秘密の入り口の存在」という驚くべき内容であったー。
狂人的なポジティブさで地底を冒険する教授とその仲間の冒険は、ワクワク・ドキドキで、一気に読めてしまう!古生物学を織り交ぜた教養的な描写は、ヴェルヌならでは。科学好きな人も大満足のSF小説。
作品:地底旅行
著者:H・G・ウェルズ
宇宙戦争
突然やってきた宇宙人が地球を侵略。最初は軍が宇宙人を打ち負かそうと戦闘するも、地球人より進んだ文明を持つ宇宙人に、立ち向かう術を持たないことが明らかにー。パニック状態・絶望の中で、人はどうなるのか、非常に深い洞察が得られる小説。生き残るために闘うか、それとも、とにかく逃げるか。それでも、家族が襲われたら….
火星人は「タコ」のような容姿というイメージがあるが、このこのイメージは本作によるもの。そのぐらい影響力があったSF小説!登場人物の恐怖に、読者も心臓がキュッ~と締め付けられる!
作品:宇宙戦争
著者:H・G・ウェルズ
新世界より
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
物語の舞台は、1000年後の日本。人々は呪力という超能力を持ち、それを制御する社会システムの中で暮らす。主人公ら仲間は、この社会が隠している暗い秘密を発見。呪力を持つ者たちが支配するこの社会の裏側に潜む恐ろしい真実に直面。人間の本質に関する深い問いかけに向き合わざるを得なくなることにー。
人類の進化・退化・遺伝子ー。3冊からなる1000ページ越えだが、面白くて深い。私は、貴志祐介さんの作家としての想像力に感服させられた。ディストピアのなれの果ての一つの形を知り、「人類の未来」を考えさせられた。
作品:新世界より
著者:貴志祐介
人間に向いてない
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
鳥肌!驚愕!感動!大どんでん返し!
不審な物音に、母・美晴が息子の部屋を開けると、そこにいたのは、おぞましきグロテスクな姿の虫になった息子だったー
人間が突如として異形の姿に変貌する奇病が発生したディストピアな社会を描いた小説。奇病にかかるのは、ニートなど、親も見捨てた若者たち。
グロテスクな情景に鳥肌が立ち、舞台設定の妙で驚き、丁寧な心理描写で泣けて、ページをめくる手が止まらない!
タイトルの「人間に向いてない」とはどういう意味か、考えながら読むと、より一層、小説が面白くなる。深く考えさせられる!
作品:人間に向いてない
著者:黒澤いづみ
東京大地震2023
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
東京の東は水、西は火の海に。その時、自分はどう行動するか?自宅にいるとは限らない。東京のどの場にいるときには、どう動いた方が生存確率を高められるか、小説を読みながら学べる。
防災本では、理路整然と対処法が語られるが、そこには人の「焦り」「痛み」「判断間違い」は描かれない。小説では、愚かな判断・行動をとる人、醜態を見せる人間も描かれる。その追体験もリスクへの備えとなる!
作品:東京大地震2023
著者:柘植 久慶
おうむの夢と操り人形
昨今のAI技術の進化は目覚ましい。しかし、それもロボットに警戒感があるのは、たとえ、やさしい声をかけられても、会話を重ねれば、自分を深く理解してくれる相手になり得ないとわかるから。
では、どんな会話なら、人間はロボットを快く受け入れるのかー。それが「オウム返し」。ロボットが経営トップになっても会社は機能するのか!? 機能するなら、そのとき人はロボットとどんな関係を築くのか?ロボットと人が共に暮らす未来に興味がある方におすすめ!
作品:おうむの夢と操り人形
著者:藤井太洋
揺れる心「恋愛小説」
余命10年
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
まだ先があると信じていた未来が、突然「あと10年」に区切られたとしたら——。本作は、そんな過酷な現実を突きつけられた若い女性が、それでも誰かを愛し、懸命に生きようとする物語。限られた時間の中で揺れ動く感情、選択のひとつひとつが胸に刺さる。
美談では終わらない、“死のリアル”がここにある
迫りくる終わりへの恐怖、抗えない運命、それでも前を向こうとする強さ。だからこそ、この物語はただの感動では終わらない。
読み終えたあと、「生き方」が変わる。
後悔しない人生とは何か。大切なものは何か。
その答えを、自分自身に問いかけずにはいられなくなる一冊。
作品:余命10年
著者:小坂流加
生きてさえいれば
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
生きている限り、〝本当の幸せ〟を見つける旅は終わらない。
自由に動くことすらままならない状況に置かれた主人公。それでも人と出会い、つながり、心を通わせていく。その過程があまりにも繊細で、あまりにも力強い。そして、時間を超えて交差する“縁”が、すべてをつないでいく。
絶望の先にある「それでも生きたい」という光
悲しみを抱えたままでも、人は前を向ける。そのメッセージが、静かに、そして深く心に刺さる。
ラストで全てがつながる——だから、もう一度読み返したくなる。
一度目は涙、二度目は理解と余韻で、また涙。“再読必至”の一冊。
作品:生きてさえいれば
著者:小坂流加
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
いわゆる「戦争時代へのタイムスリップ小説」。話の展開が予想できてしまうも、それでも、戦争小説はうるうるする…。
日本人は「お国のために死ぬことが美徳」とされた時代があった事実を忘れてはいけない。「お国のため=支配階級のため」であり、「国民のため」ではない。国のスローガン・政策に盲目的になるのはやめよう。
作品:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
著者:汐見夏衛
最後は臼が笑う
主人公は、ろくでなしな男に引っかかり続けてきた関西人・公務員の桜子。しかし、ダメ男にも「1点の愛らしさ」があるもので、それを彼らの中に見出すことが生きがい。しかし、ある日、出会ってしまった「一分の隙もない完全な悪の男」。
女性の自尊心を傷つけることを続ける男にどう立ち向かうか!予想外の展開に笑い😝
作品:最後は臼が笑う
著者:森絵都
最後は会ってさよならをしよう
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
X(Twitter)の1投稿で完結する超短編の物語。恋愛、ミステリーなど内容いろいろ。
たった140文字でも、ほろっと涙があふれそうになったり、想像もしないラストが待っていることに驚かされる😲 「厳選された言葉」「構成力」があれば「涙を誘う小説」「度肝を抜かれる小説」も書けるのだと、ただただ、神田澪さんの筆力・構成力に魅せられた!
時間がなくて小説なんて読めないと思っている方は、是非!
作品:最後は会ってさよならをしよう
著者:神田澪
月の裏に望む
大人の恋愛小説だが、ミステリー的でもある。主人公ごとに合わせ、章の作風も随分異なる。
繕ったり、偽ったりしているわけでなくとも、人との関係性が違うと、「人は違う顔を見せる」。タイトルの「月の裏」は「人の見えない側面」の象徴。出会い方によって異なる別の顏を味わってほしい。ちなみに私は3章が好き!
作品:月の裏に望む
著者:ことわ荒太
笑える!着眼点・発想が面白い! 「エンタメ小説」
雨の日も晴れ男
「神が大事な気づかされる」という通常なら逆の発想が面白い。アレックスのバカがつく明るい思考からは元気がもらえる!
作品:雨の日も晴れ男
著者:水野敬也
なるへそ
リズムよく展開する短編謎解き小説。ストーリー全体が落語の小話のようで、人間味に溢れる。しかも、最後の最後のオチににんまり😆 落語ファンにもおすすめしたい。普段のゴリゴリのビジネス小説・ミステリー小説とは違う池井戸潤さんの作風も楽しめる。
作品:なるへそ
著者:池井戸潤
無限大ガール
主人公は、高校二年生の相川早奈。今日ははテニス部、あすは水泳部、ソフトボール部、園芸部に写真部……と「日替わりハケン部員」。頼まれれば、臨時の助っ人として参加する。
そんな早奈に舞い込んだのは、演劇部部長からのSOS。文化祭でミュージカルを上演するのに、主演女優が演出家ともめて急遽降板し、代役をと懇願するのだが….
テンポがあって、面白い!早奈を応援したくなる!
作品:無限大ガール
著者:森絵都
君と夏が、鉄塔の上
中学生の幼さと成長。彼らの初々しさと夏の空の青さがマッチした情景が目に浮かぶ作品。作者ご自身が「鉄塔オタク」で、鉄塔への愛が溢れる💕
田んぼに鉄塔が連なる風景。子供時代を過ごした、田舎の夏休みの思い出がいい思い出としてよみがえった!
作品:君と夏が、鉄塔の上
著者:賽助
時空を超える世界観が魅力「ファンタジー」
わたしの幸せな結婚
名家に生まれた美世。しかし、実母が早くに亡くなり、継母と義母妹、さらに実父にも虐げられて育つ。そして、命じられた「嫁入り」。相手は、多数の婚約者が3日と待たず逃げ出したという無慈悲冷酷と売笹の軍人だったー。
とても切ないく、心がきゅ~っとなるストーリー。本作にとって、「桜」はストーリーの根幹にもつながる大事な存在。
コニック化、アニメ化、映画化もされた大人気ラノベ。只今最新は8巻。全巻Audibleで読み放題!
作品:わたしの幸せな結婚
著者:顎木あくみ
火狩りの王
人体発火病により火を扱えなくなった世界を舞台に、禁じられた火を狩る「火狩り」と呼ばれる者たちの運命を描く物語。山での事故をきっかけに少女・灯子は火狩りの遺品を託され都へ向かい、一方で少年・煌四は都で権力と陰謀に巻き込まれていく。やがて二人の運命は、世界の根幹に関わる“火の秘密”へと収束していく。
文明崩壊後の世界を緻密に構築した重厚な設定と神話的イメージは本作の魅力。
火という根源的な存在をめぐり、人類の罪と進化、社会の歪みが静かに浮かび上がる構造が秀逸。また、複数視点で進む物語が緊張感を生み、読者を物語の深部へ引き込む。エンタメ性と文学性が高次で融合した、現代日本ファンタジー。
作品:火狩りの王
著者:日向理恵子
空色勾玉〈新装版〉
日本ファンタジーの傑作
古代日本の神話世界を舞台に、巫女の血を引く少女・狭也が、自らの宿命と向き合う物語。人と神が交わる時代、彼女は“光”と“闇”の対立に巻き込まれ、やがて世界の均衡を揺るがす存在として運命の渦中へと導かれていく。仲間との出会いや別れを経て、狭也は自らの意志で未来を選び取ろうとする。
壮大な世界観と詩的で透明感
神々の争いを軸にしながらも、物語の中心にあるのは「自分の意志で生きるとは何か」という普遍的なテーマ。静かでありながら力強い成長の物語が心に残る。
作品:空色勾玉〈新装版〉
著者:荻原規子
ハリーポッターと賢者の石
孤児の少年ハリーが自分の出生の秘密を知り、魔法学校ホグワーツへ入学するところから始まる。そこで彼は初めて友情を知り、魔法の世界の驚きと喜びに触れていく。同時に、両親の死に関わる“闇の存在”の影も静かに忍び寄る。やがてハリーは、賢者の石を巡る陰謀に巻き込まれ、自らの意志で危険に立ち向かうことになる。
圧倒的な世界観が魅力
魔法の授業、動く階段、個性豊かなキャラクターたち——細部まで練り込まれた設定が、読者を一気に非日常へ引き込む。また、成長と友情という普遍的なテーマが物語に深みを与え、子どもから大人まで楽しめる構造。物語の序章でありながら、すでに“伝説の始まり”としての完成度を誇る1冊。
作品:ハリーポッターと賢者の石
著者:J.K.ローリング
不思議の国のアリス
単なる児童文学にとどまらない、多層的な読みも可能な不朽の名作
退屈していた少女アリスが白ウサギを追いかけて穴に落ち、不思議の国へ迷い込む物語。そこでは体が大きくなったり小さくなったりし、ハートの女王など奇妙な住人たちと出会う。会話も出来事もどこかちぐはぐで、論理が通じない世界の中、アリスは戸惑いながらも前へ進んでいく。
意味があるようでない“ナンセンス”な魅力
言葉遊びや論理のズレが連続。現実の常識が揺さぶられる構造が魅力。子どもの視点で描かれる違和感や好奇心が、大人にとっては哲学的な問いとして響く。
作品:不思議の国のアリス
著者:ルイス・キャロル
歴史を知るきっかけに「歴史小説」
豊臣秀長 ある補佐役の生涯
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
2026年の大河で描かれるのは、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長。歴史ファンの間では「豊臣政権を支えた名補佐役」として知られる存在だが、一般的な知名度は高くない。本書は、戦国時代を“裏方の視点”から描き直す好ガイド。
秀長は「戦国最強のマネージャー」
秀吉の成功の影には、常に秀長の存在があった。派手な戦功はなくとも、調整力・統治力・人心掌握を担い、政権を実務面から支えた“最強の補佐役”の実像が浮かび上がる。
堺屋太一は秀長を、「組織を壊さずに勝たせる天才」として描き出す。温厚で誠実、誰からも信頼されたその姿は、現代のリーダー像にも重なる。
もし秀長が長生きしていたら、日本史は変わっていた――そう思わせる存在感。大河と併せて読むことで、物語は何倍にも深まる!
作品:豊臣秀長 ある補佐役の生涯
著者:堺屋太一
総員玉砕せよ!新装完全版
物語の舞台は、太平洋戦争末期のニューブリテン島。主人公の丸山二等兵(水木しげる自身がモデル)は、上官の理不尽な暴力や、餓死、病気、米軍の攻撃など、過酷な状況下でサバイバルを続ける。しかし、圧倒的な戦力差の中、「玉砕」命令がー。
一度玉砕を命じられた部隊には生還が許されず、生き残った兵士たちは再び死を強いられるという、狂気じみた現実。ユーモラスでどこか飄々とした画風とは裏腹に、極限状態での兵士たちの絶望と、戦争の理不尽さを鋭く描き出す。
新装完全版には、没後に発見された水木しげるの貴重な構想ノートが特別収録。水木しげるが命をかけて伝えたかったメッセージが、世代を超えて伝わってくる。
作品:総員玉砕せよ!新装完全版
著者:水木しげる
あの日、松の廊下で
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
主人公は、江戸城という大組織に勤める中間管理職 旗本・梶川与惣兵衛。浅野内匠頭と吉良上野介の事件を止めに入る、事件の重要な目撃者になってしまう。
赤穂浪士の討ち入り「忠臣蔵」の発端となった「松の廊下事件」を描くが、事件のとらえ方が実に面白い!梶川にとっては、仕事ができる浅野も、義理人情に熱い吉良も尊敬に値する人物。巷は彼らの悪く言うが、そんな人たちじゃない!浅野と吉良との仕事、そして、事件後の思いを軽やかな筆で描いた歴史小説。中間管理職の悲哀が半端ない😝
作品:あの日、松の廊下で
著者:白蔵盈太
秀長さん
秀吉の天下統一を影で支えながら110余万石の大大名に上りつめ、「天下の調整役」として名をはせた、豊臣秀長の波乱に満ちた秀長の生涯。歴史の表舞台に立つことが少なかった秀長の、慎重で協調性に富んだ性格、兄・秀吉を陰で支えた姿が丁寧に描かれる。
彼の判断力や行動力、人柄の良さが周囲の人々を魅了し、豊臣政権の安定に寄与したことがわかる。秀長の視点から描かれる信長や秀吉の姿も新鮮。
誰よりも家臣と領民、そして平和を愛した男が生涯をかけた夢とはなんなのかー
歴史の教科書では味わえない人間味あふれる物語に注目。歴史ファンはもちろん、大河ドラマファンも要チェック!
作品:秀長さん
著者:鞍馬良
紫式部の一人娘
己の力で確固たる地位を築いた 紫式部の娘・賢子の目を通して平安女性達の生き様を描く歴史小説
女流歌人として生きる斎院中将
ひたすらに子を産むことに人生をささげた藤原公任の娘
天皇を寝とるという野望に挑むべく宮仕えを決めた元子女王
三者三様の女性たちの人生を通じて、賢子は自らの道を模索していく
彼女たちの物語は、平安の世における女性の自立の難しさや、しなやかに生き抜く強さを浮き彫りにする。2024年のNHK大河ドラマ『光る君へ』の、次の世代の女性たちの生き方を、この1冊で!
作品:紫式部の一人娘
著者:阿岐有任
画狂老人卍 葛飾北斎の数奇なる日乗
江戸の大絵師葛飾北斎。凡人を悩ませる破天荒な日常を描く歴史小説
江戸の大絵師、葛飾北斎は絵への探求心が人一倍。弟子の常次郎は困らせられてばかり。しかし、師匠はぶっきらぼうでも弟子の成長を見守り、弟子も怒りながらも尊敬の眼差しを送る。そんな愛あるおかしな日常を、軽妙な筆致で生き生きと描く。
むっちゃ、面白い。3代目蔦重も登場。
北斎に負けず一人面白いのが、北斎の娘。同じく浮世絵師ですが娘も一癖二癖ある人物。空想小説ですが、エロ春画の話が超面白い。この娘は2025年10月、長澤まさみさん主演映画『おーい、応為(おうい)』でも注目!
作品:画狂老人卍 葛飾北斎の数奇なる日乗
著者:白蔵盈太
滔々と紅
Kindle Unlimited読み放題対象Audible聴き放題対象
🔗MY書評
第1回 本のサナギ賞 大賞受賞
飢饉の村から吉原に売られてきた一人の娘の成長を描いた歴史小説。綿密な調査をベースに、江戸時代末期の吉原・妓楼(ぎろう)を生きた女性の生き様が、吉原遊郭とはいかなる文化を持つ場所だったかと共に描かれる。
江戸時代、20~30万人もの命を奪った天保の大飢饉から、吉原へ売られて命を繋いでも、吉原は、病気・折檻・心中など「死」が身近にある場所。そんな中で、主人公・駒乃はどう生き抜くのか―。読み終えて涙。
作品:滔々と紅
著者:志坂圭
この世をば
Kindle Unlimited読み放題対象🔗MY書評
『光る君へ』よりも先に、藤原道長のイメージを大きく変えた小説。
上巻:機転が利きカリスマ的な存在感を放つ長兄・道隆、野心家な次男・道兼に比し、凡庸でおっとり三男坊・道長がトップに上り詰める前での姿を描く
下巻:道長よりも上位の地位にあった道隆の子・伊周が、花山天皇襲撃を機に凋落。道長は政権トップに躍り出るも、頭を悩ます日々が描かれる。
本書に描かれる道長は、「光る君へ」の道長と重なる。前代未聞の「一家三后」を成し遂げ、摂関政治の頂点に上り詰めたのも、正直、「運」を味方につけたことが大きい。しかし、自分はトップを率いる政治手腕に長けているわけではないことを理解し、だからこそ「外戚祖父」にことが大事と見極め、そうなるべく環境を整えていった様はさすがである。
「光る君へ」の番組で描かれた歴史の振り返りにも最適な書。おすすめ!
作品:この世をば
著者:永井路子
望しは何ぞ
どんな人物で、なぜ、藤原摂関政治を終わりに導く側に身を置くことになったのかー
藤原道長が息絶えた後、藤原家の栄華は終焉を迎え、院政の時代へと突入していくことになる。なぜ、藤原家は一族総出で政権を守ろうとしなかったかー。
ここに関係するのが、藤原道長の2人の妻、倫子と明子らの子。どちらかの子に生まれたかで、恐ろしく人生が違った。虐げられた方は、恨み・辛みが募る。ここに人間ドラマ。さらに天皇家・藤若家の権力争いも重なる。
筆者は、藤原道長を主人公に描く『この世をば』の永井路子さん。重なる時代が別視点で語られる。2冊合わせ読みがおすすめ!
作品:望しは何ぞ
著者:永井路子
さあ、Kindle Unlimitedで読書をはじめよう

Kindle Unlimitedの登録~利用までの流れ
- Kindle Unlimited の登録ページ にアクセスし、ログイン
- Kindle Unlimitedのキャンペーン(プラン)を選択
- 支払い方法を選択
下記画面は、スマホ用ですが、PCからの登録も流れは同じです。
表示されるキャンペーンプランから、お好きなプランを選択し、上記プランで登録するをタップします。

Kindle Unlimitedの使い方(アプリ設定~本の探し方・返却方法)

Kindle Unlimitedへの登録を済ませたら、次は、Kindle本を読む環境を整えましょう。Kindleアプリを利用すると、読書に役立つ機能が利用できます。
- ページに付箋をつける
- 気になった部分にマーカーをつける
- わからない言葉を辞書で調べる など
Kindleアプリの設定から、実際にKindle本を読むまでの流れは次の通りです。
- Kindleアプリをダウンロードする(無料:スマホ、タブレット、PC)
- ブラウザからKindle Unlimited書籍一覧ページを開くか、
Kindleアプリの下部メニューからカタログをタップ - 検索窓から読みたい本を検索
※読み放題対象本には「Kindle Unlimited」の表示 - 読みたい本が見つかったら
読み放題で読むをクリック
※読みたい本がダウンロードされる - Kindleアプリを開き、
ライブラリを開く - 読みたい本の表紙を押すと、本のダウンロードが開始
これで読書ができます。本は20冊までライブラリに登録できます。
解約はいつでもOK
あなただけの特別プランが利用できる方も
Kindle Unlimitedより小説が充実「Audible」

📢 聴く読書「Audible」30日間無料体験 実施中!
最近のAudibleは、ラインナップの充実ぶりが目覚ましい。新着作品も続々。
「使わない理由がない」と感じるほど利用価値が大幅アップ中です。
✅ 無料体験でもフル機能が使える!
- スマホ・タブレット・PCでいつでも再生(端末間同期対応)
- オフライン再生OKで通信量も安心
- 聴き放題対象外の本は30%オフで購入可能
🎧 耳読で通勤・通学中、移動時間、ジム、家事の合間など、スキマ時間が“学びの時間”に!
「忙しくて本を読む時間がない…」という人こそ、Audibleはおすすめです。
「合わなければ解約」でも全く問題ありません。解約はいつでも可能。安心してお試しできます。
いつでも解約可能
Audibleの使い方・キャンペーンの利用方法・解約方法・退会方法の詳細👇
小説は Audibleの方が人気作品が多い
AudibleとKindle Unlimitedの対象本は異なります。文学賞を受賞したり、ベストセラーになった小説もAudibleならたくさんの本が読み放題となっています(Kindle Unlimitedは人気小説には弱い傾向アリ)。
AudibleもKindle Unlimited もいつでも退会できるので、期間を区切って、それぞれ利用するという方法も有効です。合わせてチェックしてみてください。




































































































