- 心揺さぶる感動小説、時代を超えて読み継がれる名著を読みたい方向けに、Kindle Unlimitedで読み放題で読めるおすすめの小説を紹介
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Kindle Unlimited おすすめ小説:紹介ジャンル
読書は、人生に様々なプラスの影響をもたらしてくれます。それは「小説」でも同じです。読み方次第で、単なる娯楽にとどまらない価値を与えてくれます。
確かに、小説は、ビジネス書・実用書のように「即、役立つ知識」は得られません。しかし、「人生を追体験」して共感したり、「自分と異なる価値観」「多様な感性」に触れることができます。また、これまで興味・関心がなかった分野に興味を持たせてくれます。本から「何かを感じる」ことが、「人としての基礎力」を高めてくれるのです。
以下では、Kindle Unlimited読み放題対象のおすすめ小説を以下のジャンル別で紹介していきます。
- 芥川賞・直木賞・本屋大賞 他 文学賞受賞作
- 深く考えさせられる 社会派小説
- ページをめくる手が止まらない ミステリー小説
- 号泣 or やさしい涙が流れる ヒューマン小説・感動小説
- 面白い!笑える!着眼点がスゴい! エンタメ小説
- お金・金融について学べる 経済小説
- 自分を変えたい!やる気がUP!自己啓発小説
- 日本人なら読んでおきたい 国内文豪 純文学
- 世界中が認めた!海外文学・世界的ベストセラー
もし、読み始めた本が自分に合わない、思っていた内容と違うと思ったら、無理して読む必要はありません。非効率な読書はやめて、次に興味が持てそうな本を探しましょう。追加の費用は掛かりません。気兼ねなくどんどん本が試せる点こそ、定額制サービスKindle Unlimitedのメリットです。
【2024年5月読了本】からの「推し本」
ハンチバック
背骨が極度に湾曲する重度障害者の釈華。「ハンチバック」とは、せむし。背中が曲がったこと人のこと。親が残したグループホームでお金に不自由はないが、行動の不自由、身体的苦痛、社会的疎外感に苦しむ姿が徹底的に障害者目線で描かれる。
健常者であることは「特権」。トイレ・入浴さえ自分できず、人に恥部を晒すことが、どれほど自己肯定感を侵害するか…
中でも本作が描くのは「障害者の性」。釈華の夢は「普通の人間の女のように妊娠して中絶すること」。この夢を叶えるために釈華がとった行動は!?
作品は短編。しかし、文学作品として、いろいろ考えさせられる。ラストをどう読むか?健常者特権に対してだけでなく、神・宗教・フェミニズムにも「暗」に物申す作品。人によって作品に対する評価は分かれると思われるが、読んでみる価値あり。
作品:ハンチバック
著者:市川沙央
シャイロックの子供たち
東京第一銀行の支店で発生した100万円紛失事件。これに端を発して、行員失踪、粉飾融資、狭い支店内での人間関係、タテ社会など、銀行の闇を描く群像劇。複数の人間がクロスし、深まる事件の謎。真実はどこにあるのか?
タイトルの”シャイロック”とは、 シェークスピア の戯曲「 ヴェニスの商人 」に登場する強欲な金貸しのこと。登場人物には強欲者もいる。しかし、「お金ほしさ」だけが人を犯罪に駆り出すとは限らない。家族・自尊心など、守りたいものを守るために不正に手を染める人間の苦悩も描かれる。そして、「組織」という人間関係で生きる行員の息苦しさが半端ない。登場人物に自分を重ねてしまう行員も多いはず。
小説と映画とは構成がかなり違う。小説の方が事件・人物が丁寧に描かれていて面白い!
作品:シャイロックの子供たち
著者:池井戸潤
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芥川賞・直木賞・本屋大賞 他 「文学賞受賞作」
ロスト・ケア
戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。彼はなぜ42人を殺したのか―。
人生100年時代に誰もが逃れられない「老い・認知症・介護」テーマに、圧倒的なリアリティと緻密な構成力でストーリーが展開する。
人は介護の必要のない元気な老後を願うが、それを実現できるかはわからない。時に「要介護」は家族の幸せな生活をも奪ってしまう。介護に疲れた家族・介護従事者、そして、介護者を救うために犯罪を起こした犯人。人を侵すことは「犯罪」だが、掬われる人もいる。まさに、国の介護制度を含め、長寿大国の病巣を抉った作品。
映画と小説は別物!賞を受賞した「構成力の妙」を、小説を読んで味わってほしい!
作品:ロスト・ケア
著者:葉真中顕
禁じられた遊び
幼い子供に「トカゲのしっぽを土に埋めてあげると、トカゲが生えてくるんだよ」と教えた父。子供の好奇心を裏切りたくないと思っての言葉だったが…
子どもは素直。素直だからこそ、子どものためにと思った言葉が悲劇を生むこともある。親御さんは、発言に気を付けて。 怖いけど、一気読み必至のホラー小説。
作品:禁じられた遊び
著者:清水 カルマ
あの日、松の廊下で
主人公は、江戸城という大組織に勤める中間管理職 旗本・梶川与惣兵衛。浅野内匠頭と吉良上野介の事件を止めに入る、事件の重要な目撃者になってしまう。
赤穂浪士の討ち入り「忠臣蔵」の発端となった「松の廊下事件」を描くが、事件のとらえ方が実に面白い!梶川にとっては、仕事ができる浅野も、義理人情に熱い吉良も尊敬に値する人物。巷は彼らの悪く言うが、そんな人たちじゃない!浅野と吉良との仕事、そして、事件後の思いを軽やかな筆で描いた歴史小説。中間管理職の悲哀が半端ない😝
作品:あの日、松の廊下で
著者:白蔵盈太
滔々と紅
飢饉の村から吉原に売られてきた一人の娘の成長を描いた歴史小説。綿密な調査をベースに、江戸時代末期の吉原・妓楼(ぎろう)を生きた女性の生き様が、吉原遊郭とはいかなる文化を持つ場所だったかと共に描かれる。
江戸時代、20~30万人もの命を奪った天保の大飢饉から、吉原へ売られて命を繋いでも、吉原は、病気・折檻・心中など「死」が身近にある場所。そんな中で、主人公・駒乃はどう生き抜くのか―。読み終えて涙。
作品:滔々と紅
著者:志坂圭
稲荷山誠造 明日は晴れか
笑えて泣けて楽しめる じじまご小説。関西の金融会社会長 稲荷山誠造は、パワフルな行動力と肝っ玉をもつ70歳。そこに、母が失踪してしまった大食いなだけで頼りないまご・翔がやってくる。そして、次々と事件が…。税務調査、殺人事件、ヤクザ、拉致、そして官僚・政治家の不正税務調査、殺人事件、ヤクザ、拉致、そして官僚・政治家の不正…
じじまごが巨悪を斬る!孫の成長にもほっこり。
作品:稲荷山誠造 明日は晴れか
著者:香住泰
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深く考えさせられる「社会派小説」
護られなかった者たちへ
本作が取り上げるテーマは「生活保護の実態と貧困」。護られてしかるべき人が護られず、切り捨てられてしまったことで悲しく悲惨な死を迎えたことから始まる悲劇の物語。最後の最後にどんでん返しに、さらに涙…。
貧困の過酷さに、涙が止まらない😭ズルズルになるまで泣いてしまった…。「貧困」がいかに、人を不幸たらしめるかを、これでもかと見せつける。映画もよかったけど、原作の方が深い&泣ける。
作品:護られなかった者たちへ
著者:中山七里
境界線
2011年3月11日に発生した東日本大震災が「人生の境界」となった人たちの人生を描いた作品。家族・住処・仕事など様々なものを失った人たちが立ち直るに当たって避けられなかった復興の闇を描く。
震災によって人生に狂いが生じた登場人物たちの人生が、折り重なって描かれる。人生を翻弄された人々の思いに胸が絞めつけられ、涙が流れる。震災が震災だけに終わらない現実を、多くの人に知ってほしい。
作品:境界線
著者:中山七里
総理にされた男
総理にウリそっくりな売れない舞台役者・加納が、拉致された先で官房長官に依頼されたのは意識不明に陥った「総理の替え玉」という密命。はじめは短期のつもりが、日本が直面する、政治・経済・官僚・国民の声などの最前線に立たざるを得なくなっていく…。
ストーリーに弾きこまれ、一気読み!政治・経済・外交が苦手な方にも、学びが多い1冊。怒涛の展開に息を呑む 、熱い🔥政治エンタテイメント!
作品:総理にされた男
著者:中山七里
プロパガンダゲーム
自国の領土を守るためのの戦争に賛成か、反対か? 最終選考に残った8人の大学生は、政府・レジスタンスの2チームに分かれて、SNS上の市民100人に「戦争の是非」を問う宣伝戦が繰り広げていく。
政治、広報、宣伝、… 私たちが触れる情報の多くには「誘導」が仕組まれている。私たちはいかに誘導されてしまうのか、そして、それを操る側は何を考えているのか、かみしめながら読みたい1冊。
作品:プロパガンダゲーム
著者:根本聡一郎
パッとしない子
教え子で人気絶頂の男性アイドル 佑が、番組収録で母校を訪れる。10数年前、佑とその弟を授業した教師 美穂は、そのことで同僚や佑ファンの娘に羨ましがられてた。しかし、再開はゾッと背筋が凍るようなものだったー。
短編なのに非常にインパクトがある作品。佑が先生に言い放つ言葉は、ナイフのように読者の心をも抉る。
教師/生徒、どちらの視点で読むかで感想は大きく異なるはず。ただ、本作のテーマは他人事では決してない。何気ない言葉が一生相手を傷つけて怒らせてしまうことがあり、感情次第で記憶も作り上げられる。読者は最後までドキッとさせられっぱなし。
作品:パッとしない子
著者:辻村深月
ナベちゃんのヨメ
大学時のサークル仲間がどよめく。ナベちゃんは非常識な嫁の言いなり。とにかく嫁を傷つけないように、友達からの電話対応すらセーブしている。しかし、なぜ!?
世の中には、「あの人、いい人だよね」と言われる人がいる。そんないい人だって、恋愛には強い興味・関心がり、大切にしたい/大切にされたいと思っている。女性はそんな「いい人」をどこか軽んじて友達付き合いをしていないかー。巷によくある光景への鋭い指摘に、読者はドキッ!
作品:ナベちゃんのヨメ
著者:辻村深月
この世をば
鍵は、姉・詮子、妻・倫子。そして道長の性格!
歴史の教科書で感じるイメージと全く異なる、人間・藤原道長の素顔が面白い!平安時代の文化も学べる。
NHK大河ドラマをより愉しみたいなら、読むべき歴史小説!
作品:この世をば
著者:永井路子
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ページをめくる手が止まらない「ミステリー小説」
この闇と光
森深く囚われの姫として育てられた盲目の少女・レイア。姫に接するのは父王と召使のみ。闇&鳥籠で生きる姫を憂い、父は美しい文学・知識を愛情をもって教えて育てるが、父との生活は姫13才の秋、突然終焉を迎えることにー
明らかになる驚愕の事実に、読者は仰天!父と思っていた人物は誘拐犯。姫でもなければ、女でもない…目も手術で治り、結果、知った「薄っぺらな現代社会」。盲目の世界と、目が見えて知った現実の世界。どちらが闇/光の世界なのか?
作品前半と後半の舞台設定・世界観のギャップが凄い。本を読みながら仰天してしまう。この、ネタバレ情報を読んでしまった方は、どのように伏線が回収されるかを楽しんで欲しい!
作品:この闇と光
著者:服部まゆみ
絶叫
「わたし」によって明らかになるのは、陽子の壮絶な人生。弟を溺愛する母のもと、愛されずに育った一人の女性。恵まれた結婚をしたのもつかの間、離婚、失業、ブラック企業、枕営業、風俗、親の借金と、襲い掛かる不運に抗えず、どんどん闇に堕ちていく。彼女はどこまで落ちてくのか。壮絶な人生に怖くなる…
ネタバレを含みますが、極めて怖いと思うのは、「親の愛を知らず育った子のねじ曲がった思考」と「困窮して失われる、まともな理性」。人は、生きるため、自由を勝ち取るために戦い続ける生きもの。どう戦ってもいいが、最低限、法や倫理といったルールを守ってこそだ。しかし、彼女は…。驚愕のラストー。「わたし」の正体も明らかにー。
作品:絶叫
著者:葉真中顕
神保町奇譚 花咲舞シリーズ
舞台は、神保町の一見客お断りのこだわりの寿司屋。東京第一銀行の花咲舞と上司・相馬健が舌鼓を打っているとき、上品なご婦人と出会う。婦人は、5年前に病死した娘の口座がつい最近まで”動いていた”という。一時3400万円まで増えた残高。しかし、1か月前には残高ゼロになっていたという。娘に何が起こったのか?舞が幽霊口座の謎に挑む!
幽霊通帳の口座が、半沢直樹が勤めていた産業中央銀行である点がニクイ。テンポよく、話が展開。時間をかけずにミステリーを楽しみたい方におすすめ!
作品:神保町奇譚 花咲舞シリーズ
著者:池井戸潤
逃亡刑事
ページをめくる手が止まらないノンストップ・ミステリー。中山さん得意の大どんでん返しはもちろん、男勝りの冴子が少年に対して時折抱く「母性」、そして、母の愛を知らずに育った大人びた少年が時折見せる「甘え」が実にいい!特に、ラストがいい!最後にほっこりで、顔がにんまりする!
作品:逃亡刑事
著者:中山七里
アマテラスの暗号
世界的ベストセラーとなった「ダビンチコード」はキリスト教であるのに対し、本作は、日本神話の神「アマテラスオオミカミ(天照大神)」の謎に迫る!
緻密な調査をもとに書かれたストーリーに圧巻!作品内には様々な史実も登場。日本人のアイデンティティにもつながるテーマで、本書をきっかけに、日本のルーツについて、もっと知りたくなる!神社仏閣巡り・パワースポット巡りが好きな方は、行きたい場所が増える!
作品:アマテラスの暗号
著者:伊勢谷武
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号泣・やさしい涙が流れる「ヒューマン小説」「感動小説」
余命10年
高齢者を別とすれば、余命10年を、まだまだ人生長いと悠然と構えることなどできない。短い人生をいかに生きるか、余命10年と知った若い女性のラブストーリー。
涙必至の感動小説。読了後、いかに生きるかを問われる作品。さらに、本書がスゴイと思ったのは、「迫りくる本物の死のリアル」「死の恐怖」が描かれていること。「いかに後悔せずに「生」を全うできるか」と自分に問わずにいられなくなる!
作品:余命10年
著者:小坂流加
生きてさえいれば
著者の小坂さんが重い病の上、亡くなられた後に存在が明らかになった作品。病気に侵され、もはや自由に動き回ることすらできなくなった女性を中心に話が展開するが、決して苦しみ・悲壮感だけの作品ではない!
時間を超えてクロスしていく人間関係の妙(縁)や、悲しみや絶望を乗り越えた先にある「生きる希望」に心が熱くなる。
ストーリー展開が絶妙。読了の再読必至!2度読んでも号泣😭
作品:生きてさえいれば
著者:小坂流加
最後の医者は桜を見上げて君を想う
死を肯定する医者×生に賭ける医者。対立する二人の医者と患者の最後の日々。死を前にする患者・意志のホンネや苦悩が垣間見える医療小説。涙必至!
自分が、「余命を告げられる患者」だとしたら、死を受け入れる最後を穏やかに過ごすことを目指す意思と、リスクをとっても生に賭ける意志、どちらに意見される方が嬉しいか、考えさせられた。「死生観」は持っておきたい。
作品:最後の医者は桜を見上げて君を想う
著者:二宮敦人
夏美のホタル
駆け出しのカメラマンとその彼女。そして、たまたまツーリングで出かけてトイレを借りに立ち寄った、山奥のぽつんと古びた田舎の商店「たけ屋」の老夫婦。そして、その近所に住む、気難しい爺さん。
ひょんな出会いで巡り合った人たちの、とても柔らかな関係に、忙しいと忘れてしまいがちな「大切な何か」に気づかされる。。
じんわりと、温かな、やさしい涙が流れる小説!もし、今、気持ちが殺伐としているなら、そんな、あなたにお勧めしたい!
作品:夏美のホタル
著者:森沢明夫
水曜日の手紙
水曜日の出来事を綴った手紙を送ると、見知らぬ誰かの日常が記された手紙が届くという「水曜日郵便局」。今の自分を変えたい!変えなければならない!と思いながらも、平凡な毎日を過ごしている普通の人。今の自分を冷静に見つめ、そして、書き綴った綴った手紙が、誰かのハートに火を灯し、受け取った人の人生・未来を変えていく――。たとえ、それが、本当の自分ではなく、理想の自分を描いた偽りの姿であったとしてもー。
ほっこりあたたかい話に感動の涙がほろりと流れる。そして、読者の心にも「何かをはじめなきゃ!」という気持ちがともるはず!
作品:水曜日の手紙
著者:森沢明夫
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
いわゆる「戦争時代へのタイムスリップ小説」。話の展開が予想できてしまうも、それでも、戦争小説はうるうるする…。
日本人は「お国のために死ぬことが美徳」とされた時代があった事実を忘れてはいけない。「お国のため=支配階級のため」であり、「国民のため」ではない。国のスローガン・政策に盲目的になるのはやめよう。
作品:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
著者:汐見夏衛
純喫茶トルンカ
3つのお話に共通するのは「再開」。悲しい過去を背負った3人。思いがけない再開で、辛かった過去を思い出し、心を乱すも、次に進むための「何か」をつかんだり、大事なことに気づく。
主人公は、性別も、性格も、生き様もバラバラ。自分の苦い過去と重なる人もいるはず。3話とも話はバラバラだけど、ラストがとてもいい!心温まり、いい人生を生きたいなと思わせてくれる!
作品:純喫茶トルンカ
著者:八木沢里志
しあわせの香り
東京・谷中の『純喫茶トルンカ』を舞台にした物語の弟2弾。常連・千代子おばあちゃんの恋、トルンカの看板娘の幼馴染・浩太の憂鬱、トルンカの常連・絢子の旅立ち… など、3つのほろ苦くも、どこかほっこり優しい気持ちになるストーリーが展開される。
苦い経験、憂鬱な日々、自己嫌悪など、人生は悩みだらけ。しかし、心通わされる人・安らげる場所に支えられながら、人は成長していく。トルンカは、悩める人の気持ちを救済してくれる「癒しの空間」。きっとあなたも、本書を読みながら、そんな「居場所」が欲しくなるはずです。
作品:しあわせの香り
著者:八木沢里志
神様の定食屋
どの話も、とにかくハートフル。人生には、たとえそれがお店で提供されるものでも「温かく、おいしい料理」が必要。おいしい食事は「笑顔」も連れてくれる。気持ちほっこり、優しい涙が流れる作品。続編もあり。
作品:神様の定食屋
著者:中村颯希
月の裏に望む
大人の恋愛小説だが、ミステリー的でもある。主人公ごとに合わせ、章の作風も随分異なる。
繕ったり、偽ったりしているわけでなくとも、人との関係性が違うと、「人は違う顔を見せる」。タイトルの「月の裏」は「人の見えない側面」の象徴。出会い方によって異なる別の顏を味わってほしい。ちなみに私は3章が好き!
作品:月の裏に望む
著者:ことわ荒太
みかんとひよどり
美味しそうなジビエ料理の描写やストーリーを楽しませてもらえる一方で、「肉を食べることは、命を奪うことだという事実」を再認識させられる。
命を奪う立場だからこそ、生き物に敬意を払って、また、それを少しでも美味しく食するための努力する男2人。彼らと違い、きれいにパック加工された「お肉」を買うだけの私たちは、命を奪っていることを忘れがち。どんな生き物の命でも、尊い。少なくとも食するなら、敬意を持って食したいと改めて実感。
作品:みかんとひよどり
著者:近藤史恵
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未来はどうなるのか?深い洞察が得られる「近未来SF小説」
1984年
読者に「社会(支配)や人間の本質」、そして、現代社会人がそれらの罠に知らず知らずはまっていることを気づかせてくれる名著。全体主義を批判というレベルを超越し、現代人に対しても、「今の現在進行する社会の危機」にも警鐘を鳴らす。こんな芸当ができるのも、オーウェルの人・社会の本質を見る目が確かだからに他ならない!
作品:1984年
著者:ジョージ・オーウェル
タイムマシン
タイムマシンが登場する、ドラえもん、バック・トゥ・ザ・フューチャー、スタートレックといった科学技術が超進化を遂げた世界はそこにはない。そこにあるのは「技術、そして、人の退化」。
なぜ、人類はこんな風に進化してしまったのだろうと想像力を駆り立てられる。そし、健全な進化とは言えない退化に「人間の成れの果て」を見る、考えさせられる一冊。
作品:タイムマシン
著者:H・G・ウェルズ
地底旅行
鉱物学教授リーデンブロックは、骨董屋で入手した手書きの古典から、暗号が書かれた1枚のメモが滑り落ちた―。難解な暗号を読み解くと、そこに書かれていたのが、「地球の中心にたどり着けるという秘密の入り口の存在」という驚くべき内容であったー。
狂人的なポジティブさで地底を冒険する教授とその仲間の冒険は、ワクワク・ドキドキで、一気に読めてしまう!古生物学を織り交ぜた教養的な描写は、ヴェルヌならでは。科学好きな人も大満足のSF小説。
作品:地底旅行
著者:H・G・ウェルズ
宇宙戦争
突然やってきた宇宙人が地球を侵略。最初は軍が宇宙人を打ち負かそうと戦闘するも、地球人より進んだ文明を持つ宇宙人に、立ち向かう術を持たないことが明らかにー。パニック状態・絶望の中で、人はどうなるのか、非常に深い洞察が得られる小説。生き残るために闘うか、それとも、とにかく逃げるか。それでも、家族が襲われたら….
火星人は「タコ」のような容姿というイメージがあるが、このこのイメージは本作によるもの。そのぐらい影響力があったSF小説!登場人物の恐怖に、読者も心臓がキュッ~と締め付けられる!
作品:宇宙戦争
著者:H・G・ウェルズ
東京大地震2023
東京の東は水、西は火の海に。その時、自分はどう行動するか?自宅にいるとは限らない。東京のどの場にいるときには、どう動いた方が生存確率を高められるか、小説を読みながら学べる。
防災本では、理路整然と対処法が語られるが、そこには人の「焦り」「痛み」「判断間違い」は描かれない。小説では、愚かな判断・行動をとる人、醜態を見せる人間も描かれる。その追体験もリスクへの備えとなる!
作品:東京大地震2023
著者:柘植 久慶
おうむの夢と操り人形
昨今のAI技術の進化は目覚ましい。しかし、それもロボットに警戒感があるのは、たとえ、やさしい声をかけられても、会話を重ねれば、自分を深く理解してくれる相手になり得ないとわかるから。
では、どんな会話なら、人間はロボットを快く受け入れるのかー。それが「オウム返し」。ロボットが経営トップになっても会社は機能するのか!? 機能するなら、そのとき人はロボットとどんな関係を築くのか?ロボットと人が共に暮らす未来に興味がある方におすすめ!
作品:おうむの夢と操り人形
著者:藤井太洋
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笑える!着眼点・発想が面白い! 「エンタメ小説」
最後は臼が笑う
主人公は、ろくでなしな男に引っかかり続けてきた関西人・公務員の桜子。しかし、ダメ男にも「1点の愛らしさ」があるもので、それを彼らの中に見出すことが生きがい。しかし、ある日、出会ってしまった「一分の隙もない完全な悪の男」。
女性の自尊心を傷つけることを続ける男にどう立ち向かうか!予想外の展開に笑い😝
作品:最後は臼が笑う
著者:森絵都
わたしは愛される実験をはじめた。
本作の特徴は、単に小説にとどまらない認知額を応用した「恋愛テクニック」が学べること。レッスンのまとめページもあり。実際の恋愛に使えるかどうかは別として、知っておいて損はない😝ストーリーも軽快で面白い!
作品:わたしは愛される実験をはじめた。
著者:浅田悠介
雨の日も晴れ男
「神が大事な気づかされる」という通常なら逆の発想が面白い。アレックスのバカがつく明るい思考からは元気がもらえる!
作品:雨の日も晴れ男
著者:水野敬也
天上の飲み物
主人公の後藤は酒屋の二階に住む大学生。しかし、それは世を忍ぶ仮の姿。「吸血鬼」は、死なない、死ねないからこその悩みがある。女性とのお付き合いもその一つ。
サクッと読める超短編。ユーモラスでちょっとせつない恋物語。
作品:天上の飲み物
著者:三浦しをん
なるへそ
リズムよく展開する短編謎解き小説。ストーリー全体が落語の小話のようで、人間味に溢れる。しかも、最後の最後のオチににんまり😆 落語ファンにもおすすめしたい。普段のゴリゴリのビジネス小説・ミステリー小説とは違う池井戸潤さんの作風も楽しめる。
作品:なるへそ
著者:池井戸潤
君と夏が、鉄塔の上
中学生の幼さと成長。彼らの初々しさと夏の空の青さがマッチした情景が目に浮かぶ作品。作者ご自身が「鉄塔オタク」で、鉄塔への愛が溢れる💕
田んぼに鉄塔が連なる風景。子供時代を過ごした、田舎の夏休みの思い出がいい思い出としてよみがえった!
作品:君と夏が、鉄塔の上
著者:賽助
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自分を変えたい!やる気がUP!「自己啓発小説」
チーズはどこへ消えた?
「チーズ」とは「幸せ」の象徴。良い仕事、愛情あふれる関係、お金、所有物、健康、または精神的な平和などのメタファー。「幸せ」を手に入れるために大事なことがわかるAmazon史上最大の大ベストセラー。
作品:チーズはどこへ消えた?
著者:スペンサー・ジョンソン
仕事は楽しいかね?
試すこと、日々変化が必要であること、偶然を見落としていることなど、「私」は老人との会話で、自分の考え方が間違っていたことに気づかされる! 自分を振り返る「私」の姿は、仕事に不満を持つあなたと重なるはず!自分を変える1冊に!
作品:仕事は楽しいかね?
著者:デイル・ドーテン
夢をかなえるゾウ
賢者の書
そんなあなたに「生まれ変わるきっかけ」を与えてくれる1冊。
作品:賢者の書
著者:喜多川泰
運転者
こんな言葉が思わず口から出てしまう、仕事に悩み、自分の人生・生き方に疑問を感じている人に勧めたい。読み終わるころには、報われない人生なんてない!と腹落ちし、心からの「生きる力」「感謝の心」が沸いてくる!
作品:運転者
著者:喜多川泰
ライフトラベラー
ただし、人生を変えてくれる大切な経験・体験を与えてくれた貴重なチャンスだったと気づいたのは、5年・10年と随分時間が経過してからのこと。本書はそれを、読むだけで気づかせてくれる。
思っていても、行動しなければ始まらない。不自由な海外旅行に出かけよう!準備万端・荷物万端で出かける必要なんてない。小さな荷物だけ持って飛び出そう!
作品:ライフトラベラー
著者:喜多川泰
株式会社タイムカプセル社
人生は山あり谷あり。順風満帆の期間は短く、人生につまづきを感じつつ悶々と過ごす日々、自分らしく生きていないと感じる期間が圧倒的に長い。人生、再出発したい、そんな思いを持つ人たちに必要な「心に火🔥を灯してくれる言葉」と「気づき」が溢れる!最近の自分は「やる気がない」と思っている方にもおすすめ。
作品:株式会社タイムカプセル社
著者:喜多川泰
成長マインドセット
ストーリーで、「成長とは何か」、「成長を阻害するもの・加速するものは何か」を指南。読めば、なぜ自分が、思うように目標に到達できずにいたに「はっ」とさせられる。
人生、何度となく読み返し、自己成長に活かしたい1冊。
作品:成長マインドセット
著者:吉田行宏
四つ話のクローバー
どの話も面白くためになりますが、私が最も好きなのは「第二話」。大みそかの夜。「紅白歌合戦」をはるかに凌ぐ視聴率番組「ハッピーコロシアム」での最終決戦。『日本人はどう生きたら幸せになれるのか?』の熱いバトルを繰り広げられる。最終決戦で勝つのは、『感謝』で幸せに包まれる 天海氏 VS 『ワクワク』が興奮・原動力の源!真田氏か!?文句なしの面白さ!
作品:四つ話のクローバー
著者:水野敬也
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お金・金融について学べる「経済小説」
おカネの教室
リーマン・ショック(強欲資本主義)から、「かせぐ/ぬすむ/もらう/かりる/ふやす」とは、長期投資、格差問題など、中学生でも分かる平素な言葉でストーリーで「おカネの教室」が展開。
中学生の時に同じような学びがあったら、もっと早くからお金と賢く付き合えたのに!と、悔しさすら感じてしまう!金融リテラシーが低いとお感じの方は、大いに学びあり!
作品:おカネの教室
著者:高井浩章
バビロンの大富豪
1920年代に書かれたマネーが学べる不滅の名著。>社会背景、経済情勢等々大きく変化した100年後の現代でも通用する「財を成すための不変の法則」がココに。蓄財のためだけでなく、幸福な人生を手に入れるためにも役立つ!
作品:バビロンの大富豪
著者:ジョージ・S・クレイソン
塩漬投子は損切りしない
舞台設定が面白い。ストーリーを楽しみながら、経済、国家政策、株式投資、特に、仕手戦心理についても学べる!
作品:塩漬投子は損切りしない
著者:アノニマス文庫
トップ・レフト 都銀vs.米国投資銀行
今でこそ、時々耳にする敵対的買収(TOB)など、食うか食われるかの熾烈な戦いが、緻密、かつ、リアルな筆力が描かれる。発刊から月日が経過しているものの、臨場感を感じながら面白く読める!
作品:トップ・レフト 都銀vs.米国投資銀行
著者:黒木亮
巨大投資銀行
投資のプロたちが繰り広げる駆け引き・複雑な取引が見どころ。投資銀行の内幕をスピード感とリアリティをもって描き出す、国際経済小説の金字塔!
作品:巨大投資銀行
著者:黒木亮
会社を潰すな!
ストーリーを通じて、「決算書の読み方」「マーケティング」「マネジメント」の基本も学べる!経営を学びたいビジネスマンにおすすめ。
作品:会社を潰すな!
著者:小島俊一
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読んでおきたい名作「日本の文豪 純文学」
人間失格
主人公は、東北の大金持ちの息子・大庭葉蔵。散財し、女を抱き、廃人同様のモルヒネ中毒に。
自分への価値を見いだせず、努力より「ラク」を求め、酒、女、たばこ、薬、ギャンブルに依存し、自堕落な主人公の大庭葉蔵の自堕落さ。読者は、葉蔵の弱さ(の一部)が自分と重なることに気づかされる。
人間の内面をえぐる表現とストーリーに、ただただ脱帽。文豪、太宰治の代表作!日本人なら読んでおくべき1冊。
作品:人間失格
著者:太宰治
斜陽
没落していくある貴族の家庭を描いた太宰治の代表作。「斜陽族」という意味の言葉を生みだすほどの影響力があった作品。
時代の変わり目、生き方を変えない者は、淘汰され、没落してしまうとストーリーを通じて教えられる。過去の栄光にすがることなく、変化して生きよう。
作品:斜陽
著者:太宰治
こころ
人間の内面を描いた、夏目漱石の名作。
エゴイズムと心の機微、そして、心の葛藤。小学生の私には本作の良さが分からなったが、大人の今なら、多くの人に読み継がれるかが分かる。日本で、最も読まれた小説1位・2位を争う作品(もう1冊は「人間失格」)。教養としても読んでおきたい。
作品:こころ
著者:夏目漱石
吾輩は猫である
あまりにも有名な夏目漱石の代表作であり、処女作。猫を通じて、当時の社会を批判する小説だが、結末をご存知?
知らない人は結構多い。最後の結末に、(いろんな感情を含んで)「え~!」となること間違いなし。
作品:吾輩は猫である
著者:夏目漱石
山月記
臆病な自尊心と、尊大な羞恥心が、心のうちに潜む虎となり、家族や友人を傷つけ、我を本当の虎にした…
高校の教科書で断片的に学んだだけではこの小説の良さは絶対にわからない。中島敦の文章の美しさは、「天才」。美しい文章で、虎になった李徴の悲痛な叫びを味わいたい。
作品:山月記
著者:中島敦
李陵
作品:李陵
著者:中島敦
細雪
テーマは昭和初期の女性の婚活。4人も姉妹がいれば、それぞれに、幸せな結婚・不幸な結婚・相手の身分など、「結婚」にも差がついてしまう。しかも、名家ともなれば、いろいろややこしさもある…。
上流階級だからこの「女性の結婚」の面倒を、当時の時代背景と共に学びたい作品。
作品:細雪
著者:谷崎潤一郎
痴人の愛
美しいが淫乱・わがままなナオミに翻弄される譲治はまさに「痴人=愚か者」。
若者たちが皆、西洋文化に憧れていた大正時代、女の魔性とそれに跪く男の陶酔を描く。あきれるほどゲスいストーリーにも関わらずも、その世界観に引き込まれてしまう谷崎潤一郎の不朽の名作。
作品:痴人の愛
著者:谷崎潤一郎
羅生門
餓死者が続出し、人の心がすさむばかり時代を生きた人々の心が描かれる。
授業で読むだけでは、本作の良さは分からない。大人になって、文学として通読した時、この小説のすばらしさが改めてわかる。短編なのに凄い読み応え!。
作品:羅生門
著者:芥川龍之介
白痴
今の時代に読んでもかなりセンセーショナルな「表現」と、人間の刹那的、かつ、エゴまみれで二面性のある「心の変化」に強いショックを受けること間違いなし!
作品:白痴
著者:坂口安吾
桜の森の満開の下
怪奇にして、残酷。本作も「白痴」同様、人間のダークサイドが衝撃的なストーリーで描かれる。
作品:桜の森の満開の下
著者:坂口安吾
銀河鉄道の夜
あまりに有名な宮沢賢治の代表作。しかし、この作品も結末どころか、内容すら知らない人多し。ジョバンニは、素敵な体験もするが、結末は…結構悲しい。美しい、そして、切ない!
作品:銀河鉄道の夜
著者:宮沢賢治
D坂の殺人事件
日本における本格推理ホラー小説の草分けである江戸川乱歩による短編探偵小説。「名探偵コナン」の毛利小五郎の名前の由来ともなった世紀の名探偵「明智小五郎」が初めて登場した記念碑的作品。名探偵コナンもいいけど、こちらも読んでみて!
作品:D坂の殺人事件
著者:江戸川乱歩
人間椅子
おぞましい結末に鳥肌必至のホラー小説。
作品:人間椅子
著者:江戸川乱歩
ドグラマグラ
難解、頭がおかしくなるとも言われる不思議な長編ミステリー。「夢Q」という愛称で今でも読者を離さない夢野久作。「日本探偵小説三大奇書」に数えられるなど、時代を超えて多くのファンを獲得。理解は難しいが、じっくり味わいたい「癖」のある作品。
作品:ドグラマグラ
著者:夢野久作
檸檬
31歳という若さで亡くなった、梶井基次郎の不屈の名作。その他作品からも、人間の苦悩、不安、焦燥がひしひしと伝わる。
作品:檸檬
著者:梶井基次郎
桜の樹の下には
桜が美しいのは、樹の下に埋められた動物や人間の死体からの養分が、死体に絡んで養分を吸い取っているからだと、「俺」が桜の美しさの独自理論を説く。なんとも突飛でグロテスクな発想だが、妙に説得力あり。それは、桜にはどこか「妖艶さ」があり、「死」を連想させるからかもしれない。
上述の坂口安吾「桜の森の満開の下」と合わせて読みたい。
作品:桜の樹の下には
著者:梶井基次郎
舞姫
「愛」か「仕事」どちらを選ぶか?は古から変わらぬ男と女の大問題。あなたは、どう思う?自分に問いながら、本作を読んでみてほしい。
作品:舞姫
著者:森鴎外
高瀬舟
殺害は、本当にそれは弟を救うためだったのか?苦しむ弟を見たくないと思う「自分」を救う殺人だったのではないか。安楽死を問う深い小説。
作品:高瀬舟
著者:森鴎外
破戒
日本の悪しき歴史、不都合な真実を知るためにも読んでおきたい。
作品:破戒
著者:島崎藤村
蟹工船
富裕な支配層に虐げられる労働者が直面した過酷な労働の様子が、これでもかと描かれる。
現代社会でも、富裕層と貧乏人の二極化は問題。しかし、軍閥支配の進む昭和初期は、貧乏人は「人」ですらなかった…日本の黒歴史を文学で!
作品:蟹工船
著者:小林多喜二
浮雲
日本の知識階級を、一人の苦悩する人間として描く。旧時代な祖母と、学問に秀でた近代的な娘の対比で、当時の「社会における女性」を描かれている点ポイント。明治期にあって、文章に口語・俗語を取り入れた、「日本初の近代文学」としても名高い。移り変わる日本が垣間見える名著。
作品:浮雲
著者:二葉亭四迷
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世界が認めた!「海外文学」「世界的ベストセラー」
動物農場
作品:動物農場
著者:ジョージ・オーウェル
星の王子さま
作品:星の王子さま
著者:サンテグジュペリ
レ・ミゼラブル
作品:レ・ミゼラブル
著者:ヴィクトル・ユゴー
クリスマス・キャロル
今の自分の生き方はこれでいいのか…と深く考えさせられる小説。
作品:クリスマス・キャロル
著者:ディケンズ
シャーロック・ホームズの冒険
本作は、短編集で最初の1冊としても読みやすい。シリーズ最初の1冊に最適。
作品:シャーロック・ホームズの冒険
著者:アーサー・コナン・ドイル
老人と海
若い時に読んでもつまらない本かもしれない。しかし、人生経験を経て手に取れば、小説のすばらしさに気づかされる。
ノーベル文学賞とピューリッツァー賞を著者にもたらしたベストセラー
作品:老人と海
著者:ヘミングウェイ
車輪の下
しかし、規則づくめな学校生活に耐えられず、少年らしい犯行心に駆り立てられ、様々な抵抗を試みる。同性への恋、ドロップアウト… 少年期の繊細な心を描いた作品
作品:車輪の下
著者:ヘルマン・ヘッセ
変身
毒虫というのは「変わり果てた一個人の象徴」。受け入れないほどに変わり果てた家族を、受け入れ、愛し続けることができるのか?という厳しい現実を見せる、海外文学最高傑作。
現代社会の痴呆・介護問題などを照らし合わせると、全く他人事ではない。人間・家族・愛について深く考えさせられる。
作品:変身
著者:カフカ
マクベス
予言がキッカケで、王になりたいという「欲」に負け、王を殺害を殺害したマクベス。その結果、悪事がバレるのではないかと精神を病むことになる。
人間のダークサイドについて考えさせられる。人間の欲深さ、そして、欲に負け悪事を働き、その後、自分の悪事がバレないかとの精神を病むほど心身が置かされてしまう人の心模様の表現はさすが。読むべき一冊。
作品:マクベス
著者:シェークスピア
ハムレット
「人間という生き物」「復習」「不幸の連鎖」など、人間のダークな面を浮き彫りにする作品
作品:ハムレット
著者:シェークスピア
ピノッキオの冒険
作品:ピノッキオの冒険
著者:カルロ・コッローディ
グレート・ギャッツビー
村上春樹も愛読するアメリカ文学の代表作。いくら裕福でも「愛」を勝ち取れるとは限らない。むしろ、歪んだ愛は危険。もっとやり方はあったはずなのに…第一次世界大戦後の喪失感漂うアメリカ社会の雰囲気が、主人公の虚しさを挽きたてている点も、見逃せない。
作品:グレート・ギャッツビー
著者:フィッツジェラルド
野生の叫び声
バックの目線で、❶人間とはいかなる生き物か、❷覇権争い激しいいぬぞり犬の世界でリーダー犬になるには何が必要か、❸過酷な大自然・過酷の労働かでいかに生き延びるか―。強く、したたかに、生き抜くバックの生き様は、読者に多くの学びを与えてくれる!そして感動も!
作品:野生の叫び声
著者:ロンドン
ハリーポッターと賢者の石
シリーズは80ヵ国で翻訳。もはや内容を紹介する必要もないほどのベストセラー。その他シリーズ 7巻もKindle Unlimited対象。
作品:ハリーポッターと賢者の石
著者:J.K.ローリング
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