- Kindle Unlimitedで読み放題で読めるおすすめの小説を紹介
- 読み放題対象本は、主に月初に入れ替わり
対象本変更に合わせ、本ページ「おすすめ本」は毎月月初に更新
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Kindle Unlimited(キンドルアンリミテッド)は、
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Kindle Unlimited おすすめ小説:紹介ジャンル
読書は、人生に様々なプラスの影響をもたらします。「小説」も読み方次第で単なる娯楽にとどまりません。
物語から「何かを感じる」ことで、「人としての基礎力」が高まります。
- 「人生を追体験」して共感できる
- 「自分と異なる価値観」「多様な感性」に触れられることで、視野が広がる
- これまで興味・関心がなかった分野に興味が持てる
以下では、Kindle Unlimited読み放題対象のおすすめ小説をジャンル別で紹介していきます。
- 2026年9月の推し本
- 深く考えさせられる「社会派小説」
- 芥川賞・直木賞・本屋大賞 他 「文学賞受賞作」
- 生きる辛さ/人とのつながりを描く「ヒューマン小説」
- ページをめくる手が止まらない「ミステリー小説」
- 背筋がゾッとする「ホラー小説」
- 号泣必至「感動小説」「悲しい小説」
- 未来はどうなるのか?深い洞察が得られる「近未来SF小説」
- 笑える!着眼点・発想が面白い! 「エンタメ小説」
- 時空を超えて「歴史小説」
- 自分を変えたい!やる気がUP!「自己啓発小説」
- お金・金融について学べる「経済小説」
📌【ライトノベル】はこちらで紹介👇
Kindle Unlimited 人気ランキング|今、読まれている話題作(9/23更新)
Amazonの「文学・評論」ジャンルから、いま多くの読者に選ばれている人気作品です。
※一部、エッセイ、一部のラノベも含む
※出版社公式配信作品のみ掲載
※Prime Reading対象作品は除外
※割引/還元セールの影響で読まれている可能性もあり
🥀月初では『リバース』『十角館の殺人』などの読み放題対象。あっという間に対象外に…
湊かなえ作品など、Kindle Unlimitedではあまり読み放題対象にならない人気作家は多いです。
人気作家の作品を読むならAudible聴き放題を利用しましょう。
只今、Audible 最初の4か月月額99円キャンペーンも開催中です。
最近は池井戸潤作品など、紙版、Kindle版よりも先行でAudible配信される作品も登場しています。
例えば、直近では原田マハさんの短編集『ハミングバードのいるところ』。
読了しましたが、マハさんらしい作品でした。
季節が変わり、作品が入れ替わりました!
Audibleでは「ハヤブサ消防団」の最新刊が聴き放題に追加され、人気です!
期待を裏切らず、面白いです。
2026年9月の注目本
おいしいごはんが食べられますように
KindleUnlimited読み放題Audible聴き放題
🔗MY書評
《第167回芥川賞受賞》
多様な価値観が入り混じる現代社会を舞台に、“食べること”を通して職場の微妙な人間関係を描いた作品。タイトルや表紙からは穏やかな物語を想像しがちだが、読み進めるほどに、その印象は大きく裏切られる。閉鎖的な職場空間に漂う空気、人間同士の温度差、言葉にならない圧力や歪んだ感情があまりにも生々しく、じわじわと不気味さが迫ってくる。
著者は露骨にメッセージを語るわけではない。しかし、“食”への向き合い方を通じて、働き方や生き方そのものを静かに問いかけてくる。「あなたは、本当に自分の意思で生きている?」——そんな声が聞こえてきそうな、読後に多くを考えさせられる一冊。
作品:おいしいごはんが食べられますように
著者:高瀬隼子
生きるぼくら
引きこもり生活を続けていた青年・麻生洋平の母の失踪。残された年賀状を頼りに、長野・蓼科で暮らす祖母を訪ねる。そこで出会ったのは、認知症が進んだ祖母と田舎の人たち。慣れない田舎暮らしの中で、人生は米づくりや人との交流やに触れながら、失っていた「生きる力」をゆっくりと取り戻していく。
人生を立て直す過程を、食・農・家族のつながりを通して丁寧に描く
原田マハらしい温かな筆致が、過去の痛みを抱えながらも前へ進もうとする洋平の姿をやさしく照らす。過去の痛みを抱えたまま、それでも前へ進もうとする洋平の姿は胸に迫る。「明日から少し頑張ってみよう」と思わせてくれる、心にそっと寄り添う一冊。
八つ墓村 ~金田一幸助ファイル
岡山の山間にある八つ墓村。かつて村人が金欲に狂い、落ち武者を惨殺したという凄惨な伝承が残るこの地に、都会育ちの青年・寺田辰弥が帰郷する。彼の周囲で不気味な死が相次ぎ、村に伝わる「祟り」の噂が再び囁かれ始める。辰弥の出生の秘密、村に渦巻く怨念、そして複雑に絡み合う人間関係——その謎を解くため、金田一耕助が村へと赴く。
因習、血筋、祟りが絡み合う不気味な世界観が読みどころ
横溝正史らしい土俗的な恐怖と、緻密に積み上げられた本格ミステリー。閉ざされた村社会の陰湿さ、伝承が現実を侵食するような不気味さ、そして終盤に向けて明かされる「血の系譜」の真相は圧巻。ホラーと推理小説の面白さを同時に味わえる一冊。
作品:八つ墓村 ~金田一幸助ファイル
著者:横溝正史
女の国会
弟38回 山本周五郎賞受賞
国会の“マドンナ”と呼ばれた与党議員が遺書を残して自殺。彼女と共闘関係にあった野党第一党の高月馨は、死の前日に自らが浴びせた叱責が原因ではないかと世間から激しい批判を受け、辞任の危機に追い込まれる。しかし高月は、朝沼の死に疑問を感じ、真相を探り始める。
政治家、秘書、記者、地方議員――それぞれの立場の女性たちが、男性中心の政治構造の中で理不尽と闘いながら、朝沼の死の意味を浮かび上がらせていく。
政治のリアルな不条理と、女性たちの矜持が交錯するドラマ性
政治の世界で女性たちが直面する嫉妬、偏見、駆け引きなどを巧みにミステリーに織り込む。政治小説としてのリアリティと、謎を追うミステリーの面白さを同時に楽しめる一冊。
身から出た闇
「創作」そのものが恐怖に変わる連作ホラー
短編集の依頼を受けた作家・原浩。彼が書き上げるのは、SNSにまつわる恐怖や日常の影に潜む怪異を描いた短編。しかし、原稿を提出するたびに担当編集者が精神の異変に襲われ、休職や退職へと追い込まれていく。やがて創作と現実が奇妙にリンクし、物語は「書くこと」そのものが恐怖の装置となって進んでいく。
モキュメンタリー風の構成が、不安と恐怖を増幅
各話が独立したホラーとして成立しながら、全体を通して現実を侵食する一本の線でつながっていく。SNS、橋、エレベーターなど身近な題材が恐怖へと変わっていく描写も秀逸。読み終えたあとも、日常のどこかに「闇」が潜んでいるような、不気味な余韻が残る一冊。
剣持麗子のワンナイト推理
どんな依頼も鮮やかに片づける麗子。亡くなった町弁のクライアントを引き継いだことから、一般民事の相談まで抱え込む羽目に。しかも深夜になると、奇妙な依頼が次々と舞い込む。朝までに解決しなければならない難題に、麗子は持ち前の行動力と推理力で挑んでいく!
キャラクターの魅力と推理の爽快感を存分に楽しめる人気シリーズ
シリーズ累計100万部突破の人気作。各話が独立した事件として楽しめる一方、物語全体を通して一本の線につながっていく構成も巧みである。深夜ならではの不穏さに、麗子のコミカルな言動が絶妙に絡み合う!
作品:剣持麗子のワンナイト推理
著者:新川帆立
じんかん
三千円の使いかた
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🔗MY書評
木曜日にはココアを
喫茶店「マーブル」の店主と、そこに集う人々の小さな物語が連なる連作短編集。毎週木曜日にココアを飲みに来る女性をきっかけに、仕事や恋愛、人間関係など、それぞれの悩みを抱えた人々の物語が静かに動き始める。一話ごとに主人公は変わるものの、登場人物たちが少しずつ交差し、最後にはすべての物語が美しくつながっていく。
何気ない日常に潜む「小さな幸せ」と「人との縁」を丁寧に描く
言葉選びや人物描写が繊細で、何気ない会話やささやかな優しさが次の誰かへと受け継がれていく展開に心が温まる。「今日も少しだけ誰かに優しくしてみよう」と自然に思わせてくれる、癒やしに満ちた作品。
深く考えさせられる「社会派小説」
スター
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🔗MY書評
「評価」と「承認」に翻弄される人々の姿を描いた社会派小説
一貫して「時代の空気」を描いてきた朝井リョウ。そんな著者がSNS時代に蔓延する「評価社会」の歪みを鋭く切りとる。そこでは、作り手も受け手も知らぬ間に構造へと絡め取られていく。あまりにも現実と地続きの設定が、読者の胸に突き刺さる。
評価がどのように流通し、人の感性や価値観を歪めていくのかを容赦なく描き出す
承認を求め続けることで、自分自身の軸すら揺らいでいく恐ろしさ。物語はやがて、「評価とは何か」「自分とは何か」という本質的な問いへと読者を導く。読後も思考が止まらない、鋭く深い一冊。
HACK
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🔗MY書評
橘玲らしさ炸裂!の社会派小説
ビットコイン、マネーロンダリング、国家権力、公安、北朝鮮のハッカー集団、東南アジアの裏社会――ニュースで目にする断片が、すべて一つの物語として結晶化した作品。
舞台は物語の舞台は、タイ・バンコク。税制の抜け穴、移住者コミュニティ、国際犯罪ネットワークが交差する都市で、天才ハッカーの主人公は資金洗浄を依頼される。
本書が突きつけるのは「世界はバグだらけだ」という事実
税制も、金融システムも、サイバー空間も、国家権力も、完璧ではない。だからこそ、知識と技術を持つ者は、そのバグを利用して自由を手に入れることができる。一方で、「知性は人を自由にするが、同時に世界を歪める力にもなる」という危うい真実をも突きつける!
殺人出産
KindleUnlimited読み放題🔗MY書評
「命の価値」「倫理・正義」を問う衝撃作
少子化対策として「殺人出産制度」が導入された未来社会。主人公の姉は「合法的に人を殺すため」に出産を繰り返す。恋愛や母性ではなく、殺人という目的のための出産。制度を当然のものとして受け入れる社会と、それに違和感を抱く人々の姿を描く。
極端な設定で現代社会の倫理を問う
物語の世界は、我々の常識では、命を生む行為と命を奪う行為が制度として結びついた、異様な世界。制度として“日常化した合法殺人”が、倫理や常識の危うさを浮き彫りにする。生命の価値、国家と個人、社会の正義とは何か——思考実験的ディストピアな世界が、読者に多くを考えさせる!
六人の嘘つきな大学生
《本屋大賞2022 5位》
人気企業の最終選考に残った6人の就活生による極限の心理戦を描くミステリー。1か月かけてチームとして準備を重ねた彼らに突きつけられたのは、「合格者は1人だけ。しかもそれを自分たちで決めろ」という残酷なルール。さらに当日、「○○は人殺し」という告発文が配られ、疑念と裏切りが連鎖していく。
嘘が嘘を呼び、真実が歪んでいく緊迫の展開
6人それぞれの過去と罪が暴かれるたびに、状況は二転三転。誰を信じるべきか分からないスリルと、巧妙に仕掛けられた伏線が一気に回収される快感がたまらない。さらに物語は9年後へと続き、真相は予想を裏切る形で明らかになる。息もつかせぬ展開に、ページをめくる手が止まらない!
作品:六人の嘘つきな大学生
著者:浅倉秋成
問題。 以下の文章を読んで、家族の幸せの形を答えなさい
つの受験を通して、家族の本当の姿が浮かび上がらせる物語
小学六年生の十和は、明るい母、優しい父、かわいい妹に囲まれた家庭で暮らしている。しかし心の奥には、言葉にできない満たされなさを抱えていた。中学受験という大きな選択を前に、家族からの期待や自分自身の本音に揺れながら、十和は「家族の幸せとは何か」という問いと向き合っていく。
受験を題材に、家族の距離や愛情の形を描く
受験の緊張感と家族の成長。親の願いと子どもの思いがぶつかり合い、互いを理解していく過程が胸に響く。自分にとっての幸せな家族の形を考えさせられる感動作。
地球にちりばめられて
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🔗MY書評
国に頼らず、個として生きる姿を描く現代社会派小説
祖国を失ったHirukoは、大陸で生き延びるために、自分だけの言語を生み出し、同じ母語を話す仲間を探す旅に出る。設定だけを見れば、国家消滅・難民化という重たいディストピア。しかし本作には、悲壮感はほとんどない。
描かれているのは、拠り所を失ったあと、どう生きるか—。国に頼らず「個」として前を向いて生きる人の姿。
難民が世界中に溢れる現代。災害大国・日本も、決して“安全地帯”とは言い切れない。その時、自分は前向き生きられるか——本書は、そんな問いを突きつけながら、それでも人は 環境が変わっても、生き抜く力があることを示す。
また、「言語」「母国語」の大切さにも多くの気づき。未来が不安な時代だからこそ、今、手に取りたい一冊。
作品:地球にちりばめられて
著者:多和田葉子
海と毒薬
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🔗MY書評
その一言で、人はどこまで残酷になれるのか。
実際の事件をもとに描かれる戦争小説
舞台は、太平洋戦争末期。実際に起きた「九州大学生体解剖事件」をモデルに描かれる、衝撃の物語。捕虜となったアメリカ兵を前に、医師たちは「研究」「国家」「使命」という名目で、“人としての一線”を越えていく。
本作が描くのは、“生きている人間を殺すこと”に、どう折り合いをつけてしまうのかというリアル。
最初は葛藤していたはずの良心も、やがて麻痺し、沈黙し、消えていく——。
恐ろしいのは、彼らは本来、良心のある「普通の人」であること。死に慣れ、罪に慣れ、倫理を手放していく人間の姿に、背筋が凍る。
人間の弱さ、正義の危うさ、良心が壊れる瞬間を容赦なく突きつけてくる1冊。重く、苦しいが目を背けてはいけない“覚悟して読むべき名作”
世にも奇妙な君物語
日常のすぐ隣にある不穏を描く連作短編集
就活、自己啓発、マッチングアプリ、推し活——
現代的なテーマを軸に、「うまく生きたい」と願う登場人物たちが、気づかぬうちに奇妙な領域へ足を踏み入れていく。各話は独立しつつもゆるやかに結びつき、やがて意外なかたちで収束する構成が光る。
違和感の仕込みと、鮮やかな伏線回収が秀逸軽やかな語り口の裏で緻密に張り巡らされた違和感。何気ない一言や設定が終盤で意味を反転させ、読者の認識を揺るがす。現代社会の息苦しさや同調圧力を映し出しつつ、エンタメとしての切れ味も抜群。読後、見慣れた日常が少しだけ不確かに見えてくる一冊。
富士山
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本心
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今からそう遠くない未来、私たちが直面するかもしれない問いを提示してくれるヒューマンミステリー
舞台は、少子高齢化と経済格差が極端に進み、人々の「生と死」に対する価値観は大きく揺ら近未来の日本。個人が自ら「死」の時期を選ぶことができる「自由死」が合法化されている。そんな世界で、自ら「自由死」を望んだ母。主人公はVRで蘇った母との生活を通じ、自分が知らなかった母の思考・交友関係を知り、強い違和感を抱く。こんなのは、母じゃないー。
どれだけ技術が進化し、社会のかたちが変わっても、やはり大切なのは「心」。本作は、登場人物たちの内面を深く掘り下げ、「人間の本質」を描く。非常に哲学的。その一方で、テクノロジーや資本主義格差社会の光と影を描く。読後、静かに深く考えさせられる哲学的な小説。テクノロジーと倫理、愛と孤独、そして生の意味など、深い読書をしたい方におすすめ。
護られなかった者たちへ
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胸が潰れる社会派ミステリー。映画より原作に圧倒的に涙
舞台は震災から9年後の仙台。福祉保健事務所の元幹部が餓死させられるという異様な連続殺人が起こる。捜査の中で浮かび上がるのは、生活保護を求めながらも拒まれ続けた人々の過酷な悲劇だった——
貧困が生む犯罪の連鎖
制度に縛られる行政、忖度に従う現場、助けを求めても届かない声。作中には”単純”な悪役が存在しない。だからこそ、護られるべき人が切り捨てられた現実が、読者の心に重くのしかかる。
円安・物価高・非正規雇用が広がる今の日本に、この物語は直結している。「貧困は何を生むのか」を静かに、しかし鋭く問いかける。。涙なしでは読めない!
作品:護られなかった者たちへ
著者:中山七里
境界線
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東日本大震災を“人生の境界”として背負った人々の運命を描く社会派ミステリー
2011年3月11日が「人生の境界」となった人たちの人生を描いた作品。人々の運命を描く社会派ミステリー。震災によって家族や仕事、住む場所を奪われた人々は、それぞれの喪失を抱えながら再生の道を模索する。しかし復興の裏側では、新たな利権や不正が渦巻き、人間の欲望と弱さがあらわになっていく。
震災のその後に続く“復興の闇”まで踏み込み描く
震災によって人生に狂いが生じた登場人物たちの人生を折り重ねて描くことで、「越えるべき境界」と「踏みとどまるべき境界」を読者に問いかける。胸を締めつけるような現実がそこにはある。
鯖
《第32回山本周五郎賞候補作》
かつて勇名を誇った一本釣り船団「雑賀衆」は、時代に取り残され衰退の一途をたどっていた。そんな彼らに舞い込んだ起死回生の“儲け話”。だがその選択は、仲間同士の疑念や欲望を呼び覚まし、やがて取り返しのつかない崩壊へとつながっていく——。
読みどころは徹底的に容赦のない“人間の業”の描写
漁師たちの汗と潮の匂いが立ち上がるような生々しい描写。そして、“成功物語”に見せかけて一気に暗転する展開。怒涛の破滅劇で、善悪の境界が崩れ、人間の弱さ・欲深さ・愚かさがむき出しになる。赤松作品らしい容赦のなさが快感に変わる。重厚でクセの強いハードノワール小説。
マルチの子
第四回細谷正充賞 受賞作
主人公・鹿水真瑠子は、賢い姉と愛らしい妹に劣等感を抱き、何をやっても続かない21歳。ある日、バイト先で見つけた「磁力と健康セミナー」の貼り紙が、彼女の人生を一変させる
合法的なネットワークビジネスに足を踏み入れた真瑠子。組織内での成功や仲間からの賞賛に承認欲求が満たされ、次第に深みにはまっていく。しかし、その先に会ったのは破綻と借金地獄だったー。
マルチ商法の構造や勧誘の手口、そして人間の心理的弱点をリアルに描写。特に、承認欲求や自己肯定感の低さ、他人軸で生きることの危うさが「誰もが陥りうる罠」として描かれる。ラストに読者の予想を覆す展開が。単なる被害者としての真瑠子像が揺らぎ、読者に深い衝撃を与える!
総理にされた男
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政治・経済・官僚・国防 ——”日本の現実”に切り込む濃密な政治小説
しばらくの間でいい。総理の替え玉をやってくれないか—総理に瓜二つの容姿を持つ売れない舞台役者・加納。ある日、突如として連れられた先で官房長官から告げられたのは、意識不明に陥った総理の“替え玉”を務めるという極秘任務だった——。政治・経済が苦手な人にもこそ読んでほしい権力闘争、官僚機構、経済政策、安全保障まで、日本の現実と重なるテーマが次々と描かれる。。フィクションでありながら、現実のニュースと地続きで考えられるのが本作の魅力。難解さに寄りすぎず、熱量のある展開でぐいぐい読ませるため、政治に苦手意識がある方でも自然と理解が深まる。関心のある方であれば、より一層多くを考えさせされる一冊。
動物農場
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🔗MY書評
権力者と愚民の全構図を暴く世界的名著
人間の搾取から自由を求めて蜂起した動物たちは、理想の共同体を目指して人間を追放する。しかし、やがて新たな権力者が台頭し、再び独裁へ——。支配者と従属する大衆の構造を強烈に暴き出す政治寓話
ルールの書き換え、プロパガンダ、恐怖による統制、都合のいい“敵”の創出など、権力が大衆を操る手口を体系的に提示。現代の政治、メディア、SNS世論にもそのまま当てはまる普遍的な構造が描かれる。
権力はなぜ腐敗するのか、大衆心理は何に左右されるのか──
社会の脆さを深く考えさせられる。特に、「真面目で能力の低い者ほど、権力者に都合良く利用される構造」は現代社会に通じる。
作品:動物農場
著者:ジョージ・オーウェル
芥川賞・直木賞・本屋大賞 他 まず読みたい 「文学賞作品」
平場の月
KindleUnlimited読み放題🔗MY書評
【山本周五郎賞を受賞/2025年11月映画公開】
50代の男女が再会し、静かに始まる切ない物語
離婚、病、死別、介護、孤独――中年期に押し寄せる現実を真正面から描きながらも、その中に確かに存在する“優しさ”をすくい上げた、大人の恋愛小説。出世や成功とは無縁の二人の人生に築かれた「無駄話の会=互助会」が、病や困難に押しつぶされそうな心を支え、寄り添う力となっていく。
人を思うこと、愛すること、生きること――
どんな年齢になっても、誰かを想う気持ちは尊いものだと、この物語は静かに教えてる。映画化で注目を集める今こそ手に取りたい、大人の心に深く染み渡る一冊。
さよならドビュッシー
《このミス大賞2009 大賞受賞作》
ミステリー小説らしからぬ装丁に不思議を感じながらも読み始めると…. 再起不能と言われながらも、夢を捨てずリハビリと猛練習に挑む少女の姿。まるで本からピアノの音が聞こえてくるような錯覚に陥る。あれ?これ、ミステリーではなく感動譚?と戸惑いながら読み進めると。さすが、どんでん返しの帝王!
祖父の遺産を巡る陰謀、不審な事件、そして──明かされる驚愕の真実。
音楽の美しさと人間の業。そして、読み返し必須の巧妙な伏線とトリック!音楽好きにも、謎解き好きにも、心に残る一冊!
作品:さよならドビュッシー
著者:中山七里
ある男
第70回読売文学賞受賞作、キノベス!2019第2位
弁護士・城戸は、依頼人・里枝から「ある男」の調査を依頼される。幸せな一家を襲った夫の事故死。そんな里恵にもたらされた事実は、夫・大祐が全くの別人だったという衝撃の事実だったー
「戸籍制度」「差別」「家族関係」など、日本社会が抱える構造的な問題にも鋭く切り込む、単なる単なる“謎解き”で終わらない骨太な文学作品。ある男を追う城戸を通じ、読者自身も「自分とは誰か?」を問われることになる。
著者・平野啓一郎さんが様々な作品でテーマとする「分人(=人は関わる人によって異なる“自分”を持つ)」という考えが、本作でも色濃く練り込まれている。正体を偽って生きた「ある男」も、嘘をついていたのではなく、「別の人生をやり直したかった」だけだったのではないか。「人とは何か?」を深く問う、哲学的な作品。
銀河鉄道の父
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🔗MY書評
宮沢賢治の父・宮沢政次郎は息子にどんな思いを描き、成長を見守ったのかー
町会議員を務める地元の名士でもある父。一方、賢治は身体が弱く、家業を継ぐ度量を持ち合わせない不祥の息子。厳格な父であろうとするも、看病・仕送り、仕事選択の自由を許すなど甘やかしてしまう。
賢治は『雨にも負けず』などの作品の印象から、真面目で繊細な人物イメージがあるが、本作では自由奔放な変わり者。日本を代表する文豪・宮沢賢治の印象がガラリと変わる。また、病に倒れた妹・トシに自作の物語を読み聞かせるなどの優しさも。トシに文筆の才を褒められたことが、賢治が世に作品を出すきっかけとなるなど、この家族があったからこそ、後世に残る文学が生み出されたことが描かれる。無名だった作家・宮沢賢治を支えた父と家族の愛の物語!
僕は、線を描く
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🔗MY書評
夜は短し歩けよ乙女
流
第153回直木賞受賞作
1960年代の台湾を舞台に、主人公は祖父の不可解な死の真相を追いながら、自らのルーツと向き合っていく。そこには、家族が背負ってきた歴史と、時代に翻弄された人々の哀しみが静かに刻まれていた。
中国大陸から渡った家族の過去、政治的混乱、裏社会との関わり——
個人史と時代史が重なり合い、物語は深みを増していく。そこに描かれるのは、喪失や孤独、誇り、そして生き抜こうとする人間の強さである。
過去を知る痛み過去を知る痛みが、未来を照らす
過去を知ることは、ときに胸を締めつけるほどの痛みを伴う。しかし、その痛みと向き合うからこそ、人は前へ進む力を得る。本作は、ルーツを探す旅を通して「生きる意味」を問いかける。ミステリー性と人間ドラマ、歴史性を併せ持つ、深い余韻を残す一冊。
密室黄金時代の殺人 雪の館と六つのトリック
密室殺人好きに
「密室」「館」「トリック」――
この三語に心が躍るミステリ好きなら、間違いなく惹かれる一冊。舞台は“密室なら無罪”という判例が存在する日本。雪山の孤立した「雪白館」で、次々と起こる密室殺人。そして、その難事件の挑むのは主人公・葛白香澄。過去の事件と現在の謎が絡み合い、物語は思わぬ方向へ展開していく
次々に飛び出すトリックは、驚きと納得の連続。イラスト付きの新設設計で、謎解きが苦手な人にも読みやすい。純粋に“謎を解く楽しさ”を味わいたい人に強くおすすめ!
悪い夏
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🔗MY書評
Aではない君と
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🔗MY書評
吉川英治文学新人賞受賞作
同級生殺害の容疑で逮捕された14歳の息子・翼。しかし翼は、なぜ殺したのかを決して語ろうとしない。沈黙を貫く少年。家族は真実を求めながらも、世間の厳しい視線にさらされることになる。
やがて、時を経て少しずつ明らかになる事件の真相。胸を締めつけるような展開の先に待つラストは、涙なしでは読めない。
少年犯罪における「更生」とは何か
被害者遺族の痛み、加害者家族の苦悩、そして贖罪のあり方——。
罪を償うとはどういうことなのか。本作は、読者に重い問いを突きつける重厚な物語
さらに、加害者家族と被害者遺族の双方を追い詰める社会の視線にも鋭く切り込む。社会が向き合うべき責任とは何か。読み進めるほどに、簡単には答えの出ない問いが胸に深く残る。
生きる/人とのつながりを描く「ヒューマン小説」
ヴィクトリアン・ホテル
お忍びで滞在する女優、文学賞を受賞作家、ホテルとの最後の思い出を作りに来た老夫婦、そして彼らを見守るベルマン。それぞれの人生が、閉館前のホテルで交差する。高級ホテルに集まるのは、決して“成功者”だけではない。
ここには、逃げ場を求める人、最後の望みを託す人も。それぞれに、ここに集ったドラマがある。
騙されるのは、誰か
本作は巧妙な仕掛けが張り巡らされた長編ミステリー。帯にある「二度読み必至」の言葉どおり、物語が進むほど読者の認識は揺さぶられていく。ヒントは“叙情ミステリー”。人生ドラマ・情景描写の中に、静かに罠が仕掛けられている。
終盤に近づくほど、「あれ?」という違和感に包まれるはず!
作品:ヴィクトリアン・ホテル
著者:下村敦史
さいはての彼女
荒んでいた心が洗われ、人は何度でもやり直せる、と前を向いて歩いて行こうと涼香は思う。その清香の想いが、読者の心にも深く染み入ってくる!私が大好きな小説の1冊。旅行好きにはたまらない。人生につまづき、「私は何のために頑張ってきたのだろう…」と思ったとき、ぽつんと取り残された気分とき、読みたい1冊!旅好きな私が大好きな小説。旅に出かけたくなる!
三人屋
キッチン常夜灯
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どうしても生きてる
生きづらい人生に葛藤しながらも生き抜く人々姿を描いた、全6編の短編集
押し付けられる正しさ、ルール、諦め、非正規雇用、負け組…
人生には、自分ではコントロールできないことで溢れている。そんな「ままならない人生」でも折り合いをつけて生きていくしかないという、著者のメッセージを感じる1冊。時に、心にグサッと突き刺さったり、胸がぐっと苦しくなったりした言葉が、作品の随所に並ぶ。
どの作品も痛い。特に、いわゆる「ゆとり世代」と言われた世代にずしりと来る。正直、読んでいて辛くなる。しかし、それでも先を読みたい、主人公がどう心の折り合いをつけ、最後を迎えるのか知りたい。そんな想いで一気読み。
個人的に最も痛みを感じたのは『そんなの痛いに決まってる』。誰もが、もがき、生きているー。そう、生きるって、大変なのだ。
すぐ死ぬんだから
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終わった人
幸福な食卓
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この「当たり前の幸せ」を疎かにしていないかー
本作の舞台は、父が自殺に失敗したことで、随分ヘンな家庭になってしまった中川家。予備校でバイトしながら大学浪人生を送る父、家出し一人暮らしをしながらも家族に料理を届けに来る母、元天才児なのに人生を放棄してに暮らす兄、そして、主人公の佐和子。傍からはかなり不幸な家庭環境ながら、中川家の面々は今の生活を楽しみ、一緒に食卓を囲む。そこに起きた、不幸な事故死ー。それぞれが切なさ・心配・不安を抱えながらも、再びつながり、再生していく家族の姿を温かく描く。
傷ついた心をささえてくれるのは「家族のつながり」と「温かい食卓」。「当たり前の幸せ」の大事さに改めて気づかせてくれる、とても温かい小説!すごくいい。絶対、読んで欲しい。
水やりはいつも深夜だけど
本作は「子育て」✕「植物」をテーマとした6編からなる短編集。家族・友情・愛・孤独など、日常生活で苦しい思いをしている男女の「心の痛み」が描かれる。
ママ友の人間関係、育児疲れを原因とする夫婦間の衝突、父であると同時に「一人の男性」である夫、病気発覚をきっかけに衝突する母と祖母など、読者は作品の中に自分の気持ちを重ねてしまうはず。
個人的に一番印象に残った作品はママ友を描いた「ちらめくポーチュラカ」。なぜ、人は、無理して自分を偽ろうとするのか…と、とても胸が痛くなった…
作品:水やりはいつも深夜だけど
著者:窪美澄
一億円のさようなら
お金と自由、家族と孤独、過去と未来。人生の岐路に立つとき、人は何を選ぶのか?
加能鉄平は妻・夏代の驚きの秘密を知る。30年前、妻が引き継いだ巨額の遺産。哲一のまま預けられていた額、48億円。家族や会社を信じられなくなった52歳の男が、妻の隠し遺産をきっかけに「もうひとつの人生」を歩み出す、再生と決断の物語。
家族の秘密、裏切り、そして金。重くなりがちなテーマを、軽快に描く。ラストには、夫婦や家族の「顔の多面性」に気づかされ、思わず自分自身の「人生」、そして、「人生の選択」を問い直してしまう――そんな余韻が心に残る一冊。
物語の舞台は金沢。リアルな街並みの描写は、かつて訪れた読者には懐かしさを、まだ知らない人には旅情を書き立てる!
いのちの初夜
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こころ
後悔病棟
33歳の医師・早坂ルミ子は末期のがん患者を診る医師。しかし、「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルを貼られ、悩み中。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の心の”後悔”が聞こえてくる。「過去に戻って、もう一度、人生をやり直したい」とー
患者が生きたかった「もう一つの人生」が聴診器を通じて聴こえてくる。芸能界デビューの夢、後悔の分かれ道となったあの瞬間、あの時に別の選択をしていたら….。誰もが、叶えられなかった夢や、後悔することになる選択をしてしまった分かれ道がある。本作を読むと、誰もが自分のこれまでの人生、そして、これからを考えてみたくなる!
タクジョ
新人女性ドライバーの日常を描くお仕事小説
大学卒業後、志望通りタクシー会社に入社した新人ドライバー・高間夏子。女性客が安心して乗れるように——その思いから、女性比率わずか3%の業界へ飛び込む。無賃乗車や危うい客、両親の離婚といった現実に向き合いながらも、個性豊かな先輩や同期、家族に支えられ、“タクジョ”として日々を走り続ける。
淡々とした日常に、確かなドラマ
タクシーという密室では横柄な客も多い。しかし、ふと心を救ってくれる人もいる。大きな事件は起きない。それでも、仕事を通じて、一人の女性が形作られていく様子に、人間ドラマを見る。
ページをめくる手が止まらない「ミステリー小説」
殺人事件に巻き込まれて走っている場合ではないメロス
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暴君に処刑を宣告されたメロスが、親友セリヌンティウスを救うために走る——
誰もが知る『走れメロス』の物語をベースにしながら、本作は予想の斜め上を突き進む。道中でメロスは次々と殺人事件に巻き込まれ、そのたびに容疑者扱いされ、犯人捜しをする羽目に。嵐や山賊にも襲われ、暴君の元に戻れば今度は新たな展開が。とんでもない展開に思わず吹き出してしまう。
息つく暇もないドタバタ劇と、五条紀夫ならではのキレのあるユーモアが秀逸
シリアスなはずの状況が次々と笑いへ転化されるテンポの良さは抜群。しかも単なるパロディでは終わらず、人間の正義や友情、歴史の見方にまでさりげなく切り込む。笑いとミステリーが絶妙に融合したエンタメ小説!
シャイロックの子供たち
章ごとに異なる行員の状況・立場・心情などを描くことで、銀行の闇・人間の闇を描く。絡まる事情と人間関係。事件の真実は一体どこにあるのか?
映画・ドラマエンタテイメン色が強すぎる。小説の方が圧倒的に深くて面白い!池井戸作品の面白さは、登場人物たちそれぞれの物語(背景・心情)と練られた人間関係、さらに、ラストへ向けた伏線回収の妙。
“シャイロック”とは シェークスピア の戯曲「ヴェニスの商人 」に登場する強欲な金貸しのこと。強欲金貸しの子供とは?これが意味するところは何なのか、考えながら読みたい!
作品:シャイロックの子供たち
著者:池井戸潤
アドネリアの声
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巨大地震によって崩壊した障がい者支援都市。地下深く、光も届かない空間に取り残されたのは、見えない・聞こえない・話せない——三重の障害を持つ少女。救助の鍵を握るのは、災害対応ドローンを操る一人の青年。わずかな判断ミスが命取りとなる極限の救出劇が始まる。
災害サスペンス×疑惑ミステリーで汗握る展開単なる災害サスペンスにとどまらない。障害者救助の困難さと現実的な課題がリアルに描かれ、緊迫感を一層高める。さらに、少女の行動が「本当に見えていないのか?」という疑念を呼び、物語はミステリーとしても加速。そして迎えるラストには、思わず息をのむ大どんでん返しが待ち受ける!感動と驚き。読後には“支援”の本質についても深く考えさせられる。
どこかでベートーヴェン
中山七里による音楽ミステリー「岬洋介シリーズ」の一作。天才ピアニストでありながら探偵顔負けの推理力を持つ岬洋介が、高校2年生の夏に遭遇した事件などを収録。ベートーヴェンの楽曲が物語全体を彩る中、音楽への情熱や才能への嫉妬、若者たちの葛藤が交錯し、やがて衝撃の真実へとつながっていく。
ラスト一行まで気が抜けず、読み終えた瞬間に思わず唸る
演奏シーンの臨場感や音楽への深い愛情が伝わる一方で、巧妙な伏線と鮮やかなどんでん返しは中山七里作品ならでは。ベートーヴェンの名曲を聴きたくなる、知性と感動に満ちたエンターテインメント作品。
作品:どこかでベートーヴェン
著者:中山七里
復讐は合法的に
《第21回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉》
弁護士資格を持つエリス。理不尽な被害に遭いながらも、泣き寝入りするしかなかった人々が、エリスの緻密に設計された“合法復讐”で救われていく。とりわけ印象的なのは、元恋人への復讐の鮮やかさ。「そこまでやるか」と思わず唸る周到さで、相手を社会的に追い詰めていく展開は圧巻。
単なる勧善懲悪にとどまらない復讐劇
子悪党から、法すら届かない権力者まで、厄介な標的にも真正面から挑み、合法の枠内でねじ伏せていく痛快さが魅力。
一方で、世の中には「法では裁ききれない悲劇」で溢れること、「背筋が冷えるような怨み」があることはを思い知らされる作品。
彼女が最後に見たものは
理不尽な死と家族の崩壊を圧倒的な筆致で描く
新宿の空きビルで発見された身元不明の女性遺体。捜査一課の三ツ矢と田所は、遺体の指紋が千葉県で起きた未解決刺殺事件の被害者と一致することを知り、二つの事件に隠された接点を追い始める。やがて女性の正体が判明。孤独な女性がが歩んできた人生の軌跡が少しずつ明らかになっていく。
謎解きだけでない面白さ。人間そのものに焦点を当てる
本書は、謎解きにとどまらず、「彼女はどんな人生を生き、なぜ最期を迎えたのか」という人間そのものに焦点を当ててる。社会の片隅で見過ごされる存在の、孤独や苦しみの中にある小さな希望を描き出す。ミステリーでありながら、心に深く残る人間ドラマでもある一作。
作品:彼女が最後に見たものは
著者:まさきとしか
新装版 星降り山荘の殺人
トラブルを起こし異動となった会社員・杉下が、星園詩郎のマネージャー見習いとして雪山の山荘へ赴くところから始まる。癖の強い関係者たちと共に滞在する中、突如として殺人事件が発生。外部と遮断されたクローズドサークルの状況下、杉下は星園と共に調査に乗り出す。鋭い観察力で謎を解き明かしていく星園だが、事件はさらなる展開を見せていく。
読者を翻弄する圧巻の構成
作中、著者は丁寧なヒントを提示するが、そのすべてが巧妙な“罠”となる。論理的で隙のない推理が披露された直後、物語は大胆などんでん返しへと転じ、読者の前提を覆す。キャラクターの濃さ、舞台設定、トリックの完成度が高次元で融合した本格ミステリー。
作品:新装版 星降り山荘の殺人
著者:倉知淳
夜の道標
芦沢央が描く重厚な社会派ミステリー
塾経営者殺害事件をきっかけに、刑事や被害者遺族など、それぞれの視点から物語が紡がれていく。虐待や貧困、孤立といった現代社会の問題が複雑に絡み合い、誰もが「正しい」と信じていた価値観が少しずつ揺らいでいく。散りばめられた真実が終盤で一本の線につながる構成は圧巻。事件の真相だけでなく、その裏に隠された切実な人間ドラマに心を揺さぶられる。
人間の心の深淵を、繊細かつ鋭利に描き切る傑作
巧妙な謎解き以上に、登場人物たちの心の揺らぎを緻密に描き出した心理描写に魅力。人間の弱さや孤独、人生の岐路で下した選択の重みが静かな筆致で綴られ、「正義とは何か」を読者に問いかける。重厚な余韻を残す一冊。
探偵が早すぎる
巨額の遺産を巡って命を狙われる女子高生・一華と、彼女を守るために雇われた風変わりな探偵の物語。次々と送り込まれる刺客たちによる巧妙なトリックや殺害計画。しかし探偵は、事件が起きる前にその企てを見抜き、未然に阻止していく。“被害が起こらないミステリー”という異色の展開。
「トリックの解明」ではなく「トリックの未然粉砕」という逆転の構造のおもしろさ
井上真偽ならではのロジカルでスピーディな展開で、コミカルな掛け合いも魅力。従来のミステリーの常識を軽やかに覆される。読者は“どう防ぐのか”という新しい視点でミステリーを楽しめる!
その可能性はすでに考えた
論理重視型の本格ミステリー
15年前の集団自殺事件をめぐり、探偵・上苙丞が推理家や別の探偵から次々と提示される仮説を「その可能性はすでに考えた」の一言と論理で否定していく。
消去法的ロジックと大胆な発想に唸る徴は、常識的な推理をすべて検討したうえで否定していく“消去法的ロジック”と、読者の予想を裏切る大胆な発想。会話中心でテンポの中で、知的興奮が楽しめる。
トリックの精巧さと論理の積み重ねが際立ち、「考える楽しさ」を存分に味わえる一冊。ミステリー好きはもちろん、ロジックパズル好きにも強くおすすめ!
作品:その可能性はすでに考えた
著者:井上真偽
越境刑事
千葉県警の刑事・高頭冴子は、中国・新疆ウイグル自治区出身の留学生たちが相次いで失踪していることを知る。やがて一人の留学生の遺体が発見され、捜査を進めるうちに事件の背後に中国公安の影が浮かび上がる。さらに関係者が次々と襲われ、保護を求めていた女性まで連れ去られてしまう。冴子は部下の郡山とともに国境を越え、中国での危険な捜査に挑む——
中山七里らしい“司法のリアリティ”と“スピード感”国境を越えた瞬間に変わるルール、国家のメンツ、外交の圧力が怖い。最強の女刑事と呼ばれる冴子でさえ圧倒される巨大な権力・暴力を前に、それでも正義を貫こうとする姿が刺さる。人権や自由についても考えさせられる社会派小説。
看守の流儀
罪の境界
やがて浮かび上がる、慟哭の真実——社会派ミステリー
通り魔から女性をかばい命を落とした男・飯山。「約束は守った……伝えてほしい……」という謎の言葉を残し、彼は息絶える。命を救われながらも重傷を負った明香里は、その言葉の意味を確かめるため、飯山の人生を辿り始める。誰に向けた約束なのか。何を守ろうとしていたのか。断片的な事実がつながるたび、事件の裏に隠された想像を超える“痛み”が浮かび上がっていく。
物語は「善悪の線引きの難しさ」を突きつける
事件は被害者・加害者・遺族など複数の視点から描かれる。加害者の背景にある虐待や孤立、被害者が背負った罪・喪失や葛藤が明らかになるにつれ、「誰が悪だったのか」という単純な構図は崩れ、善悪の境界そのものが揺らいでいく。
殺人鬼フジコの衝動
不幸と悪意に押し潰され、殺人鬼へと変貌していく女を描いた“極限イヤミス”
主人公フジコは、一家惨殺事件の唯一の生存者。
その後の人生でも、彼女は周囲の悪意や不運に翻弄され続け、やがて人を殺す側へと堕ちていく——。
「読んでいて心が削られる」ほどの重さ
あまりに救いのない展開に、読むのがつらくなる人も多いはず。だがその分、フジコが殺人鬼になっていく過程のリアリティと残酷さが強烈に胸に残る。
仕掛けられた構成に驚き
珍しい三部構成で描かれ、最後に明かされる“ある仕掛け”が物語の印象を一変させる。
読み終えた後、作品の序盤がまったく違って見えてくる——そんな読書体験を味わえる一冊。
誘拐遊戯
息詰まる緊張感のサスペンスミステリー
東京・白金で女子高生が誘拐。犯人を名乗るのは、4年前の事件で自殺したはずの「ゲームマスター」。交渉役に指名されたのは、過去の失敗で警察を辞めた元刑事・上原真悟。彼は池袋や豊洲など東京中を奔走し、次々と課されるミッションに挑む。だが犯人の目的は金ではなく、もっと深い謎が隠されていた——。
物語は、読者を翻弄するどんでん返しの連続。最後に明かされる真相は衝撃的。過去の事件との繋がりに思わず息を呑む。「リアルフェイス」が天久鷹央シリーズのような軽快さを持つのに対し、本作は人間ドラマが重厚。ズシリとした読み応え。
公開処刑人 森のくまさん
ネット掲示板に犯行声明を残し、法で裁けぬ悪人を次々と処刑する連続殺人鬼「森のくまさん」。標的は性犯罪者やいじめ教師など糾弾されて当然の人物たち。誰もが知る童謡の無邪気なモチーフが、残虐な事件の恐怖を覆い隠し、やがて世間には犯人を支持する声が広がり、掲示板には煽りや嘲笑までもが溢れだす。読者はネット社会の闇を突きつけられ、複雑な感情へと追い込まれることに。
匿名性の暴走、ネット私刑、そして「正義」とは何か—。
「法と倫理の境界」を問い直させる――そんな問題作に、読者は、モヤモヤとした気持ちを抱くはず!
作品:公開処刑人 森のくまさん
著者:堀内公太郎
すみれ屋敷の罪人
あの日、君は何をした
幸せな家族を突然襲った不幸。息子が、逃亡連続殺人犯を追いかけていた警察に、犯人と疑われ、逃げたところで不慮の事故で死んでしまう。母親の精神は崩壊。息子が死んだ理由が、時を経て、別の事件とつながり明らかになる。
まさか、そんな結末になろうとは…という驚きの結末。。一方、子供を失った母の悲痛な叫びに心が痛い。「不慮の事故」で家族を失う悲しみの壮絶さを認識させられる。
作品:あの日、君は何をした
著者:まさきとしか
殺戮にいたる病
都内で猟奇殺人を重ねるサイコ・キラー「蒲生稔」。永遠の愛をつかみたいと男は願う男は、惨殺と死体からの切り
取りを繰り返す。蒲生稔の恐るべき行為と、それを追う刑事、母親、被害者遺族。果たして事件の結末は?
ストーリーはおぞましくて、グロテスク。読むに堪えない描写も多いので、苦手な方はご注意を。しかし、それでも面白い。
読了して、読者をミスリーディングさせる巧妙なひっかけ・伏線が大量に仕込まれていたことに気づかされる。こんな早くから騙されていたのか…と、著者のミステリー作家としての構成力に脱帽。この面白さ・やられた感は、実際に読まなければわからない!
ハサミ男
少女殺しの犯人「ハサミ男」。次のターゲットを決め犯行に及ぼうとするも、その少女はすでに他の誰かに殺された後だったー。自分以外の誰がなんの目的で殺害?ハサミ男は自ら推理をはじめるー。
読む前から、「どんでん返し」が待っている!とわかっていても騙される。素直に読み進めても、勘ぐっても、騙される。大どんでん返し作品の読み方は、とにかく騙されたうえで、どこで自分が勘違いしたのか、どこに伏線があったのかを後で読み返して楽しむのが面白い!それが、読者の頭の体操もなり、日常での推理・推測力にも役立つ。ネタバレ記事を読んで考察するのは、読んだ後で!
嗤う淑女
贖罪の奏鳴曲
藪の中
山中で起きた武士の殺害事件を、複数の証言で構成していく短編ミステリー。盗賊、多襄丸、妻、そして死者本人の霊までが“我こそが真実を語る”と主張するが、その内容は決定的に食い違う。証言を追うほどに真相は曖昧さを増し、読者は出口の見えない迷宮へと引き込まれていく。
人は、自分に都合のいい“真実”を語る
読みどころは、まさにこの“多層的な語り”の構造。誰の言葉も一見もっともらしいのに、どこか違和感・矛盾を孕む。芥川は、虚栄や恐怖、欲望といった人間の内面が、いかに事実認識を変質させるのかを鮮やかに描出。真実の不確かさと、人間の本質を鋭く突きつける。短編ながら、読む者の思考を深く揺さぶる、日本文学屈指の心理ミステリー。
レゾンデートル
崩れる脳を抱きしめて
脳外科医を目指す26才の研修医・蒼馬は、地域医療の実習として高級療養型病院へと赴任。そこで、いつ爆発するかわからない脳腫瘍を患うユカリと出会う。蒼馬はユカリを親身に診察、一方、蒼馬は家族にまつわる重たい過去をユカリに告白。トラウマを持つ二人は次第に惹かれ合う。しかし、実習は終わり、蒼馬は元の病院へと戻ることに。しかし、ほどなく、ユカリの死の一報。再び病院に向かうと、医師らに「あなたは、彼女を診察したことなどなかったはずだと」と言い渡されるのであったー。
不可解なユカリの死。一体何があったのか? 最後に待ち受ける大どんでん返し!現役の医師であり、ミステリー作家でもある著者が描く、恋愛ドラマとミステリーの融合作!
作品:崩れる脳を抱きしめて
著者:知念実希人
婚活中毒
年収や条件に振り回される女性や優柔不断な男性など、“よくある婚活の悩み”などが淡々と描かれていくのかと思いきや——。見知らぬ相手と短時間で互いを値踏み、見栄や嘘、焦りといった感情が渦巻き、やがて物語は思いもよらぬ方向へ転がっていく。何気ない日常の延長に潜む、人間のダークサイドに思わずゾクリとさせられる。
“婚活あるある”を逆手に取った鮮やかな構成が光る
あえて既視感のある展開で読者を油断させ、終盤で価値観を一気に覆すどんでん返しを叩きつける手腕が見事。ありふれた導入すらも巧妙に仕組まれた罠であり、気づいた時には完全に引き込まれている。日常のすぐ隣に潜む“人間の闇”を、スリリングに暴き出す一作。
心霊探偵八雲 INITIAL FILE 魂の素数
本作では、ひとりでに動くぬいぐるみや、肝試し中に人が消える神社など、不可解な事件に二人が挑む。八雲の霊視と御子柴の論理的推理が交錯し、スリリングな展開が繰り広げられる!
シリーズ累計750万部を突破した「心霊探偵八雲」シリーズの新たな一歩として、ファンはもちろん、初めての方にもおすすめ。心霊現象と数学的推理が融合した本作で、新たなミステリーの世界の探検を!
オリエント急行殺人事件
「そして誰もいなくなったとともに」に並ぶ名作が本作。雪に阻まれて立ち往生した豪華寝台列車オリエント急行で、富豪ラチェットが刺殺。そこに偶然乗り合わせたポアロ。どう考えても犯人は乗り合わせた12人の上客しかいない。しかし、12人にはアリバイが存在する。
閉鎖された空間で起こる完全犯罪を、ポアロはどう解決するのか!?
小男でカッコよくもなく、ピン跳ねあがった口ひげが特徴のオジサン探偵ながら、賢さを自認する自信家の名物探偵。映画で見た方も多いと思うが、小説でも読んでみて!
作品:オリエント急行殺人事件
著者:アガサ・クリスティ
アマテラスの暗号
背筋がゾッとする「ホラー小説」
一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集
平凡な日常の中に潜む“異質なもの”を切り取った短編集。何気ない会話や身近な出来事の裏側に、ふとした違和感や説明できない現象が忍び込み、登場人物たちは知らず知らずのうちに恐怖の境界線を越えていく。怪異そのものだけでなく、そこに至る人間の心の揺らぎや、見過ごされてきた闇が丁寧に描かれている。
読みどころは、澤村伊智ならではの「日常が静かに崩れていく怖さ」大げさな演出ではなく、ありふれた風景の中に恐怖を潜ませる巧みな描写が読者を引き込む。短編ならではの凝縮された構成により、一話ごとの余韻も強烈。怪談でありながら、人間の孤独や弱さにも迫る、恐怖と哀しみが同居した一冊。
作品:一寸先の闇 澤村伊智怪談掌編集
著者:澤村伊智
ここにひとつの□がある
ネット発のホラー作家・梨による短編集。各話は独立していながらも、読み進めるうちにゆるやかに結びつき、全体として不穏な輪郭を浮かび上がらせる。。中でも印象的だったのは、「カシル様専用」。フリマアプリに出品された”箱”にある人物が軽い気持ちでメッセージを入れたことで、不可解な出来事へと巻き込まれていく。現代的な舞台設定と、静かに忍び寄る異常が巧みに交錯する。
初めてのホラー体験
奇抜すぎない、日常と地続きの出来事の積み重ねが恐怖を膨らます。「練習問題」のような実験的作品や、ドキッとする挿絵・写真など、多彩なアプローチで読者を揺さぶる。「あ~、そう来たかぁ」と、ドキドキと恐怖が入り混じる!
作品:ここにひとつの□がある
著者:梨
リング
「リングシリーズ」の第1作目、ジャパニーズホラーの最高傑作。
1本の呪いのビデオテープを観た少年少女たちが、同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情で死亡する。姪の死に不信を抱き、調査を始めたのは雑誌記者・浅川。忌まわしいビデオには、一体どんなメッセージが隠されているのかー。
単なるホラーでなく、ミステリーとしても面白く、一気読み!
本を全く読まない私に「まずは読んでみろ」と同僚から手渡されたのがこの小説。私に「本を読む面白さ」を教えてくれた、記念すべき1冊。社会人になって、いきなり自己研鑽をしようと思ってもビジネス書は読めない。まずは、面白い小説からトライしよう。
狗神
ぼっけえ、きょうてえ
戦慄と悲哀の、遊郭怪談をつづった4編の短編集。
岡山の遊郭で醜い女郎が、寝つかれぬ客に語り始める身の上話を描く。残酷で孤独な彼女の人生には、ある秘密がー。明治、大正時代が舞台。差別や迷信が残る時代背景がさらに恐怖を掻き立てる。
タイトル『ぼっけえ、きょうてえ』は、岡山地方の方言で”とても、怖い”という意味。方言がリアリティを押し上げる、タイトル通りの和風ホラー。方言は、文章で読むと少し読みづらいが、オーディオブックならサラリと耳に届く。寝苦しい真夏の世、怪談を楽しんでみてはいかが。
作品:ぼっけえ、きょうてえ
著者:岩井志麻子
ぼぎわんが、来る
《第22回日本ホラー小説大賞 受賞》
妻との間に娘が生まれ、幸せな日々を送る田原秀樹。しかしある日、会社に謎の訪問者が現れたことをきっかけに、周囲で不可解な事故や怪異が次々と起こり始める。やがてその“何か”は自宅にも及び、娘までもが標的となっていく。
これは祖父の代から語り継がれる化け物“ぼぎわん”の仕業なのか。秀樹はオカルトライター・野崎と霊感を持つ真琴に助けを求めるが、事態はさらに深刻化し、より強大な存在へと繋がっていく。
ホラー×ミステリーが融合。人間の心の闇や関係性の脆さまで暴き出す怪異譚。“ぼぎわん”という怪異の恐怖だけでなく、それに向き合う人間たちのエゴや弱さが重なり合い、より深い恐怖を生み出していく点が本作の魅力。怪異と人間の業が交錯する、極上のホラー。
悪魔の手毬唄 ~金田一幸助ファイル
名探偵・金田一耕助が活躍する横溝正史の代表的長編ミステリー
岡山と兵庫の県境、山あいの寒村・鬼首村(おにこうべむら)を舞台に、古くから伝わる不気味な手毬唄の歌詞に沿うように、次々と起こる連続殺人事件。村に伝わる因縁と隠された過去、複雑に絡み合う人間関係が渦巻く中、金田一耕助は事件の真相を追うー。
戦後の日本を背景に、封建的な因習が色濃く残る村社会の恐ろしさと、人間の心の奥底に潜む業を描く。巧妙に仕掛けられた伏線と、圧倒的な叙情性を持つ名作。横溝作品の中でも人気の高い作品の一冊。現代では考えにくい因習やしきたり、ドロドロとした人間関係に背筋が凍る!
作品:悪魔の手毬唄 ~金田一幸助ファイル
著者:横溝正史
人間椅子
未来はどうなるのか?深い洞察が得られる「近未来SF小説」
新世界より
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人間に向いてない
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🔗MY書評
1984年
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🔗MY書評
全体主義によって徹底的に管理された監視社会を描くディストピア小説の金字塔
主人公ウィンストンは、あらゆる行動や思考が監視される世界で、体制に疑問を抱きながら密かに反抗を試みる。しかし、その先に待つのは、個人の自由や真実すらねじ曲げられる“恐怖の支配”だった。
なる未来予測にとどまらず、「社会」と「人間」の本質を鋭く暴き出す
情報操作、言語の支配、監視による思考の統制——その描写は現代にも通じ、読者に強烈な違和感と危機感を抱かせる。全体主義批判を超え、「今」を生きる私たちへの警鐘として響く、不朽の名作。
作品:1984年
著者:ジョージ・オーウェル
タイムマシン
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地底旅行
宇宙戦争
突然やってきた宇宙人が地球を侵略。最初は軍が宇宙人を打ち負かそうと戦闘するも、地球人より進んだ文明を持つ宇宙人に、立ち向かう術を持たないことが明らかにー。パニック状態・絶望の中で、人はどうなるのか、非常に深い洞察が得られる小説。生き残るために闘うか、それとも、とにかく逃げるか。それでも、家族が襲われたら….
火星人は「タコ」のような容姿というイメージがあるが、このこのイメージは本作によるもの。そのぐらい影響力があったSF小説!登場人物の恐怖に、読者も心臓がキュッ~と締め付けられる!
揺れる心「恋愛小説」
あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
2026年夏 実写映画公開
現代を生きる女子高生・百合は、ある日突然、1945年の戦時中へタイムスリップしてしまう。そこで出会ったのは、特攻隊員として出撃を控える青年・彰であった。最初は時代の違いや価値観の差に戸惑う百合だったが、彰の優しさや強い思いに触れる中で、次第に心を通わせていく。しかし、戦争という過酷な現実が二人の前に立ちはだかる。
戦争の悲惨さを描くだけではなく、「今を生きる意味」や「大切な人を想う気持ち」を丁寧に描く限られた時間の中で育まれる二人の絆が胸を打つ。そして、平和な日常の尊さを改めて感じさせられる。涙が流れる、時代を超えた愛と命の物語。
作品:あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら
著者:汐見夏衛
余命10年
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生きてさえいれば
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過酷な現実の中で「生きる意味」を問い続ける人の姿を描いた物語
自由に動くことすらままならない主人公は、それでも人と出会い、つながり、心を通わせていく。思うように生きられない日々の中で紡がれる関係が、時間を超えて交差する。
絶望の先にある「それでも生きたい」という光
物語は、“生きることのしんどさ”を真正面から描きながらも、その先に確かな希望を見出す。悲しみを抱えたままでも、人は前を向ける——その静かで力強いメッセージが深く胸に刺さる。
ラストで全てがつながる構成も秀逸。張り巡らされた想いと出来事が終盤で結びつき、一度目は涙、二度目は理解と余韻で再び涙を誘う。“再読必至”の一冊。
最後は臼が笑う
最後は会ってさよならをしよう
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X(Twitter)の1投稿で完結する超短編の物語。恋愛、ミステリーなど内容いろいろ。
たった140文字でも、ほろっと涙があふれそうになったり、想像もしないラストが待っていることに驚かされる😲 「厳選された言葉」「構成力」があれば「涙を誘う小説」「度肝を抜かれる小説」も書けるのだと、ただただ、神田澪さんの筆力・構成力に魅せられた!
時間がなくて小説なんて読めないと思っている方は、是非!
作品:最後は会ってさよならをしよう
著者:神田澪
笑える!着眼点・発想が面白い! 「エンタメ小説」
老害の人
定年、終活、人生の後始末の次は、「老害」小説
主人公は、かつて玩具会社を立ち上げ成功した85歳の元経営者。会社は娘婿に譲ったものの、会長室に通っては昔話や説教を繰り返し、家族や社員を困らせる“老害”そのものの存在。やがて、彼は近所の老人仲間を集め、会長室を勝手に老人会の拠点にしてしまう。コロナ禍の不安や世代間の摩擦が重なる中、福太郎は自分の老いと向き合い、少しずつ変化の兆しを見せていく。
内館牧子らしい“笑いと胸の痛み”の絶妙なバランス
老いの滑稽さ、切なさ、そして世代間のすれ違い——が、リアルに描かれ、読者は他人事ではいられなくなる。既に方も、そんな親を持つ家族も共感必至。老いをめぐる普遍的なテーマが読者に響く!
雨の日も晴れ男
稲荷山誠造 明日は晴れか
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笑えて泣けて楽しめる じじまご小説。関西の金融会社会長 稲荷山誠造は、パワフルな行動力と肝っ玉をもつ70歳。そこに、母が失踪してしまった大食いなだけで頼りないまご・翔がやってくる。そして、次々と事件が…。税務調査、殺人事件、ヤクザ、拉致、そして官僚・政治家の不正税務調査、殺人事件、ヤクザ、拉致、そして官僚・政治家の不正…
じじまごが巨悪を斬る!孫の成長にもほっこり。
作品:稲荷山誠造 明日は晴れか
著者:香住泰
時空を超える世界観が魅力「ファンタジー」
マイクロスパイ・アンサンブル
小さな偶然が物語を動かす
社会人一年目・松島くん、謝っているばかりの上司、元いじめられっ子で謎の異世界でスパイとなった「ぼく」。彼らの世界が猪苗代湖で重なり、物語を動かす。
物語のテーマの象徴「グライダー」
風や周囲の力を借りて、はじめて空を飛ぶことができるグライダー。その飛行は偶然の連鎖。人も自分の力だけでは進めないときも、誰かの支えがあれば前へ進める。世界は案外やさしくできている――そんな気持ちにさせてくれる物語。
見えている世界がすべてではない
本作の「アンサンブル」とは、人は独立しているようでありがたら、実は互いに影響し合っている状態。
現実世界で人々の行動が連鎖し、マイクロスパイは人間界を観察し、ときに小さく介入する。
その結果を、私たちは「奇跡」と呼ぶのかもしれない。
作品:マイクロスパイ・アンサンブル
著者:伊坂幸太郎
星の王子さま
童書でありながら、人生の本質を静かに問いかける世界的名作
砂漠に不時着した飛行士と、他の星からやってきた“王子さま”との出会いを通して、愛や友情、そして人間の価値観がやさしく描かれていく。王子さまの純粋で少し不思議な言葉は、時に哲学的であり、道徳的でもある。
「大人になるほど見失ってしまう大切なもの」に気づかせてくれる
バラとの関係、キツネとの対話などを通じて、“見ること”ではなく“感じること”の重要性が浮かび上がる。シンプルな物語の中に深い人生観が込められており、読むたびに新しい発見がある。大人こそ読むべき、永遠の名作。
かくりよの宿飯 あやかしお宿に嫁入りします。
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物語の主人公は、祖父の借金をきっかけに“あやかし”の世界・隠世へと連れてこられ、宿の主に嫁入りを迫られた女子大生・葵。彼女は運命に流されるのではなく、自らの料理の腕であやかしたちと向き合い、少しずつ信頼と居場所を築いていく。
食が人・妖をつなぐ
一皿の料理が、対立を和らげ、関係を結び直していく。温かさの裏側には、孤独や後悔、失われた絆があり、それが物語に深みを与えている。
8巻以降、物語は“ほのぼの”から“運命の核心”へ。
葵が隠世に連れてこられた本当の理由、祖父と隠世の因縁、行方不明の大旦那の正体、そして隠世に迫る危機――。アニメ第2期のさらに先で、世界の裏側が次々と明かされ、物語は一気に加速する。癒やしと切なさ、そして大きな運命が交錯する、最後まで目が離せないシリーズ。
薬屋のひとりごと 1巻
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TVアニメ第2期が始まり益々人気。2期では3・4巻放送。壬氏は再び命を狙われ、猫猫は拉致される!
1・2巻(TVアニメ放送分)ではわからなかった、壬氏が命を狙われた理由、真の身分もわかる!
3巻:避暑地での狩りで壬氏暗殺未遂事件発生。猫猫とともに襲われて二人は大接近。壬氏の秘密も知ってしまうラブロマンスも💕
4巻:姿を消した女官・翠令らによって猫猫が拉致!助けに行く壬氏、そしてー。とにかく面白い!
作品:薬屋のひとりごと 1巻
著者:日向 夏
歴史を知るきっかけに「歴史小説」
豊臣秀長 ある補佐役の生涯
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2026年の大河で描かれるのは、豊臣秀吉の弟・豊臣秀長。歴史ファンの間では「豊臣政権を支えた名補佐役」として知られる存在だが、一般的な知名度は高くない。本書は、戦国時代を“裏方の視点”から描き直す好ガイド。
秀長は「戦国最強のマネージャー」
秀吉の成功の影には、常に秀長の存在があった。派手な戦功はなくとも、調整力・統治力・人心掌握を担い、政権を実務面から支えた“最強の補佐役”の実像が浮かび上がる。
堺屋太一は秀長を、「組織を壊さずに勝たせる天才」として描き出す。温厚で誠実、誰からも信頼されたその姿は、現代のリーダー像にも重なる。
もし秀長が長生きしていたら、日本史は変わっていた――そう思わせる存在感。大河と併せて読むことで、物語は何倍にも深まる!
作品:豊臣秀長 ある補佐役の生涯
著者:堺屋太一
はなとゆめ
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清少納言が敬愛してやまない一条天皇の皇后・中宮定子出会い。宮廷で過ごした、きらめくような日々。そしてその裏で進む、藤原道長との熾烈な権力争い——。本作は、栄華と没落のはざまで揺れ動く時代を、清少納言自身のまなざしから描き出す歴史小説。
定子により人生が輝き出すも幸福は長くは続かず、一族を巻き込む政争の渦に飲み込まれながら、停止は亡くなる。
それでもなお、亡き定子への想いは消えることはない。祈り、そして夢を見る——
定子が愛した“華”のすべてが、千年の時を超えて輝き続けることを。
清少納言のひたむきな敬愛と深い情愛に胸を打たれる一作。読後、『枕草子』の景色が一変する、心揺さぶる物語。
総員玉砕せよ!新装完全版
物語の舞台は、太平洋戦争末期のニューブリテン島。主人公の丸山二等兵(水木しげる自身がモデル)は、上官の理不尽な暴力や、餓死、病気、米軍の攻撃など、過酷な状況下でサバイバルを続ける。しかし、圧倒的な戦力差の中、「玉砕」命令がー。
一度玉砕を命じられた部隊には生還が許されず、生き残った兵士たちは再び死を強いられるという、狂気じみた現実。ユーモラスでどこか飄々とした画風とは裏腹に、極限状態での兵士たちの絶望と、戦争の理不尽さを鋭く描き出す。
新装完全版には、没後に発見された水木しげるの貴重な構想ノートが特別収録。水木しげるが命をかけて伝えたかったメッセージが、世代を超えて伝わってくる。
作品:総員玉砕せよ!新装完全版
著者:水木しげる
イクサガミ 天
デスゲーム×明治時代——剣士たちが命を賭けて挑む、究極のバトルロワイヤル
舞台は明治11年・京都。
「武技ニ優レタル者ニ、金十万円ヲ与フ」——
謎の怪文書に導かれ、292人の猛者たちが集まる。そこで告げられたのは、《蠱毒(こどく)》という名の、最後の一人になるまで終わらない死の戦いだった。
金か、命か、誇りか——
元・会津藩士の嵯峨愁二郎は、家族を守るため、この過酷な戦場へ身を投じていく。
剣から銃へと時代が移り変わる中で、失われゆく武士の魂と、生きる意味が鋭く描かれる本作。息もつかせぬ展開と圧倒的な臨場感に、ページをめくる手が止まらない。歴史×デスゲーム×人間ドラマが融合した、極上のエンタメ小説!
あの日、松の廊下で
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紫式部の一人娘
画狂老人卍 葛飾北斎の数奇なる日乗
江戸の大絵師葛飾北斎。凡人を悩ませる破天荒な日常を描く歴史小説
江戸の大絵師、葛飾北斎は絵への探求心が人一倍。弟子の常次郎は困らせられてばかり。しかし、師匠はぶっきらぼうでも弟子の成長を見守り、弟子も怒りながらも尊敬の眼差しを送る。そんな愛あるおかしな日常を、軽妙な筆致で生き生きと描く。
むっちゃ、面白い。3代目蔦重も登場。
北斎に負けず一人面白いのが、北斎の娘。同じく浮世絵師ですが娘も一癖二癖ある人物。空想小説ですが、エロ春画の話が超面白い。この娘は2025年10月、長澤まさみさん主演映画『おーい、応為(おうい)』でも注目!
作品:画狂老人卍 葛飾北斎の数奇なる日乗
著者:白蔵盈太
この世をば
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『光る君へ』よりも先に、藤原道長のイメージを大きく変えた小説。
上巻:機転が利きカリスマ的な存在感を放つ長兄・道隆、野心家な次男・道兼に比し、凡庸でおっとり三男坊・道長がトップに上り詰める前での姿を描く
下巻:道長よりも上位の地位にあった道隆の子・伊周が、花山天皇襲撃を機に凋落。道長は政権トップに躍り出るも、頭を悩ます日々が描かれる。
本書に描かれる道長は、「光る君へ」の道長と重なる。前代未聞の「一家三后」を成し遂げ、摂関政治の頂点に上り詰めたのも、正直、「運」を味方につけたことが大きい。しかし、自分はトップを率いる政治手腕に長けているわけではないことを理解し、だからこそ「外戚祖父」にことが大事と見極め、そうなるべく環境を整えていった様はさすがである。
「光る君へ」の番組で描かれた歴史の振り返りにも最適な書。おすすめ!
望しは何ぞ
どんな人物で、なぜ、藤原摂関政治を終わりに導く側に身を置くことになったのかー
藤原道長が息絶えた後、藤原家の栄華は終焉を迎え、院政の時代へと突入していくことになる。なぜ、藤原家は一族総出で政権を守ろうとしなかったかー。
ここに関係するのが、藤原道長の2人の妻、倫子と明子らの子。どちらかの子に生まれたかで、恐ろしく人生が違った。虐げられた方は、恨み・辛みが募る。ここに人間ドラマ。さらに天皇家・藤若家の権力争いも重なる。
筆者は、藤原道長を主人公に描く『この世をば』の永井路子さん。重なる時代が別視点で語られる。2冊合わせ読みがおすすめ!
むかし・あけぼの 小説枕草子
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明るく、歯切れよく、痛快な文章で、平安の人々の心をつかんだ清少納言は、平安時代の共感インフルエンサー。本作は、「清少納言の人生」の物語化に当たって、約三百段前後の章からなる『枕草子』から、田辺聖子さんがピッタリのエピソードを選び出してストーリー化。まるで、清少納言を傍らで見ていたかのよう!
一方で、綿密な調査の元、藤原一家の熾烈な権力争い、さらに、京の荒廃など、平安時代のダークサイドも仔細に描かれる。
著者・田辺聖子さんの清少納言への愛を感じる作品。愛ある作品は、読者を歴史の世界に強く引き込む。歴史に興味を持つきっかけに!
作品:むかし・あけぼの 小説枕草子
著者:田辺聖子
自分を変えたい!やる気がUP!「自己啓発小説」
夢をかなえるゾウ
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賢者の書
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運転者
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ライフトラベラー
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株式会社タイムカプセル社
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人生は山あり谷あり。順風満帆の期間は短く、人生につまづきを感じつつ悶々と過ごす日々、自分らしく生きていないと感じる期間が圧倒的に長い。人生、再出発したい、そんな思いを持つ人たちに必要な「心に火🔥を灯してくれる言葉」と「気づき」が溢れる!最近の自分は「やる気がない」と思っている方にもおすすめ。
作品:株式会社タイムカプセル社
著者:喜多川泰
四つ話のクローバー
おあとがよろしいようで
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大学生・20~40代ビジネスパーソンの心に炎を灯す自己啓発小説
内気な新大学生・暖平(だんぺい)が、ひょんなことから落語研究会に入部。仲間たちとの交流や落語を通じて自己成長していく姿を描く。
喜多川泰さんの小説は、主人公の迷い・悩み・苦悩を通じて、読者に多くの気づきを与える。シンプルな言葉でありながら、深い意味を持つフレーズが、読者の心に響く。
読了後、これまでネガティブにとらえていた事象を、ポジティブにとらえられるようになる。ストーリーを通じて、読者の心に自然に「前向きな炎」が灯る!
作品:おあとがよろしいようで
著者:喜多川泰
お金・金融について学べる「経済小説」
おカネの教室
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小説版 バビロン大富豪の教え
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100年読み継がれる「お金の名著」
「富の原則」は時代を超えて変わらない
今日の富を支配するのは、六千年前のバビロンと同じ法則である——本書は、物語を通して、お金と幸せを同時に増やし、安心して生きるための、時代を超えた人生の原理を教えてくれる。
富は「一攫千金」ではなく、「習慣」の積み重ねで生まれる
お金は、特別な才能や大勝負で増えるものではない。富とは、正しい習慣・知恵・行動・守り・準備を、 何十年も積み重ねた“生き方の結果”である。
教えは目新しくない。だが、何度でも刺さる
本書が語る内容は、決して斬新ではない。それでも、この本の言葉は、不思議な重みをもって胸に残る。読むたびに、自分の金銭感覚と生き方を再点検させられる「読み返され続ける名著」たる所以。
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