- 2025年 本屋大賞、ノミネート作品が発表
- 本屋大賞受賞本を安く読む方法
2025年 本屋大賞:ノミネート作品

2025年2月3日、2025年 本屋大賞のノミネート作品 10作品が発表されました。
2025年 本屋大賞の一次審査で選ばれた10作品は以下の通り。※作品名五十音順
- アルプス席の母 早見和真 (小学館) Audible聴き放題対象
- カフネ 阿部暁子 (講談社)
- 禁忌の子 山口未桜 (東京創元社)
- 恋とか愛とかやさしさなら 一穂ミチ (小学館)
- 小説 野﨑まど (講談社)
- 死んだ山田と教室 金子玲介 (講談社)
- spring 恩田陸 (筑摩書房)
- 生殖記 朝井リョウ (小学館)
- 成瀬は信じた道をいく 宮島未奈 (新潮社) Audible聴き放題対象
2025年本屋大賞について

「本屋大賞」は、2025年で22年目を迎える小説の賞です。よく知られる他の文学賞と異なる点は、新刊を扱っている書店の書店の書店員が「本当に売りたい本」を選出する文学賞であるということ。今年も、全国488書店、書店員652人から投票で10作品が選ばれました:
2025年本屋大賞の対象作品は、「2023年12月1日~2024年11月30日に刊行された日本の小説」です。
この後、2次審査を経て、4月9日に「2025年 本屋大賞」の対象が発表されます。
2025年 本屋大賞:スケジュール
2月03日:ノミネート発表&2次投票スタート
2月11日:翻訳小説部門 投票締め切り
3月02日:2次投票締め切り
4月09日:本屋大賞と翻訳小説部門 の結果発表
歴代の本屋大賞受賞作は、以下にて確認できます。評価の高い本探しに有効活用ください。
本屋大賞ノミネート本を安く読む方法
本屋大賞のノミネート本のあらすじに先んじて、「本屋大賞ノミネート本を安く読む方法」を紹介します。
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2025年度分のAdible聴き放題作品は以下の通りとなっています。
過去の本屋大賞作品のAudible聴き放題状況は、こちらで確認できます。
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2025年 本屋大賞ノミネート作品:あらすじ
書評リンクをつけた読了本には、自身の言葉であらすじ・感想をまとめました。
未読本のあらすじは、Amazonの本紹介より抜粋しています
アルプス席の母

Audible聴き放題対象
MY書評
本屋大賞ノミネートに納得の傑作
甲子園を目指す高校球児の母・菜々子が、息子の野球進学のために引っ越した新天地・大阪で、苦悩しながらも前に向かって進む、母子の絆と成長の物語。
スポーツする子の親になら「わかる~」の連続で心に刺さる。情景描写・心情描写が巧みで「グラウンドの息子」と「アルプス席の母」が目に浮かぶ!スポーツ小説ながら、その親に焦点を当てている点が新鮮。球児を支える親たちの知られざる戦いが超リアル。
スポーツに限らず、高みを目指そうとするなら、子自身の能力と努力はもちろん、「親の愛・支え」が必須。いや、どんな子でも「親の愛」は深い。読み終えて、両親に改めて感謝したくなった!
作品:アルプス席の母
著者:早見和真
カフネ
【第1回「あの本、読みました?」大賞】
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。
法務局に勤める野宮薫子は、溺愛していた弟が急死して悲嘆にくれていた。弟が遺した遺言書から弟の元恋人・小野寺せつなに会い、やがて彼女が勤める家事代行サービス会社「カフネ」の活動を手伝うことに。弟を亡くした薫子と弟の元恋人せつな。食べることを通じて、二人の距離は次第に縮まっていく。
作品:カフネ
著者:阿部暁子
禁忌の子
第34回鮎川哲也賞、満場一致の受賞作
救急医・武田の元に搬送されてきた、一体の溺死体。その身元不明の遺体「キュウキュウ十二」は、なんと武田と瓜二つであった。彼はなぜ死んだのか、そして自身との関係は何なのか、武田は旧友で医師の城崎と共に調査を始める。しかし鍵を握る人物に会おうとした矢先、相手が密室内で死体となって発見されてしまう。自らのルーツを辿った先にある、思いもよらぬ真相とは――。過去と現在が交錯する、医療×本格ミステリ!
作品:禁忌の子
著者:山口未桜
恋とか愛とかやさしさなら
カメラマンの新夏は啓久と交際5年。東京駅の前でプロポーズしてくれた翌日、啓久が通勤中に女子高生を盗撮したことで、ふたりの関係は一変する。「二度としない」と誓う啓久とやり直せるか、葛藤する新夏。啓久が”出来心”で犯した罪は周囲の人々を巻き込み、思わぬ波紋を巻き起こしていく。
信じるとは、許すとは、愛するとは。
男と女の欲望のブラックボックスに迫る、著者新境地となる恋愛小説。
作品:恋とか愛とかやさしさなら
著者:一穂ミチ
小説
五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。
複雑な人間の昇華体であり、人の心を掴んで離さない、人の心が作り出した物語の結晶。
そこには望むもののすべてがあった。
十二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会う。二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。
そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。
しかし、その屋敷にはある秘密があった。
小説を書くことで失われる世界の均衡、読むことで広がる無限の心。
宇宙最高の愉悦のすべてが、今明らかになる。
作品:小説
著者:野﨑まど
死んだ山田と教室
飲酒運転の車に轢かれたらしい。山田は勉強が出来て、面白くて、誰にでも優しい、二年E組の人気者だった。二学期初日の教室。悲しみに沈むクラスを元気づけようと担任の花浦が席替えを提案したタイミングで教室のスピーカーから山田の声が聞こえてきたーー。
教室は騒然となった。山田の魂はどうやらスピーカーに憑依してしまったらしい。
〈俺、二年E組が大好きなんで〉。声だけになった山田と、二Eの仲間たちの不思議な日々がはじまったーー。
作品:死んだ山田と教室
著者:金子玲介
spring
それぞれの情熱がぶつかりあい、交錯する中で彼の肖像が浮かび上がっていく。彼は求める。舞台の神を。憎しみと錯覚するほどに。一人の天才をめぐる傑作長編小説。
作品:spring
著者:恩田陸
生殖記
今回の語り手、何かが違う。
『正欲』から3年半ぶりとなる最新長篇。
とある家電メーカー総務部勤務の尚成は、同僚と二個体で新宿の量販店に来ています。
体組成計を買うため――ではなく、寿命を効率よく消費するために。
この本は、そんなヒトのオス個体に宿る◯◯目線の、おそらく誰も読んだことのない文字列の集積です。
作品:生殖記
著者:朝井リョウ
成瀬は信じた道をいく

Audible聴き放題対象
MY書評
前巻が中学2の夏休みから高校に合格するまでを描いた前作に対し、本作は高校から京都大学に入学するまでの成瀬を描く。成長したことで、行動範囲も広がり、ますますパワーアップ!思いっ立ったらすぐ行動の成瀬は、滋賀県を飛び出し、目標・目的に突き進む!
本作も全作に続き、怒涛のストーリーが展開。読者は先が知りたくて、ページをめくる手が止まらない。元気をもらえる1冊
作品:成瀬は信じた道をいく
著者:宮島未奈
人魚が逃げた
今最注目の著者が踏み出す、新たなる一歩とは――。幸福度最高値の傑作小説
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。そしてその「人魚騒動」の裏では、5人の男女が「人生の節目」を迎えていた。12歳年上の女性と交際中の元タレントの会社員、娘と買い物中の主婦、絵の蒐集にのめり込みすぎるあまり妻に離婚されたコレクター、文学賞の選考結果を待つ作家、高級クラブでママとして働くホステス。銀座を訪れた5人を待ち受ける意外な運命とは。そして「王子」は人魚と再会できるのか。そもそも人魚はいるのか、いないのか……。
作品:人魚が逃げた
著者:青山美智子