- 自分の人生が決まってしまう折り返し地点を迎えた方に読んでほしい「大人のための絵本」
- 「なんにもない」からなんでもないことを喜ぶことができる
- 冴えない<ぼく>のつぶやきから、大切なことを気づかされる。気づきと癒しの1冊
★★★★★
Kindle Unlimited読み放題対象本
『ぼくにはなにもない』ってどんな本?
ぼくにはなにもない。
家族も、恋人も、生きがいも、やる気も、健康も、生きる意味さえも・・・
自分の人生が決まってしまう30代、40代。人生の節目、折り返し地点に当たる年齢を迎え、
何もない自分
何もなし得ていない自分
この先の人生でも、おそらく、何もない/何もなし得ないだろう自分
に気づいて、「こんな自分の人生って一体…」と思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
そんな方に、是非、読んでほしいのが、齋藤真行さんの大人のための絵本『ぼくにはなにもない』。
人生の節目、折り返し地点、中年期を迎えてふりかえってみると、「なにもない自分」に気づいた中年の<ぼく>が、自分を内省し、「幸せの在り処」を探す物語。
<ぼく>は、自身の存在意義や人生の意味を見つけられず、空虚感に苛まれている。
もはや、奮起して、夢や理想を追う気力もなくなっている。
しかし、内省しながら、大事なことに気づく。
「なにもない」中に、「尊い幸せ」があることをー
短い”詩”のような文章とイラストで綴られる物語は、読者に、大切なことを教えてくれます。
10分、この本を開いてみてください。本当に大事なことに気づかされ、ウルッと涙できます。
とてもやさしい本です。弱った人に優しく寄り添ってくれます。
- 毎日、生きるのがしんどい人
- 友だち・周囲の人に比べて「自分は劣っている」と劣等感を抱いている方
- 自分が分からなくなっている方
『ぼくにはなにもない』:感想・気づき
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カッコよくもないし、お金もないし、教養もないし、私にはないものだらけ…
最初、物語の<ぼく>は、最初は、ない自分を「あれがない、これがない」と悲観し続けます。
年を取り、自分の人生が見えてくると、人は多くのことをあきらめてしまう。今からでは遅すぎると、自分を諦めてしまう。さらには、仲間・友だちと比較して、自分はホント何もなくて、ついてないな…と、悲しくなってしまう。ひどい人の場合は、「自分が恵まれていないのは、社会のせいだ!」と人のせいにしてしまう。
多くの中年は、多かれ少なかれ、こんなことを感じているでしょう。
しかし、物語の<ぼく>は、静かに内省を詩ながら、ふと気づく。
「なんにもない」からなんでもないことを喜ぶことができる と。
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そして考え方を改めていく。結構、自分の人生には、喜びがあるじゃないかと。
物語を読んでいると、「ものは考え方次第」。何もなくても、小さな幸せはいくらでもあると気づかされる。
是非、<ぼく>が自分を内省する過程を、本作を通じて味わってほしい。これが大きな気づきとなる。
そして、その優しさに癒されるでしょう。
生きること自体に価値を見出せない方は、是非読んでみてください。救われます。
最後に
今回は、齋藤真行さんの大人のための絵本『ぼくにはなにもない』を紹介しました。
大人が絵本だなんて…と思うかもしれません。しかし、絵本はメッセージがとてもシンプルだからこそ、心に響きます。そんなことも気づいてほしいです。
私は時折、大人の絵本だけでなく、子どもの絵本も開きます。小さい時には気づけなかったけど、とても大事なことが書いてあることに気づいて、驚かされることがあります。
何十年も絵本を開いたことがない方は、是非、開いてみてください。今まで感じだことのない、感動に出会えるかもしれません。