- 『薬屋のひとりごと』の弟42回「鬼灯」(ラノベ弟4巻)
- これまでのおぼろげだった伏線が徐々につながりを見せ、人間関係も一層複雑に
- 現在の状況を人物相関図を使って整理
薬屋のひとりごと:弟42回『鬼灯』(5月9日放送)
猫猫が行方不明になってから十日が経過。宮中では玉葉妃が産気づき、羅門はつきっきりでその世話をしています。一方、壬氏もまた猫猫の行方を追っていました。
そこへ、猫猫と同時に姿を消した宦官(実は翠苓)が北の墓所で手を合わせていたという情報がもたらされます。その墓所は、先帝のお手付きとなり、後宮で最期を迎えざるをえなかった女性たちが眠る場所でした。
墓所を訪れた壬氏は、墓前に立つ年配の女官・新緑と出会います。彼女の体から、猫猫が持っていたのと同じ酒精の香りが漂い、壬氏は思わず腕をつかみ詰問します。
しかし、猫猫への想いが高まりすぎて声を荒げてしまった壬氏。一度冷静になり、笑顔で再び問いかけます。その優しい表情に、新緑は幼い頃、先帝から飴をもらった記憶を重ね、壬氏がドキリとする言葉を投げかけます。
その話を聞いた壬氏は、幼き頃、すっかり美貌を失った父・先帝や兄(現在の現帝)と自分が似ていないことで、「不義の子」と疑われた記憶がよみがえり、固まってしまうのです。
そんな中、新緑は酒精をあおり、自殺を図りますが、宦官らによって一命をとりとめます。
落ち着きを取り戻した壬氏は、墓所を改めて調べ、墓石に「大宝」(タイホウ)と刻まれていることを確認します。大宝は先帝の上級妃の一人・神美(シュンメイ)に仕えていた女官であり、このことから壬氏は、失踪した宦官と楼蘭妃には関係があることに気づきます。
壬氏は真相を探るべく楼蘭妃の住む柘榴宮を訪れますが、そこにいたのは楼蘭妃に扮した偽物でした。さらに、楼蘭妃本人は「もう戻らない」と後宮を去ってしまったことが判明します。
間もなくして、羅門の甥で養子の羅半(ラハン)が壬氏を訪ねてきます。羅半は、宮中の財の流れに不審な点があること、米や鉄などの価格操作が行われている疑いがあることを報告。父・羅漢が壊した門の修理費免除を条件に、壬氏と共に真相解明に乗り出すことになるのです。
第42回「鬼灯」で明かされた伏線と人間関係の複雑化

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第42回「鬼灯」では、これまでのおぼろげだった伏線が徐々につながりを見せ、人間関係も一層複雑になってきました。ここで一度、人物相関図を使って整理しておきましょう(図は少々細かめです)。
人間関係の整理
今回焦点が当てられたのは、青枠で示されている「子の一族」の人間関係(青枠)です
大宝 | 先帝に見初められ、お手付きとなった女性 先帝に嫁いできた上級妃・神美の侍女 お手付きとなったことで、後宮から出られず生涯を過ごし死去 ※弟34回『怪談』 その後、北の墓所に埋葬される |
---|---|
神美 | 先帝に嫁いだ上級妃。その侍女が大宝 楼蘭妃の母 |
翆玲 | 大宝-先帝の孫 楼蘭妃と異母兄弟 |
楼蘭妃 | 下女・子翆と同一人物 |
新緑 | 大宝同じく、過去に先帝にお手付きとなった女官 後宮から出られず、診療所で働く ※弟40回『巣食う悪意』 過去の大宝を知る人物 |
つまり、翠玲はかつて先帝のお手付きとなったために後宮から出ることができず、そこで亡くなった大宝の孫にあたります。これは、翆玲は皇族の血を継ぐものということです。この背景から、翠玲には先帝および皇族に対する根深い恨みがあるのです。
一方、楼蘭妃の母・神美もまた異なる形で恨みを抱いており、その感情は楼蘭妃にも受け継がれています。このあたりの背景は、今後さらに明かされていくことでしょう。
「鬼灯」と書いて「ほおずき」:タイトルの持つ意味
第42回のタイトルは「鬼灯(ほおずき)」でしたが、劇中では墓前に飾られていた程度で、特に詳しい言及はありませんでした。しかし、その名称だけでも、どこか不穏な空気を漂わせています。
調べてみると、「鬼灯」という植物には以下のような由来があることが分かりました。
- 見た目が由来
赤くふくらんだ萼(がく)が提灯のように見えることから、見た目の怪しさ、不気味さが由来
中国文化において「鬼」は幽霊・死者・異界を象徴する存在 - 仏教・民俗的由来
「鬼灯」は古くからお盆に飾る植物
精霊(死者)が迷わず帰ってこれるように、「鬼灯」は霊の道しるべ⇒「鬼への灯り」と考えられた
さらに、鬼灯=堕胎剤の原料という一面もあります。
古代中国や日本では、ホオズキの根や未熟果実を煎じて飲むことで妊娠を中絶させる効果があると信じられていたのです。これはホオズキに含まれるアルカロイドが子宮を刺激し、収縮を促す作用を持つためと考えられます。
実際に中絶目的で使われた記録もありますが、もちろん現在の医学的安全性はまったく保証されておらず、非常に危険💀です。
新キャラクター・羅半の登場
羅漢が武官なのに対し、羅半はそろばん勘定に長けた文官。人物的にもなかなか癖があります。
羅半は原作ライトノベル第4巻以降に断続的に登場する重要キャラであり、アニメでも耳としっぽが描かれるなど、羅漢と同様にコミカルな役回りもこなします。
薬屋のひとりごと:弟42回『鬼灯』掲載の巻
最初は小説投稿サイト「小説家になろう」から始まった小説ですが、多メディア化されています。
小説 | ヒーロー文庫から発売 |
---|---|
マンガ | 2社発売という珍しいスタイル スクウェア・エニックス「薬屋のひとりごと」 ※「月刊ビッグガンガン」連載 小学館「薬屋のひとりごと ~猫猫の後宮謎解き手帳~」※「サンデーGX」で連載。 |
アニメ | 第一幕:2023年10月~ 第二幕:2025年1月~ |
以下が、それぞれの掲載巻になります。
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最後に
今回は、薬屋のひとりごと アニメ第42回「鬼灯」でつながりを見せる先帝時代の過去と複雑化する血縁関係を、解説しました。
これまでを振り返りたい方は、以下の記事で紹介しています。合わせて確認してみて下さい。
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